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ノーベル賞大村さん 共同受賞者と会見12月7日 5時56分
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ことしのノーベル医学・生理学賞を受賞する大村智さんは、熱帯病の特効薬の開発をともに行った共同受賞者のアメリカの研究者らとスウェーデンのストックホルムで初の記者会見を開き、「アフリカの悲惨な病気を撲滅できると知った時は、人類に貢献できたと感じた」と話していました。
北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、6日、熱帯病の特効薬をともに開発したアメリカ・ドリュー大学のウイリアム・キャンベル氏、それにマラリアに効果のある「アルテミシニン」という化合物を発見した中国の研究機関に所属する屠※ユウユウ氏とともにスウェーデンのストックホルムで共同記者会見に臨みました。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者3人がそろって会見するのは初めてで、この中で大村さんは「私は新しい菌の発見に力を入れ、キャンベルさんは薬の評価方法を確立しました。その2つがうまく組み合わさって発見につながったのでどちらかだけでは出来なかった」と共同研究の大切さを強調しました。また、前回大村さんと会ったのは15年以上前だというキャンベルさんは「私は科学者として大村さんのことをとても尊敬しています。今回彼に再び会えてうれしい」と話していました。
また、大村さんは受賞を予測していたかと聞かれると、「若いころ先輩にストックホルムへの道を歩けと激励されましたが、ストックホルムは遠すぎてとても見えなかった。アフリカの悲惨な病気を、開発した薬で撲滅できると知った時は人類に貢献できたと感じたが、ノーベル賞につながるとは思いませんでした」と答えていました。
大村さんはこの日も、亡くなった妻の文子さんの写真を肌身離さず持っていて「一緒に来た娘がストックホルムに来られたことを妻にちゃんと報告してくれています」とうれしそうな表情で話していました。
ノーベル賞の授賞式は日本時間の11日にストックホルム中心部のコンサートホールで開かれます。
(※口偏に「幼」)。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者3人がそろって会見するのは初めてで、この中で大村さんは「私は新しい菌の発見に力を入れ、キャンベルさんは薬の評価方法を確立しました。その2つがうまく組み合わさって発見につながったのでどちらかだけでは出来なかった」と共同研究の大切さを強調しました。また、前回大村さんと会ったのは15年以上前だというキャンベルさんは「私は科学者として大村さんのことをとても尊敬しています。今回彼に再び会えてうれしい」と話していました。
また、大村さんは受賞を予測していたかと聞かれると、「若いころ先輩にストックホルムへの道を歩けと激励されましたが、ストックホルムは遠すぎてとても見えなかった。アフリカの悲惨な病気を、開発した薬で撲滅できると知った時は人類に貢献できたと感じたが、ノーベル賞につながるとは思いませんでした」と答えていました。
大村さんはこの日も、亡くなった妻の文子さんの写真を肌身離さず持っていて「一緒に来た娘がストックホルムに来られたことを妻にちゃんと報告してくれています」とうれしそうな表情で話していました。
ノーベル賞の授賞式は日本時間の11日にストックホルム中心部のコンサートホールで開かれます。
(※口偏に「幼」)。