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中国批判の記者に個人攻撃 声明で深い懸念
12月1日 21時59分

中国・北京の外国人記者クラブは、パリの同時テロ事件をウイグル族に対する締めつけに利用しているなどと中国政府を批判する記事を書いたフランスの週刊誌記者が、中国政府系メディアなどから個人攻撃されているとして、深い懸念を示す声明を出しました。
この記者は、フランスの週刊誌「ル・ヌーベル・オプセルバトゥール」のウルスラ・ゴーティエ記者で、「中国政府は同時テロ事件を利用しようとしている」と題する記事を、先月18日付で週刊誌のサイトに載せました。
この中で、パリの同時テロ事件を受けて、中国政府は国際的なテロリストを取り締まるという名目で、ウイグル族に対する締めつけを強化していると批判しました。
これに対して、中国共産党系の新聞「環球時報」は、ゴーティエ記者を名指ししたうえで「現実をねじ曲げ、出任せを書いている」と非難したほか、中国外務省も記者を呼びつけ、記事が間違っていると認めるよう迫ったということです。さらに、中国のインターネット上にもゴーティエ記者の顔写真などが流出し、脅迫する書き込みが見られました。
これについて北京の外国人記者クラブは29日、声明を発表し、「批判は道理を超えている」として「深い懸念」を示したうえで、ゴーティエ記者に対して年末のビザの更新に必要な記者証がまだ発行されていないとして、「新たな脅しだ」と指摘しました。

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