Facebook広告とインスタグラム広告の特徴まとめ
電通が毎年発表する「日本の広告費」で、インターネット広告の市場規模が昨年初めて1兆円を突破したと発表されました。
参考:
「2014年 日本の広告費」解説―国内市場の活性化、紙とウェブの共存、そして地方創生― - 電通報
1兆円規模の市場になっても成長率は10%以上を維持しており、更なる成長が見込まれます。
好調なWeb広告のなかで、注目されているのがFacebooやインスタグラムなどのSNS媒体が提供するSNS広告です。
今回は、SNS広告のなかでも特に注目されているFacebookとインスタグラムの特徴についてまとめました。
SNS広告とは?
Facebook、Twitter、インスタグラムなどのSNS上で配信できる広告をSNS広告と呼びます。
SNS運営元が広告枠を提供しており、他のネット広告と同じくインプレッション課金かクリック課金を採用している他、SNSならではのエンゲージメント課金(いいねやコメント等何かしらの反応があった時に課金発生)という仕組みもあります。
各SNSで蓄積されたユーザーデータ(プロフィール、発信内容等)を元に配信するユーザーを分類できるため、他のネット広告よりも精度が高い傾向にあります。
また、SNSのタイムライン上に通常の投稿と同じ形式で広告を配信できるメリットもあります。
Facebook広告
Facebookとは?
・月間アクティブユーザー数:14億4,000万人
・日本国内のユーザー数:2,400万人万人
・ユーザー層:20~30代の男女がボリュームゾーン
・インターネットユーザーの71%がFacebookを利用
実名制のSNSであるFacebookは、全世界の月間アクティブユーザーが13億を超えており、国内ユーザー数も2400万人とSNSの中では現在最も多くのユーザー数を抱えています(2014年11月時点)。
参考:
Facebookとは
【2015年保存版】ソーシャルメディアのデータまとめ一覧。ユーザー数から年齢層まで、SNS運用担当者は必見!
Facebook広告概要
Facebook広告は「タイムライン」と「右側に表示される固定枠」に表示され、広告タイプは以下の3種類に分類されます。
・Facebook広告
・プロモーテッドポスト
・その他
外部サイトへの誘導等を目的とした一般的なFacebook広告、Facebookページの投稿自体を広告とするプロモーテッドポスト、クーポン配布などを目的とした「その他」の3つを、目的に応じて自由に使い分けできます。
課金形式は以下の3種類です。
・CPM(1,000回表示された段階で課金)
・クリック課金(クリックされた段階で課金)
・CPI(アプリ広告の場合に適用。広告経由でアプリがDLされるごとに課金)
ユーザー層は老若男女幅広いですが、実名登録という性格上、ビジネスに活用されるケースが多く、特にビジネスマンの男性の利用率が高いようです。
参考:
Facebook広告の特徴
Facebook広告は詳細なターゲティングが強み
Facebook広告の最大の特徴は、詳細なターゲティング設定にあります。
Facebookは実名登録だけでなく、性別や生年月日、居住地、興味の対象を登録することも推奨しているため、ユーザーの詳細なデータを取得できます。
年齢(13~65歳まで1歳単位で設定可能)、 性別、市町村区まで特定してターゲティングが可能です。
インスタグラム広告
インスタグラムとは?
・月間アクティブユーザー数:4億人
・日本国内のユーザー数:810万人
・ユーザー層:
男性:女性=3:7(18~29歳が43%を占める)
・1日平均投稿数:8,000万枚
(2015年9月時点)
参考:
Instagram、MAUが4億人突破 日本は倍増の810万人超 - ITmedia ニュース
Instagram開設・運用代行:企業のInstagram(インスタグラム)開設・運用とは | 事業紹介 | 株式会社シェアコト
インスタグラムは2015年9月、月間アクティブユーザーが4億人を超えたと発表しました。
2014年12月の時点では3億人と発表されていたので、わずか9ヶ月ほどで1億ユーザーを獲得したことになります。
国内の月間アクティブユーザー数も800万人を超えており、今最も勢いがあるSNSと言っていいでしょう。
特に若年層の女性の利用率が高く、インスタグラムユーザーの傾向が明確なため、アパレルブランドやコスメブランドなど、女性をターゲットとする企業を中心にビジネス活用が進められています。
参考:
あなたはどう活用する?Instagram(インスタグラム)を活用した5つの国内キャンペーン事例とその特徴
インスタグラム広告概要
インスタグラム広告は、これまでは限られた企業のみが利用できていましたが、2015年10月よりセルフサーブ型(自社で運用できる)広告の提供を開始しています。
基本構造はFacebookに類似していますが、表示位置はタイムライン上のみとなります。
課金方式もFacebookと同様、以下の3つが形式が採用されています。
・CPM(1,000回表示された段階で課金)
・クリック課金(クリックされた段階で課金)
・CPI(アプリ広告の場合に適用。広告経由でアプリがDLされるごとに課金)
参考
ついにインスタグラムがセルフサーブ広告を一般開放!配信可能な広告(リンク、アプリ、動画)徹底解説
インスタグラム独自のハッシュタグ文化を活用する
インスタグラムでは「ハッシュタグ」を利用する文化が定着しています。
インスタグラム内でハッシュタグ検索が日常的に行われ、検索に引っかかるようにユーザーは投稿写真に複数のハッシュタグをつけます。
インスタグラムで広告を配信するのであれば、自社サイト誘導やアプリインストールだけでなく、自社ブランド関連のハッシュタグを仕込んでおくことでブランド認知を広げるきっかけづくりができます。
まとめ
Facebook広告は詳細なターゲティングによる精度の高い広告配信で一定の成果を得られる広告として認知が広がっています。
ferretでもFacebook広告の運用を行っていますが、様々な配信形式を試し、成果を挙げています。
参考:
【データ公開】獲得単価83円!Facebook広告の類似オーディエンスを活用した広告配信結果
【データ公開】Facebook広告のコンバージョンを最適化する「oCPM」とクリックを最適化する「CPC」配信を比較検証
【データ公開】CVR17.9%!Facebook広告のカルーセル広告の基本と配信事例
一方、インスタグラム広告は10月1日からセルフサーブ型の提供が始まったばかりでまだ事例は少ない状態ですが、ユーザーの大半が若年層の女性とターゲットが明確なため、ターゲットが合致し、インスタグラムの特徴を理解したうえで配信すれば、成果を得られる可能性は高いでしょう。
Facebookにしろ、インスタグラムにしろ、SNS広告はターゲットを細かく設定してピンポイントで訴求できる点が強みです。
自社のコアターゲットを明確にし、適切な広告媒体を選定しましょう。
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