アメリカ・ロサンゼルス郊外の障害者支援施設で男女2人が銃を乱射し35人が死傷した事件で当局者はテロ事件と見て捜査を始めた。
FBIは犯行が計画的なことや関係先から多数のパイプ爆弾など大量の武器が見つかっていることなどから、テロとほぼ断定した。
FBI長官はこう述べた上で容疑者は、海外のテロ組織に触発されたと見られるとの見方を示した。
アメリカメディアは、タシュフィーン・マリク容疑者がフェイスブック上に、過激派組織イスラム国とその指導者、バグダディ容疑者に忠誠を誓う投稿をしていたと伝えているほかサイード・ファルーク容疑者が数年前、イスラム過激派の考えを持つ複数の人物と接触していたと報じた。
FBIは今後、2人とイスラム国など海外のテロ組織との関連を慎重に捜査する方針だがテロ組織から指示を受けての犯行というより2人が独自に犯行に及んだとの見方が強まっている。
一方、知人たちは2人の素顔と凄惨な犯行が結びつかないと口をそろえる。
こうした中、現地4日、容疑者の自宅の中が報道陣に公開された。
キッチンには、使ったままと見られる調理道具や食べ物が無造作に置かれていて、ベッドの上には書類や本が散乱。
ほかにも赤ちゃん用と見られるベッドが確認できる。
現場近くには、ご覧のように多くの花、そしてロウソクなどが手向けられています。
今も現場に来る人は後を絶ちません。
現場近くに花などを手向けに来た人たちは…アメリカ国内では、2年前のボストンマラソンテロ以来となるテロ容疑事件。
ノーマークだった2人を凶行に駆り立てたものは何だったのか。
捜査当局は引き続き、動機について慎重に捜査している。
事件の捜査や裁判に大阪の保険金殺人事件の裁判やり直しをめぐってこのことを今日の特集で考えてみたいと思います。
スウェーデンのストックホルムで開かれるノーベル賞の授賞式に出席するため医学・生理学賞の大村智さんが現地に向かいました。
一方で、物理学賞の梶田隆章さんは既に現地入りをしています。
北里大学・特別栄誉教授の大村智さんはノーベル賞の授賞式が開かれるストックホルムに向け今日未明、日本を出発した。
一方、昨日出発した東京大学・宇宙線研究所の所長、梶田隆章さんは妻の美智子さんとともに現地に到着した。
梶田さんらが宿泊するのは毎年、ノーベル賞受賞者が利用するホテル。
広々としたスイートルームには、豪華なシャンデリアに落ち着いた色調の家具、窓の外にはストックホルムの優雅な景色が広がる。
さらに…こちらがバスルームなんですが、シャワーとは別にこうした広いジャグジー付きのお風呂がついています。
この部屋の宿泊料金は1泊およそ22万円だがノーベル財団が負担する。
受賞者らはおよそ1週間、このホテルに滞在し記念コンサートやスウェーデン王室主催の晩さん会など様々なイベントに出席する予定で、今月10日に授賞式に臨むことになる。
千葉県茂原市の寺で骨董市の会場に軽乗用車が突っ込み数人をはねてケガをさせる事故があり、運転していた70代の男が逮捕されました。
正午過ぎ、骨董市が開かれていた茂原市の藻原寺の駐車場で、乗用車と歩行者の事故があったと通報があった。
警察によると、軽乗用車にはねられて骨を折るなどの重傷が2人、軽傷が4人だとのことだが全員意識はあるとのこと。
警察の調べに対し、車を運転していた長南町の無職、関誠紀容疑者がアクセルとブレーキを踏み間違えたと話したことから過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された。
この骨董市は月に2回開催されていて事故当時、現場には来場者が100人ほどいたとのこと。
警察は当時の状況を詳しく調べている。
フランスのオランド大統領は4日、過激派組織イスラム国掃討のため派遣した原子力空母を訪れ、今後、さらに攻撃を強化していくと表明しました。
オランド大統領は同時多発テロ事件を受けシリア沖に派遣した原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を視察しイスラム国掃討作戦の進捗状況を確認した。
また、乗組員を激励しながら数日後、新たな場所で任務に当たってもらうと述べ、空母をペルシャ湾に移動させる方針を明らかにした。
