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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

コンビニではなぜ、サイン不要でクレジットカード払いできるのかを解説!誰かに自分のカードを不正利用されないか心配な方に。

決済 コンビニ セキュリティ

http://www.flickr.com/photos/75483054@N00/14018268778

photo by tamakisono

セブンイレブンやローソンといったコンビニではなぜ、サイン(署名)不要でクレジットカード払いをすることが出来るのでしょうか?この点について疑問に思っている方が思いのほか多いため、今回はその解説記事を書いてみたいと思います。

暗証番号入力やサイン不要で買い物が出来るって大丈夫なの…とか、サインなしってちょっと気持ち悪いな~と感じている方は、是非、読んでみてくださいね。

サイン不要でなぜカード払いが出来るのか?

まず、サイン不要でカード払いが出来る理由は非常にシンプル。コンビニやスーパーマーケットなどの素払い会計が求められる場所で、都度都度、サインを必要としてしまってはレジが回らなくなってしまうためです。

『それはわかるけど、サインなしって大丈夫なの?』と思われる方、その通りです。そのため、こういったサインなしの決済(これを専門用語でサインレス決済と呼びます)を導入しているお店では、主に下記の対策をしていると言われています。

  1. 1万円以下の場合のみなど、サイン不要な支払い金額に上限を設けている
  2. 換金しにくい商品を主に売っている
  3. 防犯カメラがきちんと付いている

セブンイレブンは1万円以下のみサインレス:

例えばセブンイレブンの場合には公式サイトにも記述がある通り、1万円以下の場合のみ、サイン不要で買い物が可能。逆に言えば1万円を超える金額の買い物だとセブンイレブンといえどもクレジットカード払いの際にサイン(署名)を求められるため、高額な悪用をされる可能性は低くなります。

  • 10,000円以下のクレジットカード支払いについてはサインが不要です。
  • 10,001円以上の支払いの場合は、「クレジット売上票カード会社控(お店控)」が出力されますので、お客様にサインを頂きます。

また、大手コンビニでクレジットカードを悪用しようものなら、防犯カメラに悪用している姿がしっかりと記録されるため、たとえ誰かのクレジットカードを拾ったとしても悪用しにくいというのもありますね(クレジットカード決済では利用日時と場所が記録される)。

加えていくらセブンイレブンでクレジットカード払いを不正利用しようにも、タバコくらいしか換金しやすい商品はないので、「ただのコソ泥」程度の悪事しかできない…という点も。つまりサイン不要で買い物をさせたとしても、セブンイレブンとしてもクレジットカード会社としてもあまり怖いことがないのです。

自分が落としたカードを悪用される心配はないの?

http://www.flickr.com/photos/97299052@N00/762062828

photo by orphanjones

もう1点、心配なのはこれ。自分がクレジットカードを落としたときに、コンビニで悪用されてしまう危険性はないの?という点ですよね。

これについてもご安心ください。クレジットカードには盗難保険と呼ばれるありがたい保険がついているので、仮にあなたのクレジットカードをコンビニで悪用されてしまったとしても、保険があなたを被害から守ってくれます(所定の保険申請手続きを踏んだ場合。詳しくは下記記事を参照)。

サイン不要でも危険は少ない:

このように換金しにくい商品を売っているお店で少額に限り導入されているサインレス決済なので、利用者にとってもコンビニ側にとってもそれほど危険性もなく導入できるのですね。

結果、コンビニでカード払いをしたことがある方であればおわかりいただけるかと思いますが、あのようなびっくりするほど早いカード払いが実現できている…というわけです(下記記事も参照)。

ユニクロやスタバ、Francfrancなどでも:

ちなみに最近ではコンビニに限らず、大手スーパーマーケット、ユニクロ、スターバックスコーヒー、フランフラン、無印良品などの店舗でもサイン不要で買い物が可能なケースが増えてきています。

そういった事情を知らずときどき私も「えっ?まだサインしてないんだけど?」となるときもありますが、店員がサイン不要と言っているならそれでOK。サインをせずにお店を後にしてしまって大丈夫です。

サインレス決済自体は無くなる運命かも:

http://www.flickr.com/photos/34747799@N06/3323417297

photo by Ciaran McGuiggan

そんな便利なサインレス決済ですが、実はこんな支払い方が出来るのももしかすると2020年までかもしれません(あくまで可能性があるというだけです)。

理由はクレジットカードのセキュリティ問題によるもの。

クレジットカードのサインレス決済は磁気ストライプと呼ばれる場所を使ってカード決済をするものなのですが、この磁気ストライプのみを使ったカード決済はセキュリティが甘いため、2020年の東京オリンピックまでになくそうという動きがあります。それに応じてサインレス決済もなくなってしまう可能性がある…というわけ。

  • 現在:サインによる支払いと、暗証番号入力による支払いが半々程度
  • 今後:サインによる支払いは減り、暗証番号入力による支払いが主流に*1

暗証番号入力なしでも買い物が出来る仕組みを:

まぁ今後、クレジットカード業界がどのようにルールを設けていくかはわかりませんが、カード決済が不便になってしまう方向性だけは、いくらセキュリティ対策のためとはいえ勘弁してほしいものですね。専門用語ですいませんが、『EMVのPINレス決済』の仕組みづくりをお願いできればなーと思います(暗証番号の入力なしで買い物が出来る仕組みづくりのこと)。

以上、コンビニではなぜ、サイン不要でクレジットカード払いできるのかを解説!自分のカードを不正利用されないか心配な方に…という記事でした。

参考リンク:

クレジットカードのことをもっとよく知りたい…という方は是非、定期的に当サイト「クレジットカードの読みもの」を読みに来てください。お得なカードの使い方から、カード業界の最新ニュース等を発信していますよ。

cards.hateblo.jp

*1:サインをなくそうという動きがありましたが、国際ブランドであるVISA側がチップ&サインの支払いを継続していくという動きをとりはじめているので、今後もサインは根強く残りそうな感じです。