【12月6日 AFP】米南部フロリダ(Florida)州プランテーション(Plantation)にある、24万個の電球と数百の装飾品でクリスマスの飾りつけをしている家が物議を醸している。家の所有者は、地域社会へのクリスマスプレゼントだとしているが、一部の住民や地元当局は、目障りで安全上の問題があり、撤去されるべきだとみている。

 地元の高齢者らは、この家の所有者であるハイアット(Hyatt)さん一家に対し、自動で動くトナカイや電飾で飾られたヤシの木など、電気を大量に消費する数百の装飾をやめるよう訴訟を起こした。

 ハイアット家のクリスマスイルミネーションは年々、大規模で派手になっていき、ここ20年間は数百人が訪れるクリスマスの名物となっている。同家の約1000平方メートルの庭を埋め尽くす飾りつけは約1か月間にわたって光り続けるが、これを楽しんでいる近隣住民がいることも確かだ。

 一方で当局は、飾りつけを見に来る人々の車などが渋滞を引き起こしていると主張。さらに、交通整理をするために警察に超過勤務手当数千ドルを毎年払わなければならないと訴えている。迷惑行為だとして昨年、飾りつけをやめ罰金を払うよう同家に求める訴訟を起こした。

 これに対し同家は、訴えられたにもかかわらず今年もクリスマスイルミネーションを開始し、その上で、「ハイアット家は、1日250ドルの罰金、訴訟、同家への道路の封鎖に直面している」として、支援や寄付を求めるオンライン請願を立ち上げた。ハイアット家は、自分の所有地でやりたいことをやる権利はあると主張し、当局との争いは数年に及んでいる。

 現地報道によると、今月、法廷審問が予定されておりこの問題は一つのヤマ場を迎えるという。(c)AFP