「シャルル・ドゴール」は今後、ペルシャ湾でアメリカが主導する有志連合と空爆作戦を続けるなど来年3月まで活動する予定。
一方、ドイツ連邦議会では4日、フランス軍を支援するため偵察任務に当たる戦闘機や最大1200人の兵士などを派遣することなどが承認された。
派遣期間は来年の年末までの1年間で空爆そのものには参加しないとしている。
メルケル首相はイスラム国掃討作戦の参加に慎重だったがパリの同時多発テロ以降、方針を転換し、1日は偵察機の派遣を閣議決定していた。
先月末に神戸市で通行人らが相次いで生卵を投げつけられた事件で市内の中学3年の男子生徒5人が事件に関わったとして、警察に出頭していたことがわかった。
先月30日、神戸市兵庫区で通行人ら男女4人が相次いで頭などに生卵を投げつけられた。
警察によると、おとといになって市立中学3年の男子生徒5人が保護者とともに出頭してきたとのこと。
5人は、僕らがやりましたと容疑を認めているとのこと。
警察は暴行の疑いで事情を聞いていて容疑が固まり次第、書類送検する方針。
兵庫区では先月27日にも通行人らが若い男らにマヨネーズをかけられる事件が3件起こっていて警察が関連を調べている。
紅葉色づく皇居の乾通りの一般公開が始まりました。
天皇陛下の80歳の傘寿を記念し去年初めて公開されましたが今後は毎年春と秋に開催されます。
5日間にわたり行われる皇居・乾通りの秋の一般公開。
初日の今日は、晴天にも恵まれて朝から多くの人が集まり、一日で2万8400万人あまりが訪れたということです。
訪れた人々は真っ赤に色づいた紅葉をカメラに収めるなどして楽しんでいた。
天皇陛下の傘寿を記念し、去年初めて行われた乾通りの一般公開には春と秋合わせて73万人ほどが訪れたが国民からの要望を受け今後は、毎年、春と秋に開催される運びとなりました。
天皇・皇后両陛下は、来ていただいた皆さんに喜んでいただけたらとのお気持ちを示されているということです。
安倍総理が被災地を視察した。
安倍総理大臣は、東日本大震災の被災地、岩手県を訪問し、復興支援道路の開通式典に出席するなど現地の復興状況を視察した。
午後には津波被害の風化を防ぐため津波の到達点に桜の植樹を行うNPO法人、桜ライン311のボランティア活動を体験。
11月5日を世界津波の日とする決議が今日未明、国連で採択されたことに触れ、記憶に刻むことは大切だと語った。
自民党の二階総務会長は来年夏の衆参ダブル選挙の可能性が党内で取りざたされていることについて、軽々に言うべきではないと批判した。
これに関連し安倍総理は先ほど、ダブル選挙について、全く考えてはおりませんと述べた。
東京・港区の韓国大使館では、冬に向けて、キムチを漬け込む風習キムジャンを広めようという恒例のお祭りが行われた。
僕が一番へただな。
いやいや、そんなことはございません。
これは一緒に入れちゃっていいの?高円宮妃・久子さまや安倍総理夫人、昭恵さんらもエプロン姿で参加し白菜にタレを丁寧に塗り込んでいた。
特集です。
地球の温暖化防止に向けて新たな枠組みを決めるCOP21が開幕しました。
温暖化防止に協力しているはずの日本ですが実はヨーロッパでは温暖化防止に後ろ向きな国と見られていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
インドで、その理由と実態を取材しました。
今年5月、発展途上国の首脳や閣僚を前に安倍総理は、こんな発言をしていた安倍総理の成長戦略を支える海外へのインフラ輸出。
その柱の1つは、石炭火力発電所。
これは環境団体WWFなどが算出した石炭ビジネスへの国別の公的支援額。
日本は204億ドル、およそ2兆円と断トツに高い。
石炭は化石燃料の中でも地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が多い。
日本はエネルギー効率のよさをうたうがそれでも排出量は天然ガスを使った発電の2倍に及ぶ。
2013年以降、先進国が次々と海外の石炭への投資を制限する中石炭火力発電所に投資を続ける日本。
温暖化防止の声が高まるヨーロッパにとって、日本は悪役扱いだ。
これは今年6月、イギリスの経済紙「フィナンシャルタイムズ」に載った意見広告。
温暖化を食い止めるヒーローとして描かれるドイツのメルケル首相に対し、煙突を抱える悪役として安倍総理が登場した。
