田嶋慶彦
2015年12月7日13時27分
高木毅復興相は7日午前、復興庁で記者会見を開き、自らが代表を務める自民党支部などが選挙区内で香典を支出していた問題に関連し、2011年から14年の4年間で、新たに選挙区内で計230件185万円の香典の支出があったと明らかにした。すでに政治資金収支報告書を訂正したという。復興相は引き続き続投する考えも強調したが、8日の衆院復興特別委員会で野党から追及を受けることになりそうだ。
高木氏の説明によると、収支報告書に記載がない少額の領収書などを再点検した結果、11年から14年の間に、自身の資金管理団体が支出したものが37件で計27万円▽自身が代表をつとめる自民党支部が支出したものが136件で計113万円▽私費で支出したものが57件で計45万円、新たに判明したという。
高木氏は「これからもしっかりと、復興大臣としての職責をまっとうしていきたい」と述べ、辞任を改めて否定。「二度とおこらないよう事務所を通じて後援会関係者らに厳重に注意した」と述べた。
公職選挙法は、選挙区内での寄付を禁じているが、候補者本人が葬儀の日までに直接香典を渡す場合は例外的に支出を認めている。高木氏が代表を務める自民党の政党支部はこれまで、12年から14年にかけて選挙区内で計29万円を支出していたと収支報告書に記載するなどし、訂正していた。(田嶋慶彦)
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