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仏 州議会選挙の開票開始 極右政党6州でトップ
12月7日 5時32分

仏 州議会選挙の開票開始 極右政党6州でトップ
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フランスで同時テロ事件のあと初めて行われた全国一斉の州議会議員選挙は日本時間の7日朝早くから開票が始まり、フランスの公共放送は、出口調査の結果として移民の排斥などを掲げる極右政党が6つの州でトップになり、全体の予想得票率も最も高くなっていると伝えています。
フランスでは6日、国内17の州議会の議員選挙が全国一斉に行われ、比例代表で第1党になった政党に州知事にあたる議長のポストが与えられます。投票はすでに締め切られ、午後8時、日本時間7日朝4時から開票作業が行われています。フランスの公共放送フランステレビジョンは、出口調査の結果、移民の排斥などを掲げる極右政党の国民戦線が6つの州でオランド大統領の与党・社会党を中心とする左派連合などを抑えてトップになったと伝えています。
特に、ルペン党首がみずからの名前を比例代表の候補者名簿の1位に載せている北部の州や、ルペン党首のめいが名簿の1位に名前を載せている南部の州では国民戦線の予想得票率が40%を超えていて、全体でも27.2%と最も高くなっています。
今回の選挙は2017年に行われる大統領選挙の前哨戦とも位置づけられ、与党・社会党が低迷するなか、国民戦線が初めて州レベルで第1党になるかどうかが焦点です。ただ今回の投票で各政党が議席を得るには、いずれかの政党が過半数の票に達することが必要で、この条件を満たせない場合10%以上得票した政党による決選投票が今月13日に行われることになります。

ルペン党首 州レベル第1党に自信

先月の同時テロ事件のあと急速に支持を広げている極右政党「国民戦線」のルペン党首も、比例代表の候補者名簿の1位にみずからの名前を載せている北部の州で1票を投じました。ルペン党首は記者団に対して「多くの有権者がわれわれに投票してくれると考えている」と述べ、党として初めて州レベルで第1党になることに自信を示しました。
また、国民戦線への支持拡大で厳しい戦いを強いられている左派の与党「社会党」のオランド大統領や、右派の最大野党「共和党」のサルコジ前大統領もそれぞれの地元で投票しました。

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