日本の石炭火力の海外輸出を推進するのは国際協力銀行。
政府出資100%の銀行で、日本企業の国際競争力を強化する役目を持っている。
例えば、海外のAという国に電力需要があった場合、日本の銀行などと協力し、資金を提供する。
日本企業の技術を導入し、輸出を促進、利益をもたらす。
だが、国際NGOなどからは日本のインフラ輸出について、石炭火力を推進する方針に非難が集まっている。
日本の技術が導入されている石炭火力発電所がインドにあると聞き、我々は現地に向かった。
インドの首都デリーから飛行機と車で10時間。
電線が目立ち始めてくると、やがて発電所が現れた。
3年前に稼働したニグリ発電所。
国際協力銀行などが融資を行い、日本企業が発電所の心臓部ともいえるボイラーを輸出した。
運用自体は現地の発電所が行っていると言う。
私たちが日本のメディアだと知ると住民が次々と被害を訴えてきた。
これ、この方が見せてくれているのは、発電所から飛んできた灰でこうなっちゃってると。
この瓶もそうだそうです。
こうして触ると、こういう灰が飛んでくると。
これまでなかったことだというふうに言っています。
灰の汚染がひどくて病気がちの人が多いです。
それと騒音です。
浄水しないと水は飲めないよ。
発電所の下水。
濁った水が流れ出していた。
排水口には石灰のようなものがこびりついている。
白く濁った水は、そのまま川に流れ込んでいた。
今年8月の地元の新聞記事。
この下水が流れ込んだ水を飲んだ水牛が死んだと書かれている。
あそこだよ、牛が飲んだのはあそこから出た水だよ。
病気になって死んでしまったんだよ。
時々、黒い水が流れてくることもあると言う。
住民の不安は収まっていない。
これを飲むしかないんだ。
黒いものがたまるのよ。
確かにペットボトルに水をくむと底に黒いものが沈んでいるのが見える。
こちらの男性が、どうしても見てほしいと私たちを案内したのは、畑だった。
何も育たないんだ。
発電所からおよそ700mのところにある畑では、地面の一部が黒っぽくなっていてその部分には植物が生えていない。
発電所ができるまで、こんなことはなかったと言う。
表面にうっすら、こびりついてます地面の黒いものは一体何なのか。
私たちは、首都デリーの研究所に分析を依頼した。
研究所から届いた分析結果には、こう書かれていた。
土に含まれているのは、石炭。
発電所から飛んできた石炭の粒子が雨などで地面の低いところにたまった可能性がある。
私たちが訪れた民家からは発電所の黒い山が見えた。
石炭を細かく砕いたもの。
発電所は水をかけているので飛び散らないとしているが、住民は、風が吹くとここから真っ黒なものが飛んでくると訴えている。
国際協力銀行は、私たちの取材に対し発電所は大気汚染除去装置や粉じんの飛散防止装置などを設置していて国際基準に照らしても環境面の問題はない、現在も発電所と連携して大気や水質のモニタリングを行っているが、今のところ測定値にも問題はないとしている。
問題は発電所の周辺以外でも起きていた。
安い電力を支える炭鉱。
炭鉱の村、チルカダン。
ここは白い山に囲まれていた。
火力発電所で使う石炭を掘っている現場に来ました。
あそこに見えるのは、掘った後、積み上げられた土砂です。
山のようになっています。
こちらの炭鉱の労働者の賃金は一日300ルピー、およそ550円発電コストが安い理由の1つ。
この男性は、両親がおらず12歳のときから、この炭鉱で働く泣いてもしようがない、笑って働くしかないよ。
炭鉱は、周辺の様々な場所に影響を及ぼしている。
毎日のように続くダイナマイトによる発破作業もその1つ。
取材中も…すごい今、衝撃がありました。
健康への被害を訴える人も多い。
昔は水がよかった。
でも今は、水のせいで調子が悪くなったんだ。
炭鉱のせいで、おかしくなったんだよ。
インド政府は環境基準を2017年に向けて厳しくしようとしている。
しかし、大気汚染物質の規制や排水に含まれる重金属のチェックなどは十分に行われていないのが実態。
そもそもインドでは、石炭火力発電所をめぐって様々な問題が起きている。
日本の資金が入っていない発電所を取材してみるとさらに過酷な実態が浮かび上がってきた。
