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あかつき再挑戦 JAXA「大きな期待持てる」12月7日 14時23分
5年前、メインエンジンのトラブルで金星を回る軌道に入ることに失敗した日本の探査機「あかつき」が、7日午前に残された小型のエンジンを使って再挑戦しました。JAXAは「エンジンが予定どおり、20分余り噴射し、金星を回る軌道に入ることに大きな期待が持てる」と発表しました。
5年前の平成22年5月に打ち上げられた日本の金星探査機「あかつき」は当初、その年の12月に金星を回る軌道に入る予定でしたが、メインエンジンが噴射中に壊れ、当時の計画は失敗しました。
「あかつき」はその後、本来の目的から外れて太陽の周りを回っていましたが、7日午前8時51分から残された小型のエンジンを使って金星を回る軌道に入ることに再挑戦しました。
JAXAは「あかつき」が金星の上空およそ500キロまで接近する際に、スピードを落として金星を回る軌道に入れるよう、小型エンジン4基を20分余りにわたって進行方向に向かって噴射させました。
この再挑戦について、JAXAは正午から記者会見を開き、「エンジンが予定どおり、20分余り噴射し、金星を回る軌道に入ることに大きな期待が持てる」と発表しました。JAXAは「あかつき」の動きを追跡したうえで、軌道への投入に成功したかどうか9日までに明らかにしたいとしています。
「あかつき」は、すでに設計寿命の4年を1年余り超えているほか、太陽の熱にさらされて部品の劣化が進んでいるおそれもあり、JAXAは極めて難易度の高い挑戦になるとしていました。
記者会見で、「あかつき」の責任者を務めるJAXAの中村正人プロジェクトマネージャは「5年前に達成しなければならなかったことを今回、達成することができ、肩の荷が下りました」と述べたうえで、7日午後からさっそく、金星の観測を開始することを明らかにしました。
「あかつき」はその後、本来の目的から外れて太陽の周りを回っていましたが、7日午前8時51分から残された小型のエンジンを使って金星を回る軌道に入ることに再挑戦しました。
JAXAは「あかつき」が金星の上空およそ500キロまで接近する際に、スピードを落として金星を回る軌道に入れるよう、小型エンジン4基を20分余りにわたって進行方向に向かって噴射させました。
この再挑戦について、JAXAは正午から記者会見を開き、「エンジンが予定どおり、20分余り噴射し、金星を回る軌道に入ることに大きな期待が持てる」と発表しました。JAXAは「あかつき」の動きを追跡したうえで、軌道への投入に成功したかどうか9日までに明らかにしたいとしています。
「あかつき」は、すでに設計寿命の4年を1年余り超えているほか、太陽の熱にさらされて部品の劣化が進んでいるおそれもあり、JAXAは極めて難易度の高い挑戦になるとしていました。
記者会見で、「あかつき」の責任者を務めるJAXAの中村正人プロジェクトマネージャは「5年前に達成しなければならなかったことを今回、達成することができ、肩の荷が下りました」と述べたうえで、7日午後からさっそく、金星の観測を開始することを明らかにしました。