【研究】視覚的に見るGoogleサジェスト・社会人の闇

2015年12月4日

こんにちは。「バカに毛が生えたブログ」というSEOブログをやっています篠原と申します。
フリーランスとして活動しつつ、ファベルカンパニーのフェローとして参画させていただいております。

今回、ミエルカの新機能・Googleのサジェストを視覚的に理解しやすくするツール(マッピング機能)を先行的に遊ばせて使用させていただくことになりましたので、実際に使ってみてどんなことが分かるのかをご紹介します。

視覚的に理解できるGoogleサジェスト

キーワードを入力するとサジェストのキーワードが表示され、関連度・重要度、グルーピングが視覚的に分かりやすくなっています。

こちらは「SEO」で調査した時のマップです。

(全体像)
seo

(拡大図)
seo-1

seo-2

「SEO対策」「セオリー」「セオサイクル」などそれぞれのキーワードのグルーピング、関連度の高低が一目で理解できます。

ツール上では円が動くので感覚的にも楽しめます。

社会人関連の検索をしてみた

今回はこのブログを見ている人で多い属性と想定される社会人系の検索キーワードを投げてみて、実際に検索ユーザーの動向を掴んでみることにしました。

まず日本人の仕事観から見てみようということで「仕事」。

「仕事」
shigoto

辿って見ていくと・・・

「ミス」「ストレス」「辞めたい」「行きたくない」「うつ」「クビ」
消耗している感が満点のサジェストキーワードが盛り沢山ですね!

職場系のキーワードも見てみます。
「職場」
syokuba
「職場」グループは「人間関係」「ストレス」「うつ」などやや暗黒面が見えるものの、「好きな人」という掛け合わせの関連度も高く、ちょっとしたドキドキ感があります。

次に似たようなキーワードで「会社」も調べてみましょう。

「会社」
kaisya
「辞める」からの「言い訳」「理由」「精神的」
「行きたくない」からの「吐き気」「甘え」「怖い」
会社ってこんなところでしたっけ…。

 
次に人物系キーワードを検索してみます。
「正社員」
seisya

「サラリーマン」
salary

 
「会社員」
kaisyain

要約:「給料が少ない」

 
最後に気になる会社内の部下と上司の関係について。

「部下」
buka

buka

「好きになりそう」「好きになった」「好きすぎる」など「好き」系のキーワードが多いですね。
会社の上下関係がありつつも部下を好きになってしまった際の対処法などを考えている上司の恋心が伺えます。

こうなってくると気になるのが「部下」が調べているであろう「上司」というキーワード。
「好きになった 対処方法」「禁断の恋」のような言葉があるのかもしれません。早速調べてみます。

「上司」
jyoshi
jyoshi-2

(見なかったことにしたい)

 
これらの社会人系キーワードを眺めてみて言えることは「日本の社会人生活には闇しかない」ということでしょう。

俯瞰することで検索キーワードの裏側の心理が見える

今回、ほぼ遊んで色々と検索していたのですが、良かったのは「マッピングを確認することにより、ユーザーの検索意図を俯瞰して確認することができる」という点です。

マッピングを使用しない場合、検索結果から調査をしなくてはいけません。
実際にやってみるととても面倒です。

例えばGoogleの検索窓に「サラリーマン」と入力してみても

salaryman

このように並列にしか表示されないので重要度や、検索ユーザーの全体感が分かりにくいのが難点。

マッピングして俯瞰することで「サラリーマンは給料が少ないと感じているようだ」「上司のパワハラに悩む人が多いようだ」「仕事に行くのが嫌な人が多いようだ」などキーワードの裏側にある心理が伺えます。コンテンツ制作でペルソナ設定をする際に参考になりますね。

ぜひともこの機能を使ってみて検索キーワードの裏側にある心理状況を覗いてみてください。

著者プロフィール

篠原 誠(しのはら まこと)
株式会社フルスピードでSEOディレクターを8年務め、2015年4月にフリーランスとして独立。メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。

2008年から運営開始した「バカに毛が生えたブログ」は、「読んでもSEOスキルが全然上がらなそうな検索ニュースまとめ」を中心に現在2,500投稿を超える。
2015年7月から株式会社Faber CompanyフェローとしてSEOの共同研究に参画。

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