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 福岡・天神地区の北側にある「親富孝通り」の通称を元の「親不孝通り」に戻すことを、地元の商店主らが中心になって検討している。愛着ある通り名を復活させ、往時のにぎわいを取り戻そうというねらいだ。

 1970年代、周辺の大学受験予備校に通う「親不孝者の浪人生」が時に遊興にふけった様子から「親不孝」の名が定着。その名称が広く知られ、飲食店やディスコに県内外から若者が訪れるようになった。

 一方で、深夜の騒音や未成年の徘徊(はいかい)が問題になり、97年に県警が「非行や治安の悪化を誘発する」として通称の変更を提案。客足も離れていたため、地元が2000年に「親富孝」に改めた。ただ、今も以前の活気は戻らないままだ。