これは発電所から灰の入った水が流れてきているパイプなんですけれども、これ、パイプの継ぎ目から、こうやって漏れてます。
灰の…触っても大丈夫なのかな。
灰が入っていますね、これ。
排水が漏れている場所はまるで灰の砂漠のようになっていた。
パイプを補修していた人たちは、もともとは、この辺りの農民だったと言う。
広がった灰で畑がダメになってもう働けないんです。
それで、ここで働いている?はい、そうです。
このパイプの行き着く先は、廃棄物をためるアッシュポンド=灰の池。
パイプがたどり着いた地点に来てみました。
ドロドロした水が流れています。
発電所から流れ出る大量の水はいったんこの池にためられ、灰を沈殿させる。
そして、上澄みの比較的きれいな水を浄化した後、別の貯水池に排水すると言う。
しかし、浄化された水が流れ込むはずの貯水池は濁ったままのように見える。
この水は飲料水にも利用されている。
この水は、辺り一帯の飲み水に利用されるんだ。
これは毒だよ飲めば骨が弱くなって、転んだら折れちゃうよ。
この地区を調査したシンクタンクの研究員は、こう警告する。
住民の血液や髪、爪、そして土や魚、水、至るところから水銀が見つかったんです。
今はまだ日本であった水俣病のようにはなっていませんが何も対策をとらなければ将来、問題が起きるでしょう。
2020年には、中国を抜いて人口が世界一になる見通しのインド。
15年後の電力需要量は今の3倍になる見込み。
インドの環境大臣が取材に応じ、石炭火力発電の問題点を指摘する私たちに、こう述べた。
私たちは再生可能エネルギーに移行しつつあります。
しかし、主力は石炭です。
日本だって、まだ使っているでしょうし、どんどん増やしているじゃないですか。
石炭をエネルギーの主力の一つとするインド。
成長戦略の柱の1つとして石炭を推し進める日本。
一方、フランスやイギリスは脱炭素社会を表明し原子力発電の割合を増やしている。
しかし専門家は、脱炭素が即、原子力発電の推進に結びつくものではないと指摘する。
第三の道、それを実践している村がインドにあった。
インド東部にあるダナイ村。
ほぼ自給自足で暮らすこの村に去年、電気がついた。
こちらの村に電気が通ったのは1年ほど前でした。
今は電線もありますし、電柱もあります。
そして街灯もあります。
ただ、こうした明かりがもたらされたのは大きな発電所からのものではありません。
この村の電気はすべて太陽光発電だ。
国からの電気が届いていなかったこの地区に環境団体グリーンピースが設置した。
街灯がついたことで、女性たちの外でのおしゃべりも増えた。
夕食も暗くなってからつくればよくなったと言う。
明るい、ベリーブライト。
ここ、明るいですね、電気が通って家の中が明るくなったと。
子どもたちも夜、勉強したり遊んだりすることができるようになった。
電気のおかげで全部楽になったの。
前はランプを使っていて、虫がすごく寄ってきたけど今は違うわ。
電気が村にもたらしたのは、明るさだけではなかった。
充電ができるようになったことでスマートフォンを持つ人も増え、様々な情報に触れる機会ができたと言う。
電気は女性たちを活気づけ大きな自信を与えました。
村の人たちは、いろんなことに気づくようになりました。
気候変動や、なぜ干ばつが起きるのかといった話題も温暖化防止を話し合うCOP21の会議場に貞包記者がいます。
実際、インドの取材をしてみて、いかがでしたでしょうか?融資をしている国際協力銀行は国際基準をクリアしたものだけに融資をするとか、1カ月に1回、データを取り寄せるとか割ときちんと対応しているよう感じたんですが、現場を取材していると、住民たちの声を聞いていると警察官が発電所の人と一緒に来て私たちや住民たちに圧力をかけてくるということもありました。
実際、書面で出るデータと現場の感覚、雰囲気は随分違うんだなと感じました。
COP21ですけれども今、何が話し合われて何が争点になっているんでしょうか?今、実務者協議が今日最終日なんですが、難航しております。
先進国が出した温暖化の原因をどうして途上国がそのツケを負わなきゃいけないのか、その見返りを求めています。
先進国側は資金面の提供ですとか技術面の協力を打ち出しているんですが、それを義務化するような文書が合意文書に盛り込まれないようにということで平行線をたどっているといった状況です。
