ゆきぼう、酔いを知らず。
実は、生まれてこの方「酔った」ことがない。
とかいうと、「なんだ酒豪自慢がおめでてーな」とか思われるかもしれないが、そっちの話ではない。
「乗り物酔い」とか、いわゆる「3D酔い」とか言われる症状に見舞われたことがないという話だったりする。てなわけで、本エントリでは「酔い」を、お酒以外のそういった症状として扱う事にしよう。
実は、この「酔い」には、「動揺病」とか「加速度病」とかいう名前が付いている。
乗り物酔いの例を挙げると…
- 飛行機酔い(空酔い)
- 列車酔い
- 車酔い(バス、タクシーなどの自動車、或いは馬車、牛車、山車など)
- 船酔い
- 強い振動を発する遊園地の遊具(ジェットコースター、コーヒーカップなど)に起因する乗り物酔い
- ゾウ酔い・ラクダ酔い:これらの動物は側対歩と言って、同じ側の前足と後足を同時に動かす歩行様式を取るため特に動揺が大きく、酔いやすい。
- 宇宙酔い
- 地震酔い
※Wikipediaより抜粋
この中で自分は、四足歩行動物と宇宙以外は全て体験しているが、まったく酔ったことがない。
ちなみに、現実世界だけでなく、ゲームの世界などでも「酔い」は発生する。とくに、90年代以降の3Dゲームの増加により多く発生することになったので、「3D酔い」などと言われる。
3D酔いの発生状況は以下の様なものだ。
- 周りが暗い(室内照明が不十分)
- 長時間プレイによる疲れ
- 液晶テレビなどに見られる残像
- 画面が小さすぎる(注視する必要がある)もしくは大きすぎる(視界を占有する為錯覚し易い)
- 視界が悪い (天井が低い、上の視界を遮る物がある場合)
- 動きが激しい(特に上下動が大きいと問題が起き易い)
- フレームレートが低い
- カメラの動きが激しい
- 3Dモデリングが歪んでいる
- そのゲームの操作やシステムに慣れられず、思った方向に正確にキャラクターを動かせない
- カメラ(視点)がいきなり意図しない方向にパン・ズームした
- 主人公見下ろし型のゲームの場合、主人公がプレイヤーの意図する方向と、違う方向に移動してしまった。プレイヤーが向きたい方向に主人公が向かなかった
- 主人公の移動速度が意図した速度と違う場合
- 他人のプレイを観ている場合
※Wikipediaより抜粋。
今でこそ子育てなどに忙しく、自分が本調子でもない事もあって以前ほどプレイ時間が取れないが、昔は重度のゲーム野郎で、放っておけばずっとプレイしていた。布団の中にコントローラーを持ち込んで、それこそ寝る直前まで遊び、そのまま寝落ちするなど日常茶飯事だった。
だが、自分はいまだかつて3D酔いというものを経験したことがない。ネットでプレイ動画などもよく見るのだが、他人のプレイを見ていても何の問題もない。
妻もゲームをするのだが、妻はよく「うわー、酔った」と言って、あまり長時間のプレイが出来ない。
自分は、酔ったことがないからその感覚がわからない。
何が違うんだろうか?
三半規管が強いんじゃねーか説。
よく言われるのが、「三半規管が強いんじゃないの?」という話だが、どうなんだろう。
例えば、バットに頭を付けてグルグル回って、その後にまっすぐ走るっていうのを昔やったことがある(あれ運動会だったかな…?)が、自分はあれがまるでダメだった。まあ、これはリンパ液の挙動とかも関係してくるので一概には言えないけど。
あと、自分は結構めまいが起きやすい体質で、時々「メニエルなんじゃねーか?」と疑いを持つくらい酷い時もあった。これは心因性かもしれないのでなんとも言えないが…
とにかく、自分の三半規管が強いという自覚はあまりない。だが、それだけではただの主観になってしまうので、どのくらいなのか客観的に数値で測ってみることにした。
やり方は簡単。
- 両手を腰に当てて利き足で立つ。
- スタートの合図で目を閉じ、少しでも長くその状態を保つ。
- バランスが崩れるまでの時間を測る。
以下の様な状況が発生した時はバランスが崩れたとみなす。
- 立っている方の足(支持足)の位置がずれたとき
- 腰に当てた両手または片手が離れたとき
- 上げている方の足が床または支持足に触れたとき
- 閉じた目が開いたとき
てな感じで、自分の三半規管がどのくらいの強さなのかを5回測定してみた。結果は以下の通りである。
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
成績は、最低が15秒台。最高が43秒台。平均で29.272秒。慣れの問題とかもあるんだろうか、結構ブレが目立つ。
日本健康運動研究所というところのサイトに、このテストの基準値が載っていた。以下がその表なのであるが、それによれば自分の評価は「普通」である。
※このサイトでは「テストを2回行い長い方をその数値とする」になっている。それでも普通ですけどね。
というわけで、特段自分の三半規管が優れているというわけではなさそうだ。
じゃあ、なんで「酔わない」のか。
正直わかりません。
実際問題、この「酔い」に関しては、その原因が完全には解明できていないらしい。5感全ての情報が複雑に絡み合って起きる症状なので、一つには原因を特定できないのだ。
なので、「酔いやすい」人は以下の様な対策を自分でするくらいしか、防ぐ手立てはない。
- 睡眠をしっかりとる。
- 空腹、食べ過ぎ、飲み過ぎた状態での搭乗は避ける。
- 市販の酔い止め薬(抗ヒスタミン系薬)を事前に服用する。
- なるべく進行方向を向き、体をできるだけ安定させる。
- 搭乗中の読書、ゲーム機、携帯やパソコンの使用は避ける。
- バスの場合、車両前方は後方より揺れが少ないため酔いにくい。
- 換気を良くする。
また、嘘か本当か以下の方法で三半規管を鍛える事もできるらしい。暇な人はやってみてもいいかもしれないが、真偽の程は不明である。
乗り物酔いでお困りの方必見!〜三半規管を鍛えて原因を解消しよう〜
- 後ろ歩き。
- 目を閉じて歩く。
- 回転椅子運動。
- でんぐり返し。
というわけで、「酔い」に対して自分がなぜ無類の強さを発揮するのかを解明しようとしたが、よくわかりませんでしたという、何の役にも立たないお話でした。
おしまい。