人生の楽園 2015.12.05


今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
標高900メートルに広がる真言密教の聖地和歌山県高野山。
世界遺産にも登録されているこの天空の地が今日の舞台でございます。
かの弘法大師空海が修行の場として高野山を開いてから今年でちょうど1200年。
様々な催しが行われ連日たくさんの参拝客が訪れております。
そんな高野山に魅せられ去年3月大阪から移住した方が今日の主人公です。
こちらでご挨拶してから仕事に行ったりしてます。
はいご紹介しましょうね。
荒川由美さん48歳。
ご挨拶というのはお参りの事ですね。
それでこの場所は?桃ちゃん。
はい。
ここは御社。
弘法大師を高野山に導いたとされる山の神様が祭られています。
いやあ気持ちいいですね〜。
皆さんは何を拾ってらっしゃるのかな?こちらは三鈷の松。
弘法大師が日本で真言密教を広める場所を探すため唐の国から三鈷杵という仏具を投げたところこの松の枝に引っかかったと伝えられています。
へえ〜。
この松の特徴が…?松葉が3本になっているのであれを皆さんお持ちになると運が開くと。
ははあ〜なるほど。
松葉は普通2本ですからね。
ああこれは珍しいわ。
私は財布に入れてます。
ああそうなんですか。
ここはいくつものお堂や塔が立ち並ぶ壇上伽藍。
悟りを開くための修行の場で高野山の信仰の中心地です。
その壇上伽藍を抜けて由美さんある場所へと向かいます。
訪れたのは蓮華定院。
六文銭の家紋で知られる信州真田家とゆかりの深い寺院です。
真田幸村もここに滞在したんですよね。
(由美さん)おはようございます。
(添田さん)おはようございます。
ようこそ。
実は由美さん以前この蓮華定院にあるものを奉納しました。
それが…こちらなんです。
(由美さん)あっありがとうございます。
(添田さん)燃えちゃうとどうなるのかなと思って。
これですキャンドルアート。
由美さんはキャンドル作家なんですね。
あまりきれい過ぎてですね…。
灯してくださいぜひ。
この日由美さんがこちらに来た訳は…。
どうもお待たせしました。
ありがとうございます。
これ私どもが使っておりますろうそくの最後の姿であります。
ありがとうございます。
こんなにたくさん。
これはお寺で使われたろうそく。
由美さんは短くなったものを頂いて作品の材料にしているんです。
なるほど〜。
(添田さん)まあ煤もいっぱい付いてますし芯もありますから再生するの大変ですね。
これ全部取ります。
切ってから溶かします。
(添田さん)人間もいったんこれぐらいまでになりますとですね再生するというのも簡単にいきませんからそれと同じです。
なるほどね。
こちらが壇上伽藍近くにある由美さんのご自宅です。
由美さんのキャンドル作りまずは溶かしたろうを薄く伸ばして固めます。
でそれを剥がして…。
ああ折り曲げるんですか。
握ってる間に手の熱でどんどんやわらかくなるのでまだこの段階では固定しなくって…。
さらにろうで固定し完成したのは…?これはね紫牡丹になります。
弘法大師空海が中国から日本に持ち帰ったっていわれてましてお大師様のお花という事で。
なるほどね高野山にぴったりのキャンドルですね。
大阪府出身の由美さん。
高校卒業後就職したのが大阪市内の百貨店でした。
22歳で結婚し女の子が生まれますが33歳で離婚。
母と娘2人の暮らしが始まりました。
そんなある日の事娘の麻莉菜さんが…。
テレビを見てて精進料理が映った時にママこれが食べたい。
それは高野山の精進料理でした。
当時アレルギーのため食事制限があった麻莉菜さん。
でも精進料理なら大丈夫と親子で高野山を訪れたんです。
おいしかったです。
とってもおいしかったです。
器もきれいで。
娘のために訪れた高野山でしたが連日遅くまで仕事に追われていた由美さん自身も癒やされるのを感じました。
ストレスをこっちに来て癒やしてもらってまた大阪に帰るみたいな。
最初は1カ月に1回とかだったんですけど最終的には毎週になってしまって。
でどんどんどんどんこう好きになっていって。
高野山に通い始めた由美さん。
趣味のキャンドル作りを仕事にし高野山で暮らしたいという思いを募らせます。
そんな時…。
高野町の特産のものを使って活用出来ないかと。
そこで思いついたのが高野山特産の和紙を巻いたランタンキャンドルでした。
このアイデアで補助金制度に応募し見事合格です。
その後高野山に自宅兼工房となる家を見つけ去年3月単身この地に移住しました。
キャンドル工房を開いたんです。
初めて高野山に足を踏み入れてから12年後の事です。
まあまあご縁があったんでしょうねこちらに。
というわけで本日は高野山に導かれるようにして新たな人生をスタートさせた女性の物語です。
ろうそく作りに情熱燃やしてまーす!