インドに着目したのはとてもおもしろいと思うんですがそのインドに対して、日本は石炭火力だけじゃなくて、原子力、原発の売り込みもはかってますよね。
国際社会の中で日本のエネルギー政策は一体どっちを向いているんだというような批判も招きかねないように思うんですが、その点いかがでしょうか?日本は、アメリカの圧力もあって先月ようやく石炭火力の輸出に関して一定の制限を設けるようにしました。
ということで次が、原発ということにもなるんでしょうが、私、現場で見ていて石炭火力のアッシュポンドを見てちょっと変な話なんですが思ったのは、原発の話だったんです。
問題はあるとしてもこういう廃棄物の処理をする、ためるところがあるんだな、原発にはないんだと思いました。
VTRにもありましたが、名古屋大学大学院の教授がおっしゃっていたんですけれども、再生可能エネルギーの技術に関しては、日本は世界一だそうです。
ただ、市場で負けているというんですね。
それは産業界が古い、この原発とか石炭火力というのに固執をしているからだということです。
それを変えるのは政治の決断しかないということで、世界も日本の決断がどうするのかということを注目しているところです。
20年前、大阪の民家で小学6年の女の子が死亡した火災。
保険金目的で娘を殺したとして無期懲役の判決が確定していた母親と、当時の同居男性について10月、裁判のやり直しが決まりました。
取材を進めると、警察の取り調べの問題や自白に頼った裁判所の姿が見えてきました。
今年10月、無期懲役の刑で服役していた青木惠子さんが20年ぶりに釈放された。
大阪高裁が、無罪の蓋然性が高いとして再審・裁判のやり直しを決めたため大阪市東住吉区。
火災現場となった、かつての家は今は駐車場になっている。
釈放されてから初めての娘の月命日。
娘が大好きだったヒマワリを供えた。
火事になって、私自身もパニックになってるから記憶が消えている部分もあるんですけどね。
それでも、ある程度は覚えてるから20年前の7月22日、火事は起きた。
軽ワゴン車を停めていたガレージから出火し、家は全焼。
家には青木さんや8歳の長男ら4人がいたが3人は外に逃げて無事だった。
しかし、風呂に入っていた小学6年生のめぐみさんが逃げ遅れて死亡した。
ところが、火事から50日後、事態は一変する。
青木さんが警察に逮捕された。
逮捕容疑は、当時一緒に暮らしていた朴龍晧さんと共謀し放火して、めぐみさんを殺害したというものだった。
動機は、めぐみさんにかけられていた1500万円の生命保険金とされた。
当時、青木さんらは車のローンなど400万円の借金を抱える一方で4050万円の新築マンションを購入しようとしていた。
青木さんらが火事の2日後に保険会社に電話をしていたことなどから警察は資金繰りに窮した青木さんらが保険金目当てに、めぐみさんを殺害したと判断した。
裁判所は一審、二審とも有罪とし2006年、最高裁で無期懲役が確定した。
自分の子どもを殺して、保険金が欲しいために殺すってね。
一番嫌だったし、私を苦しめてたように思います。
実は青木さんは、警察の調べに対して2度、自白をしている。
朝から取り調べが始まり、午前中は否認したものの午後2時頃から犯行を認め、逮捕された。
翌日、弁護士と接見した後、否認に転じたが3日後に再び自白。
翌日以降は、一貫して犯行を否定し続けている。
一時期とはいえ、なぜ犯行を認めてしまったのか。
警察署内の窓のない一室。
2人の警察官によって、最初の取り調べは行われた。
部屋の壁や机には亡くなっためぐみさんの写真が貼られていた。
捜査員は、朴さんが犯行を認めたことを記したFAXを見せるなどして大声で自白を迫ったと言う。
頭、後ろを押さえて、ちょうど私の前にも写真あったから、頭押さえて、「見ろ」って言ってね。
それでも私は見なかったけど…。
めぐちゃんは、つらい思いして死んだんだからもう認めなあかんとか、そんなことも言われたしね。
警察は、当時8歳だった長男からも事情聴取をしていた。
青木さんに、否認のままなら長男が法廷に出ることになるとも言ったと言う。
そしたら、あ、そうなんかなって。
