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超便利なキッチン用品、パーチメントペーパーの活用法
パーチメントペーパーは、パッと見は、見た目も地味なキッチン用品ですが、実は、セルロースがついており、何通りも使い道があってとても便利なのです。マカロンをはじめとするお菓子づくりには欠かせないし、それ以外にもたくさんの使い道があるので、ご紹介します。
パーチメントペーパーとは、どんな紙なのでしょうか? これは、耐水性がある紙で、シリコンなどのコーティングがされていると思っている人も多いですが、実際は、ワックスペーパーではありません。ワックスペーパーは、紙にワックスがコーティングされてあり、イチゴにかけたチョコレートを冷やし固めたり、何か作業をするときに汚れないように敷いておいたりする紙として使えます。でも、耐熱性がそんなにないので、オーブンでの作業にはあまり向いていません。(燃えてしまう恐れもあり)※ちなみに、パーチメントペーパーはコストコなどで購入可能なようです。
ほとんどのパーチメントペーパーは耐熱温度があるので、製造元の基準を確認しましょう。King Arthur Flour社は260度としていますが、Paper Chef社は218度までといったぐあいに各社さまざまです。
ロール状でなく、切ってあるものがおススメ
ロール状のパーチメントペーパーを買うと、出してもすぐに丸まってしまいます。そのため、出してから切るのに苦労します。出してすぐに反対に巻いたり、マグネットなどで押さえれば少しは改善されますが、ズボラな著者は、プレカット(切ってある)パーチメントペーパーを買っています。
お菓子やパン作りをよくする人は、カットタイプのシートや丸い型は、日々の作業をとてもスムーズにしてくれるはず。ベーキングの神様、アリス・マドリッチさんは、カットタイプを愛用しており、その保管法を紹介しています。(詳しくはこちらをチェック)
ベーキングシートは、まとめて保管しておきましょう。食器棚やキッチンの引き出しにベーキング用のシートの置き場所がなかったら、昔ながらのクリップ付きのボードにパーチメントペーパーをはさんで、食器棚やパントリーやクローゼットのドアなどにひっかけて、しまっておきます。パーチメントペーパーは、ロール状ではなく、シートで買うのがオススメです。便利なので、買わない理由はありません。
アリスさんも「買わない理由がない」と言い切っています。もしもロール状に丸まってしまったものを問題なく使えるようなら、そのままロール状のものを使用するのもいいでしょう。
パーチメントペーパーの活用法いろいろ
パーチメントペーパーは、熱いものも冷たいものもOKで、甘いものを作るにも、甘くないものを作るにも重宝します。つまり、いろんなことに使えるのです。
パンやお菓子づくりに使う
パンやお菓子を焼くとき、シートとして使いましょう。ケーキの型に敷いたり、クッキーを並べたりすると、後の洗い物がとてもラクになります。ケーキの型に敷くには、切ってあるものを買うと便利ですが、上の動画で紹介しているように、折り紙のように折って、最後に型の大きさに合わせてハサミで切るのも便利な方法です。
ブラウニーを作るときも、パーチメントペーパーは頼れる相棒になってくれるはずです。パーチメントペーパーを敷いておけば、型にブラウニーがこびりついてしまうのを避けられるし、洗い物もラクです。クッキーの下にパーチメントペーパーを敷けば、クッキーの裏側が焦げません。
食べ物を包む
パーチメントペーパーは、食べ物を包むのに適しています。サンドイッチなどの食べ物を包んで持っていくときに使えるだけでなく、包んで蒸し焼きにするのもパーチメントペーパーの得意技。上の動画で、上手な包み方をマスターしましょう。ハサミで丸く切って、餃子のように折って包んでいくイメージです。
折り方をマスターしたら、肉、魚、野菜など、好きな食材を蒸し料理にしましょう。くずれやすい魚や水分の多いズッキーニなどの野菜は、特におすすめの食材です。この方法はうまく蒸すのがコツなので、しっかり包んで水分を閉じ込めているか確認してください。仕上げの味つけには、ハーブやスパイス、柑橘類の輪切り、だし汁、ワインなどで好みの味つけにしてください。料理の過程で油分は必要ありませんが、ハーブバターやごま油を入れると、香りが長持ちします。
他の台所用品の代用品にする
折り紙のようにパーチメントペーパーを切ったり折ったりすることで、カップケーキの型や絞り袋にできます。カップケーキの型にするには、パーチメントペーパーを正方形に切り、型に入れるだけです。詳しい作り方は上の動画を見てください。カップケーキの型がないときには重宝しますが、すべてをこのやり方でやるには、ちょっと時間がかかりそうですね。
絞り袋の作り方は下記の動画を見てください。
アイシングでクッキーなどを飾り付けするときに、プラスチック製の専用の道具を使う代わりに、このパーチメントペーパーの絞り袋を使うのは、良いアイデアだと思います。特に著者は年2回しかアイシングはしないので、専用の道具を買わずにパーチメントペーパーで代用できるのは助かります。
冷凍庫の中の食材がくっつかないようにする
パーチメントペーパーは、冷凍庫でも活躍します。パーチメントペーパーを敷けば、食材がくっつきません。鶏肉からベーコン、トルティーヤなど、くっついたら困る食材の間にはパーチメントペーパーを敷いておきましょう。
同じように、アイスクリームの容器に細かい氷の粒がつくのを防ぐのにも有効です。容器の形にパーチメントペーパーを切り、それをアイスクリームの上にかぶせましょう。
ここまでのまとめ、いかがだったでしょうか? パーチメントペーパーはベージュの地味な紙ですが、その実力はなかなかのもの。日本ではコストコなどで手に入ります。また、日本ではクッキングペーパーの『クレハ キチントさん クッキングシート』が、シリコーン樹脂加工 パーチメント紙という、同じ成分の紙になります。
Claire Lower (原文/訳:曽我美穂)
Photos by Mattie Hagedorn and Claire Lower.
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