(読経)朝の6時。
張り詰めた空気の中読経の声が響きわたります。
117のお寺がある高野山。
その1日は勤行と呼ばれる朝のお勤めから始まります。
この勤行に使われたろうそくを譲り受け新たな命を吹き込んでいる女性が今日の主人公です。
この日荒川由美さんは高野山で養蜂をしている加勢田さんのもとを訪れていました。
(勝久さん)そしたら開けさせて頂きます。
オホホミツバチがびっちり。
ハチミツ頂くんですかね?切り取って搾ったあとの巣を…。
頂いてます。
差し上げてるんですけども。
ああハチミツじゃなくて頂くのは巣?はい。
由美さんのキャンドル作りに欠かせないのがこのニホンミツバチの巣です。
はあ〜。
あっこっちはハチはいませんね。
はい。
ハチのいなくなったこの巣から蜜蝋を作るんです。
蜜蝋?でも蜜蝋ってお寺で頂くろうそくとは何が違うんですか?
(香代さん)お大師さんが大好きで高野山が大好きでっていう魅力の…やっぱり人間的にはやっぱりそういうところに私たちも惹かれまして。
高野山を心から愛する由美さんを加勢田さんも応援してくれてます。
由美さんは今日高野山に奉納するキャンドルを作ります。
まずお寺で頂いたろうそくを溶かし1本1本芯を取り除きます。
さらにガーゼで濾してグラスの中へ。
これがキャンドルの土台となります。
なるほど。
続いて取り出したのは加勢田さんから頂いたハチの巣。
水を加えてじっくり鍋で溶かしていきます。
はあ。
そしてガーゼで濾してしばらく置いておくと…。
これが蜜蝋ですね。
みんなこれ見てこんだけしか取れへんのって気づいてほしい。
大変なのよって。
いやあ蜜蝋って貴重なんだ。
西田さん!はい。
ここからは由美さんの技に注目ですよ!おっこれは?薄く伸ばし指先の体温で微妙なカーブをつけているんです。
何を作っているのかというと…そう花びら。
やったね。
蜜蝋だからこれだけ繊細な形を表現する事が出来るんですよ。
なるほどなるほど。
そして最後にろうそくで作った土台に花をのせ一晩固めれば完成です。
いやあ百合の花。
素晴らしいじゃないですか!完成したキャンドルを奉納するのが奥之院。
壇上伽藍と並ぶ高野山の聖地です。
通い慣れた道というか…。
およそ2キロ続く奥之院の参道には大名から庶民のものまで20万を超える墓碑が立ち並びます。
これは豊臣家のお墓でございます。
そしてこちらは織田信長の供養塔。
至るところに歴史上の人物の名が刻まれております。
いやあ木漏れ日の中参道を歩くのって気持ちいいですね。
撮影禁止になりますね。
えっ?はいカメラも全部ダメです。
写真も。
そうなんだ。
もちろん帽子も脱いで頂いて。
なるほど。
ここからは特別な場所なんですね。
この橋から先は高野山の中でも最も神聖な場所。
あのお堂の向こうにある御廟では弘法大師が人々を救うため今も瞑想を続けていると信じられています。
その信仰の深さを物語るのが参拝客も見る事が出来る生身供とよばれる儀式です。
朝6時と10時半の1日2回1年中欠かす事なく僧侶が奥之院の拝殿まで弘法大師に食事を運んでいるんです。
これが1200年もの間1日も休まずに行われてきたというんですからただただ驚くばかりですね。
はい由美さんおかえりなさい。
ご苦労さまでした。
あっろうそく。
もしかして御廟からも頂いたんですか?頂けます。
なるほどね。
使い終わったろうそく頂いたんだ。
この日は大阪で一人暮らしをしている娘麻莉奈さんと待ち合わせです。
(由美さん)麻莉ちゃんおはよう。
アハハハ麻莉奈ちゃん。
朝早くご苦労さま。
今日6時に出ました。
アハハッそうなんだ。
由美さんと麻莉奈さんが向かったのは総本山金剛峯寺。
これまでボランティアで度々高野山の催しをお手伝いしてきた2人。
今日は展覧会の受付を任されました。
こちらは蟠龍庭。
日本で最大級の石庭です。
(由美さん)おはようございます。
(麻莉奈さん)おはようございます。
(麻莉奈さん)ありがとうございます。
ありがとうございます。
お荷物になりますけど。
ボランティアの仕事無事終えて自宅に戻ってお昼ご飯ですね。
食卓に並んだのは麻莉奈さんが大好きな由美さんの手料理。
いやあ大根も美味しそうに炊けてるじゃないですか。
大根から。
大根からいくね。
麻莉奈さんと囲む食卓普段1人だから嬉しいんじゃないですか?
(由美さん)おすわり!えっ?おすわり?オホホワンちゃん。
はい。
大阪から連れてきたすみれにさくら。
そしてこちらに来てから加わったくーちゃんです。
ああ〜そうなんだ。
1人じゃなかったんだ。
ねえ麻莉奈さんお母さんが高野山で暮らし始めた事どう思ってます?最初やっぱりビックリしましたけど本人がやっていけるならいいんじゃないですか全然。
もうそれはもう母の人生なんで好きなように生きてほしいです。
はいありがとうございます。
アハハハ…。
由美さんは高野山にたくさんの知り合いが出来ました。
こんにちは。
お元気ですか?