今だったら、違うとかね、わかるけど、やっぱり私のせいでめぐちゃん亡くしたんだと思って、それで本当につらくなって、死にたくなって。
私たちは当時の捜査幹部に取材した。
捜査幹部は、写真を見せたことまではっきりとは知らないが、それが悪いとは思わない、できるだけの捜査は全部やったと思っていると話した。
しかし大阪高裁は、再審を決めた決定文の中でめぐみさんを救出しなかったことを責めるなどの取り調べは自白の信用性に影響を与えると指摘した。
青木さんと同じく、無期懲役とされ20年ぶりに釈放された朴龍晧さん。
2人の有罪の一番の根拠となったのは、朴さんの詳細な自白調書だった。
調書の内容はこうだ。
細い路地に面した2階建ての一軒家。
土間を兼ねたガレージには、軽ワゴン車。
横に風呂場、奥には居間があった。
火事のあった日、家には4人がいてめぐみさんが風呂に入りに行った。
朴さんは青木さんと申し合わせていたとおりにガレージに行きあらかじめポリタンクに入れておいた7.3リットルのガソリンをまき切った。
車の反対側に回り込み、かがんでライターで火をつけたと言う。
朴さんはいったん居間に戻りガレージを抜け、扉の鍵を開けて外に逃げた。
青木さんは、119番通報をして長男を連れて裏口から逃げた。
そのとき、ガレージには外づけの風呂釜があり、種火がついている状態だった。
弁護団は、一審段階から種火によって自然発火した可能性があり、無実だと訴えた。
控訴審では実験での検証を求めたが、裁判所は、これに応えないまま有罪判決が確定した。
そこで弁護団は、裁判のやり直しを求めて自ら実験することにした。
これが今回の実験でポイントとなる風呂釜です。
風呂釜の種火も再現された。
供述どおり、車の後ろから7.3リットルのガソリンをまく。
すると…突然、激しい炎が立ち上った。
7.3リットルのガソリンをまき切る前に気化したガソリンが風呂釜の種火に引火した。
自白が事実なら、火の手が上がる中で朴さんが、さらにガソリンをまき続けていたことになる。
その上、火の海となったガレージを通って逃げたことになるが、実際には、ヤケド一つしていなかった。
この実験によって、自白の信用性が大きく揺らいだ。
弁護団は、ではなぜ火事は起きたのかという立証にも乗り出した。
今もあの日のまま保管されている朴さんの車。
弁護団が注目したのは、ガソリンの給油口。
ここからガソリンが漏れる可能性があると言う。
さびてほとんど原形というか原色をとどめてないですけども、ここはあまり火に当たってないことがわかると思います。
朴さんは、あの日、ガソリンを満タンに入れて帰宅していた。
火事が起きたのは、それから20分ほどのことだった。
弁護団は朴さんの車と同じ車種を使って実験した。
ガソリンは販売時と同じ温度に設定。
ガソリンを満タンに入れて…キャップを閉めた。
そして、アクセルを踏み込むと…およそ3分後、給油口からガソリンが漏れ出てきた。
実験に使われた車は、一般の人からガソリンが漏れると弁護団に提供された4台。
すべてでガソリン漏れが確認された。
一体なぜなのか。
自動車工学を専門とする石濱教授によるとエンジンの熱によって、ガソリンタンクの温度が上昇する。
そしてガソリンが傍聴し、給油キャップにわずかでもすき間があればガソリンが漏れると言う。
さらに、新たな事実が出てきた。
外蓋と中蓋の家裁直後の状況を撮った写真なんですけれども。
車のメーカーが裁判所に提出した設計図面によると給油キャップが完全に閉まった状態は取っ手が地面と水平になる。
しかし、火災後に消防が撮影した写真のキャップは斜めになっていた。
新たな事実はほかにもある。
警察は、朴さんが給油したガソリンスタンドの店長らから話を聞いていた。
店長らは、ガソリンが満タンになり給油を止める装置が作動した後も、手動でガソリンを継ぎ足すことが店ではよくあったということを話していた。
朴さんの車に、必要以上のガソリンが入っていた可能性を示す証言だが、検察は20年近くこの証言の存在を明らかにしなかった。
再審を決めた大阪高裁は、実験や新たな事実などから漏れたガソリンが風呂釜の種火に引火した可能性を認めた。
一方、有罪判決を出し続けた裁判所への批判もある。
東京高裁元判事の木谷明弁護士も、その1人。
自白に全面的に頼るのは危ないよという認識はあるんですね、この裁判官には。
