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(5日、J1チャンピオンシップ決勝第2戦 広島1―1ガ大阪)

 青山の存在感は際立っていた。第1戦同様、29歳のボランチが攻守にわたって広島を動かした。

 先勝したとはいえ、タイトルのかかった試合ということを感じさせない落ち着きだった。90分を通して気を配ったのは守備。細かく位置を変えて危険なエリアを埋め、球際で闘った。

 攻撃では厳しいマークにあい、「周りを生かそうと考えたけど、いいプレーを出せなかった」。シュートに直結するパスはなかったが、効果的にボールを受けて中盤でタクトを振り続けた。「悔しさはあるけど、チームが勝つことが一番」

 ゲームの流れを読む力とチームへの献身。文句なしのMVPだ。

 △青山(広) 主将。「みんなの力で取れた1点。去年、(地元・広島市安佐南区での)土砂災害で被害にあった方に、いい報告をしたかった」

 △柏(広) 浅野の得点をアシスト。9月末に左ひざを負傷したが、「ケガしていたことを忘れました。(開催国枠で出場する)クラブW杯では世界を紫に染めたい」。