堤之剛
2015年12月6日09時16分
(5日、J1チャンピオンシップ決勝第2戦 広島1―1ガ大阪)
サッカーJ1で5日、広島が頂点に立った。広島のJ1王者は3度目で、そのすべてが2012年に森保一(はじめ)監督(47)が就任してからのものだ。決して資金力があるとは言えない広島を強豪に育てた森保監督の胸にあるのは、現役時代も過ごした広島という街への愛情だ。
逆転優勝を狙うガンバ大阪の猛攻をしのぎきって栄冠を手に入れると、興奮気味の森保監督の口から飛び出したのは、広島への感謝の言葉だった。
「チーム一丸、クラブ一丸の勝利。広島のみなさんを始めとする多くのファンの後押しがあって優勝にたどり着けました」
この1年、地域のことをよく口にしてきた。3月の開幕戦後だった。昨夏の広島土砂災害への思いを切り出し、「勇気と元気を送り続けることを決して忘れません」。5月には、災害で亡くなったサッカー少年ら2人の存在を知り、線香を上げに出向いた。「優勝して、もう一度線香を上げにいこう」と誓った。
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