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「今年の一皿」に「おにぎらず」
12月7日 15時34分

ことし話題になり、社会との関わりも深い食べ物を選ぶ「今年の一皿」が7日発表され、のりにごはんや具材を包むだけで手軽に作れる「おにぎらず」が選ばれました。
「今年の一皿」は、この1年で話題になり、世相を反映した食べ物を全国の飲食店や報道関係者などの意見を基に選ぶもので、ことしで2回目となります。
今回は、広げたのりにごはんや具材を乗せて包むだけで手軽に作れるメニューとして人気を集めた「おにぎらず」が選ばれました。この理由として主催した調査会社は、専用ののりやレシピを紹介した本が次々と売り出されるなど、経済の活性化につながったことや、国内でコメ離れが進むなか、定番の料理となってコメの消費拡大が期待できることなどを挙げています。
「おにぎらず」は25年前に、人気漫画「クッキングパパ」で紹介されたのが最初とされ、ことし、インターネットの料理サイトで取り上げられたのをきっかけに急速に広がりました。「おにぎらず」を漫画で紹介した漫画家のうえやまとちさんは7日の発表会で「妻が作っていたものを漫画に描いたので、妻にありがとうと言いたい。『おにぎらず』が食文化として定着して100年後の日本でも食べられていたらうれしいです」と話していました。

ほかにノミネートされたのは

「今年の一皿」の候補として、ほかに5つがノミネートされていました。

「ジャパニーズウイスキー」は、その名のとおり日本で生産されたウイスキーです。初めて国産ウイスキーを作った竹鶴政孝さんたちを描いたNHKの連続テレビ小説「マッサン」の放送もきっかけとなって売り上げが伸びたため、原酒が不足する事態にもなりました。

「クラフトビール」は、大量生産のビールとは異なる原料や製法で、味や香りに特徴を持たせたビールです。これまでは主に中小のメーカーが製造していましたが、ことしに入って大手各社も本格的に販売に乗り出しました。

「スーパーフード」は、栄養面に特に優れ、健康や美容によいとされる自然食品です。身近な例としてカカオやココナツ、アーモンドのほか、ブラジル原産の植物、「アサイー」やメキシコ原産の植物の種、「チアシード」などが知られています。

「のどぐろ」は、北陸や山陰などで高級魚として扱われるアカムツの別名です。去年、テニスの錦織圭選手が好物に挙げ、改めて注目を集めました。ことし3月には、金沢と東京を結ぶ北陸新幹線が開業し、「のどぐろ」を出す金沢の郷土料理の店は連日、繁盛したということです。

「なまずの蒲焼」は、資源の減少が懸念されるうなぎに代わる料理として注目されています。ことし7月の「土用の丑(うし)の日」には、近畿大学の研究グループが開発した“うなぎ味のなまず”の試験販売が行われました。「なまず料理」が古くから地元で親しまれてきた埼玉県吉川市は「なまずの里」と銘打って、観光のPRに力を入れています。

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