これは、青木さんが逮捕直前までつけていた家計簿。
何に支出をしたか、1円単位でびっしりと記されている。
当時の収入は、電気工をしていた朴さんと青木さん合わせて月に60万円ほどあった。
子どもたちを習い事に通わせ車のローンなどは毎月きちんと返済されていたことがわかる。
動機とされたマンションの購入で当面必要だった金は、あったとしても販売会社への手数料などおよそ200万円だった。
青木さんを有罪とした判決ではせいぜい200万円程度の金額で犯行を企てたというのはいかにも不自然さが否めないとしながらも手っとり早く大金が手に入ることを考えるということもあながち、あり得ない話ではないと結論づけた。
そこは引っかかったんでしょう、確かに。
そして、めぐみさんに掛けられた生命保険。
死亡保障だけに重きを置いたものではなかった。
主契約の基本契約が300万。
そもそも保険は家族全員が入っていた。
めぐみさんにかけられていた保険は、死亡時などの支払い以外に3年ごとに30万円の給付金が受け取れるというものだった。
保険外交員の熱心な勧誘を受け学資保険の代わりとして火事の3年前に加入していた。
子どもの成長に応じて、必要な資金を貯蓄していくというか。
青木さんらは火事の2日後に保険会社に電話をし1カ月後に保険金を請求した。
警察と検察は、その手続を早過ぎると注目した。
あれもね、火事になって、もちろん全部焼けて、着の身着のままだし、とりあえず銀行、お金全部、言うたら、全部、お金残ってるところ、全部解約にいって、お金かき集めて、そしてちょうど下旬だったんで生命保険も引かれるじゃないですか、銀行引き落としでね。
それで引かれたら困るから、それで電話しといてって、朴さんに電話してもらって。
私も、もし聞かれたら、請求した方がいいよって勧めたって言いますよって言うてくれたからね。
保険外交員も、同じ話を法廷で証言した。
しかし、裁判所は重要視せず裁判のやり直しが決まり、20年ぶりに釈放された青木惠子さん。
当時8歳で別れた長男は29歳になった。
この日、長男と携帯電話の契約に初めてやってきた。
選んだのはガラケー。
一番簡単なやつ、わからない。
息子さんは違うヤツがよかったんですか?うん。
待ちに待った我が子との触れ合い。
しかし、やはり20年という時間が重くのしかかる。
出てきたから、はいって言ってまたもとどおりの20年前の親子関係が築けるかといったら、そうではないし。
長男もまた、手探りで母親との失った時間を取り戻そうとしている。
事実認定には直ちに承服しがたい点があるとコメントした。
娘を殺したと言われ続けた母親のやり直しの裁判はスタジオには取材に当たりましたMBSの富永記者です、よろしくお願いします。
青木さん、やはり息子さんと生活されていたせいか本当に表情が穏やかになったなという印象がありましたけれどただ、やはり取り調べの話になると非常に苦しそうなお顔をされていましたよね?釈放のときの様子もありましたけど、青木さんは3年前に一度釈放が決まっていたんですけれども、釈放時間の10分前に取り消されたというのがあって、今回も、また戻されるんじゃないかという不安を抱えての表情だったんですよね。
ですから、ちょっと表情がころっと変わったという印象があるのかもしれませんね。
取り調べに関してですけれども、今回、裁判所が問題を指摘はしたんですが、警察も裁判所もこれまでずっと問題はなかったという話をしてたんですよね。
今回は、弁護団の求めで取り調べ状況とか、警察のメモ、捜査報告書が開示されて初めてこれは問題だというふうに指摘されたんですね。
富永さん、それにしても弁護団の再現実験を見るとあそこまでやってくれる弁護団というのはあんまりないんじゃないかと思ってしまうほど、執念のようなものを感じましたけど。
再審を開いてもらうには無罪を証明するための新証拠というのが必要なんですけれども、最近では東電OL事件とか、DNA鑑定といった科学技術の進歩によって新たな物証が出てきた、そういった証拠が新証拠として採用されるんですけど確かに今回の弁護団のような実験で新証拠として認められるのは非常に異例ですよね。
だからこそ裁判所がやっていれば20年もかからなかったんじゃないかという声も理解できるような気がしますね。
