ケニア陸連会長らを暫定資格停止処分に

12月1日 10時35分

国際陸上競技連盟は３０日、スポンサー契約料を着服した疑いが持たれているケニア陸上競技連盟のキプラガト会長など３人に対し、１８０日間の暫定的な資格停止処分を科したと発表しました。

処分を受けたのは、ケニア陸連のキプラガト会長やオケヨ副会長など幹部３人です。
３人は、ケニア陸連がアメリカのスポーツ用品大手「ナイキ」と結んだスポンサー契約料の一部を着服した疑いなどで地元当局の捜査を受けていて、首都ナイロビの陸連本部では、３人の辞任を要求する陸上選手たちが抗議活動を行う事態となっています。
調査を進めていた国際陸連の倫理委員会は３０日、３人がスポンサー契約料の着服に加えて、ケニア国内においてドーピング検査を適切に運用しなかった疑いがあること、さらにキプラガト会長については、２０１９年の陸上の世界選手権の開催地に決まったカタールの陸上競技連盟から贈り物として車２台を受け取った疑いがあるとして、競技の健全性を守るために暫定的な資格停止処分を科したとしました。
３人は本格的な調査が行われる間、１８０日間にわたって陸上に関わるすべての活動が禁止されます。
国際陸連は先月、ロシア陸連に資格停止処分を科していて、来年８月のリオデジャネイロオリンピックを前に、陸上の強豪国やその幹部が相次いで処分を受ける事態に波紋が広がっています。