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北京の大気汚染 市民生活に大きな影響
12月1日 16時55分

北京の大気汚染 市民生活に大きな影響
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この冬最悪の大気汚染に見舞われている中国の北京では、大気汚染物質PM2.5の値が、日本では外出を控えるよう呼びかける基準の9倍から10倍に達し、一部の学校や職場が休みになるなど市民生活に大きな影響が出ています。
中国の北京やその周辺では、風が弱く大気汚染物質が滞留しやすい気象条件が続いていることもあり、30日から大気汚染がこの冬最悪の状態となっています。
北京市内は石炭を燃やしたような臭いが漂い、黄色がかったスモッグで視界が極めて悪くなっていて、車の多くは昼間からヘッドライトを点灯しています。
北京市環境保護局によりますと、大気汚染物質PM2.5の濃度は、軒並み1立方メートル当たり600マイクログラムを超え、中には700マイクログラムを超える地点も出ていて、日本の環境省が外出を控えるよう呼びかける基準としている値の9倍から10倍に達しています。
このため市内の小中学校の一部は休校になったほか、北京日本人学校を含む多くの学校は窓を閉めきり、屋外での活動を取りやめています。
また、外資系企業の中には仕事を休みにする所が出ているほか、北京空港発着のフライトに遅れが出るなど、市民生活や経済活動にも大きな影響が出ています。
北京市政府は、大気汚染の状況は対策を強化した結果、改善に向かっているとしていますが、市民からは健康被害を心配する声が改めて上がっています。

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