やり直し裁判ですけど、検察側は改めて青木さんたちの有罪を主張すると見られていますよね?しかしながら、一度再審開始が決まって、大阪高裁で審理されたのは3年半に及ぶんですよね。
その間、裁判所は検察にかなり立証の機会を与えてきたと思うんですが結局、検察は弁護団の主張を突き崩すことができなかったですね。
ですから今後、その再審公判で一体何をもって検察は有罪を主張するのかちょっと疑問だなと思いますね。
青木さんは家族のためにも早く無罪を勝ち取りたいと話しています。
この後はスポーツです。
ノルディックスキーのW杯、女子ジャンプの開幕戦で高梨紗羅選手が優勝です。
女王奪還に向けて好スタートを切りました。
スキージャンプの季節がやってきた。
2シーズンぶりの個人総合優勝を目指す高梨沙羅は1回目。
K点越えの95.5mでトップに立つ。
優勝がかかる2回目。
不利な追い風が吹く中で距離を伸ばし、97.5m。
圧倒的な強さで開幕戦を制しW杯通算31勝目を挙げた。
バドミントンの全日本総合選手権。
去年、この大会を制したスーパー女子高校生・山口茜の準決勝。
第1ゲームは際どいコースを突かれて大差で奪われてしまう。
後がない山口、第2ゲーム、得意のスマッシュで食い下がる。
しかし、反撃も及ばず、試合時間わずか37分でストレート負け。
2連覇はならなかった。
一方、男子シングルス準決勝。
世界ランク5位の桃田賢斗は得意のネット際に落とすショットをことごとく返されて第1ゲームを落とす。
第2ゲームからスマッシュを中心としたプレーに切り替えると流れを引き寄せて逆転勝利。
初の日本一に王手をかけた。
W杯メンバー14人も出場した全国高校ラグビー。
第95回大会の組み合わせ抽選会が行われた。
熱戦は今月27日に開幕する。
続いて、男女のゴルフです。
国内メジャー初Vへ、石川遼選手が単独首位へ。
女子ゴルフでは、日本チームも単独首位です。
男子ゴルフ今季最終戦、日本シリーズJTカップ3日目。
メジャー初制覇を目指す石川遼は前半でスコアを3つ伸ばし、単独トップに浮上する。
さらに後半の10番。
もう少しでカップインのスーパーショットを見せつける。
石川は14番から4連続バーディーを奪うなどトータル11アンダー。
メジャー初制覇に王手をかけた。
世界4つの女子ツアーの代表選手による対抗戦、ザ・クイーンズ。
2日目は、2人1組で同じボールを交互にプレーするフォアサムで争われた。
日本のキャプテン・上田桃子は7番・パー5の第3打。
バーディーチャンスにつけると、それを原江里菜がきっちり沈めるなど4ホールを残して5アップで快勝。
日本は2日目を3勝1分けで終えて首位をキープ。
負けなしで最終日を迎える。
今週発表されました流行語大賞の年間大賞は爆買いとトリプルスリーでした。
30本のホームラン、打率3割、30盗塁を達成することです。
プロ野球のね。
2015/12/05(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【温暖化対策で評判が良くない日本▽検証!大阪女児死亡火災】
▽COP21で悪者に!?石炭火力発電日本も輸出
▽大阪女児死亡火災を検証…20年拘束された母は今
詳細情報
番組内容
【温暖化対策で評判が良くない日本】
地球の温暖化対策を話し合うCOP21で途上国支援を表明した日本。その一方でCO2の排出が最も多い石炭火力発電所の海外での輸出を推し進め、評判は良くない。実態に迫る。
【検証!大阪女児死亡火災】
再審が決まり、近くやり直し裁判が行われる大阪女児死亡火災。20年前、母親の青木惠子さんを追い込んだ警察の取調べは?裁判所の判断は?様々な面から検証する。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
上村彩子(TBSテレビアナウンサー)
関連URL
【番組HP】
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
【twitter】
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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