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OPEC 具体的な生産目標の決定見送り12月5日 5時34分
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原油価格の低迷が続くなか、OPEC=石油輸出国機構は4日、オーストリアのウィーンで総会を開き、加盟国の生産量について「今の水準を維持する」として、目標を上回って推移している現在の生産量を容認したうえで、具体的な生産目標の決定を見送りました。
OPECは4日、本部のあるウィーンで総会を開き、世界経済の見通しや原油の生産量について協議しました。総会では、供給過剰への懸念や中国経済の減速による需要の低迷を背景に原油価格がこの半年間でおよそ30%下落したことを受けて、原油安で財政が悪化しているベネズエラやアルジェリアなどが減産を主張したものとみられます。
一方で、OPEC最大の産油国であるサウジアラビアなどが、市場のシェアを維持することが重要だとして、減産の必要はないと主張したものとみられます。
この結果、OPECの加盟国は、市場の動向を見極める必要があるとして、加盟国の生産量について「今の水準を維持する」とし、具体的な生産目標の決定を見送りました。
加盟国のこれまでの生産目標は、1日当たり3000万バレルですが、現在の生産量は、この目標を5%程度上回って推移していて、今回の決定は、目標を上回る高水準の生産を容認した形となりました。
市場では今回の総会を巡り、生産目標の据え置きを予想する声が多かった一方、一部で減産の可能性も指摘されていただけに、高水準の生産を容認する決定を受け、原油価格が一段と下落することも予想されます。
一方で、OPEC最大の産油国であるサウジアラビアなどが、市場のシェアを維持することが重要だとして、減産の必要はないと主張したものとみられます。
この結果、OPECの加盟国は、市場の動向を見極める必要があるとして、加盟国の生産量について「今の水準を維持する」とし、具体的な生産目標の決定を見送りました。
加盟国のこれまでの生産目標は、1日当たり3000万バレルですが、現在の生産量は、この目標を5%程度上回って推移していて、今回の決定は、目標を上回る高水準の生産を容認した形となりました。
市場では今回の総会を巡り、生産目標の据え置きを予想する声が多かった一方、一部で減産の可能性も指摘されていただけに、高水準の生産を容認する決定を受け、原油価格が一段と下落することも予想されます。