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ゲノム編集 ヒトの遺伝子への応用巡り国際会議
12月2日 11時36分

ゲノム編集 ヒトの遺伝子への応用巡り国際会議
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これまでの「遺伝子組み換え」技術よりもはるかに正確に遺伝子を操作できる「ゲノム編集」と呼ばれる技術を、ヒトの遺伝子にどこまで応用すべきかについて議論する国際会議がアメリカで始まりました。
この国際会議はアメリカ科学アカデミーや中国科学院などがワシントンで1日から初めて開いているもので、日本を含む世界各地の研究者およそ500人が集まっています。
「ゲノム編集」は、これまでの「遺伝子組み換え」技術よりもはるかに正確に遺伝子を操作することができるのが大きな特徴で、3年前にカギとなる方法が開発されると、世界中で一気に研究が進みました。そうしたなか、ことし4月、中国の大学の研究チームがヒトの受精卵で遺伝子の改変を行ったと報告したことをきっかけに、ヒトの生殖細胞にゲノム編集の技術を応用することに対して倫理的な問題や懸念が指摘されています。
初日の話し合いでは、「ヒトの遺伝子は複雑でまだ十分に理解ができておらず、次の世代に引き継がれるような編集には慎重であるべきだ」といった懸念が示された一方、「あまりに研究を制限すれば、この技術がもたらす大きな可能性を逃すことになる」という意見も出ました。この国際会議は3日まで開かれ、アメリカ科学アカデミーはここで出た意見を参考にして、ゲノム編集技術に関する独自のガイドラインを来年中にまとめることにしています。

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