症状がひどくなって歯を失うようなことが無いように、早めに歯科医院に行きましょう。
治療だけでなく、正しいブラッシング方法などの予防法も教えてもらいましょう。
予防と知識
歯周病
2015.04.07
歯ブラシをしてうがいをしたら血が出ているという経験をした方はたくさんいるでしょう。ビックリするかもしれませんが、原因と対策をきちんと知っておけば、慌てずに対応ができると思います。そこで今回は歯茎からの出血を止める方法をお伝えいたします。
柔らかめの歯ブラシで優しくブラッシングしましょう。
歯ぐきから血が出ているところは、汚れがたくさんついています。その汚れが原因で血がでていますから、まずはハブラシで優しく汚れをとってみてください。
(日本臨床歯周病学会資料)
血がでる場所が奥歯の場合、歯と歯の間から出ていることが考えられます。歯と歯の間の汚れは、ハブラシでは取りきれませんので、血をとめるためには、歯の間の汚れをとることができるデンタルフロスや歯間ブラシを使ってみてください。
コンビニやスーパーにもたくさんの種類が販売されていますので、まずは一番細いタイプを使うとよいでしょう。
殺菌効果、薬用成分の入っているうがい薬で、血のでる原因となっているばい菌を殺菌することで、血がでにくくなります。
(イソジンうがい薬® 明治製薬)
歯ぐきからの出血の90%は歯周病が原因といわれています。
見分け方としては、まずは鏡で血ができる歯ぐきを観察してください。歯ぐきの色が赤くなっていたり、ぶよぶよと膨れている状態でしたら、歯周病の可能性が高いです。
赤みもなく、ぶよぶよとした腫れもない場合は、切り傷などが考えられます。
歯周病は、歯ぐき、歯の根の表面にあるセメント質、顎の骨のうち、歯を支えている部分、歯と顎の骨をつなげている膜などの歯の周りにある組織に起こる病気です。
歯槽膿漏(しそうのうろう)とも言われていて、一般的にはこの名称がよく使われていますが、最近では歯周病という言葉が一般的にも広まってきています。
(日本臨床歯周病学会資料)
ブラッシングの力が強すぎると歯ぐきに傷をつけてしまい、そこから出血場合があります。また、使用している歯ブラシの毛が硬いタイプを使用している場合も同じように歯ぐきに傷をつけてしまうことがあります。
女性の場合は、ホルモンバランスの変化により、歯ぐきに届く血流が増えることがあります。妊娠期や月経時期、更年期などの時期は歯周病が進行しやすい環境です。お口の状態と合わせて、ホルモンバランスの乱れはないか、確認のため内科受診もおすすめします。
通常呼吸をするときは、鼻で呼吸をしますが、鼻炎などの原因によって、鼻で呼吸ができない人は口で呼吸をします。その場合、お口の中に常に空気が流れている状態になり、口が乾燥し、歯ぐきが腫れやすく、炎症を起こし、出血している場合もあります。普段から鼻呼吸ができているか、確認してみてください。
お口の中が乾燥していて、粘膜が弱くなり、出血する場合があります。特に、女性で歯ぐきの腫れもなく、お口の乾燥を感じる方、出血を感じる方は、ドライマウスが考えられます。改善方法がありますので、まずは歯科医院へ相談してみましょう。
歯磨きを丁寧したり、フロスを使用したり、歯間ブラシを使用することである程度の出血は止まりますが、原因が除去できたわけではありません。原因は歯周病ですので、治療を行う必要があります。血が止まらなかったり、すぐに再発する場合は歯科医院に行きましょう。
「歯ぐきから血がでている」は歯周病の始めのサイン!しっかり鏡をみて、歯ぐきの腫れや汚れのつき具合を確認し、歯磨きを改善していきましょう。もしかして、ひどい歯周病の状態かも?そう思った人は、早めに歯科医院を受診しましょう。
Author: 塚本千草(歯科衛生士)
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