(義司さん)はいようお越し。
アハハハハ…。
ありがとうございます。
はいよ。
谷さんご夫婦にはいつも野菜を分けて頂いています。
(由美さん)ありがとうございます。
すご〜い。
2本抜くわよ。
(由美さん)大根葉炒めよう。
これはお母さんに任せる。
剪定ばざみ。
おお〜豪快だわお母さん。
ハハハハッ…。
(由美さん)すごいありがとうございま〜すは〜い。
今日は大根とキャベツを頂きました。
いやいやご馳走ですねこれは。
ねえ。
はい。
谷さんの奥さん手作りの料理を囲み3人でランチです。
いただきます。
はいどうぞ。
移住してきた由美さんを何かと気にかけてくれている谷さんご夫婦。
親子のように接してくれます。
お母さんもすごい私が落ち込んでいる時は話ししてくれるしうん…。
まずはやっぱお父さんがな?友達作る感じ。
人の出会いっていう事でね。
そやから僕の友達を紹介するとか。
新たなご縁がどんどん広がってるんだ。
こちらはケーブルカーの高野山駅。
そのすぐ近くに喫茶店があります。
名前は和久。
由美さんは移住前からこの店の常連です。
こんにちは。
(克己さん)おかえり。
ありがとう。
アハハハッさすが常連ですね。
おかえりだって。
実はご主人の中嶋さん由美さんが作るキャンドルのファン第1号。
店にも飾られています。
こんにちは。
もうどのくらいのお付き合いになるのかしら?
(克己さん)高野山参り毎月来られてるんかなあって思ってましたら。
住みたいんです。
家探してますと。
由美さんの話聞いてどう思われました?高野山でろうそくの道を極めたいっちゅうその熱意はものすごく感じましたね。
だからこうしてちょっとでも応援出来ればなと。
すごい嬉しかったうん…。
いやあいろんな方が由美さんを応援してくれてます。
この日自宅の工房にはランタンキャンドルを作る由美さんの姿がありました。
高野山特産の和紙高野紙をろうで固めたランタンキャンドル。
これから高野山で生活していく由美さんにとって大事な収入源です。
そしてキャンドル作家荒川由美制作によるランタンキャンドルを持って山を下ります。
(警笛)この日ケーブルカーで山を下りた由美さん。
電車を乗り継ぎ高野山の麓の町に向かいました。
ここ九度山町は関ヶ原の戦いで敗れた真田幸村が身を隠していた事でも知られております。
由美さんが訪ねたのは道の駅。
こんにちはお世話になります。
高野キャンドルですけどもはじめまして。
今日は六文銭のキャンドルをお持ち致しましたのでまたご覧頂いて。
(久保さん)ちょっと拝見させてもらっていいですか?
(由美さん)はいどうぞ。
(久保さん)あっいいですね。
こちらで由美さんのランタンキャンドルを置いてくれる事になったんです。
真田家の六文銭をあしらいました。
(由美さん)販路は広げていきたい。
ランタンを売りにしているのでこれに六文銭を入れて。
このもの自体が他の商品と被りませんので置かして頂こうっていうのがまあ一番の…。
グッズ関係を増やしたい。
ここに置いて頂くだけで…。
いやあこれたくさん売れるといいですね。
自宅の工房ではキャンドル教室を開いています。
この日の生徒は小学生の女の子とお母さん。
溶かしたろうをかき混ぜたり型に流し込んだり。
なんだかお菓子作ってるみたいねエヘヘ。
それもそのはずお菓子をかたどったキャンドルを作っているんです。
おお!アハハ本当だ!美味しそうだ!
(由美さん)なんの香りかな?あんまりわからん。
(由美さん)わからん?ストロベリーやで。
エヘヘ。
本当にイチゴのソースみたいね。
もうちょっと掛ける…。
もうちょっと掛ける?はいはい。
(由美さん)出来た?ああ1個出来た!いやあ美味しそうなスイーツキャンドルの完成ですね。
やってみてどうだった?楽しかった?
(由美さん)楽しかった?楽しみながらリラックス出来ました。
ああ〜よかったよかったねえ。
ふとした事がきっかけで足を踏み入れる事になった聖なる山高野山は忙しい毎日に疲れた心を癒やしてくれました。
そして移住した由美さんをキャンドルの灯火のように温かく迎え入れてくれました。
由美さんこれからもこの高野山で大好きなキャンドルいっぱい作ってください。
そしてろうそくのように芯の通った第2の人生送ってください。
応援してまーす!楽園通信です。
桃ちゃん高野山すごいとこだねえ。
はい。
高野山にある117のうち52のお寺で宿坊体験が出来ます。
宿坊協会にご相談ください。
精進料理も楽しめますよ。
楽しみたいです。
お土産は由美さんが通う和菓子屋さんさゞ波へどうぞ。
酒まんじゅうや詰めたてのもなかが評判です。
いただきます。
そして由美さんの工房高野キャンドル。
ランタンキャンドルは九度山町の道の駅でも購入出来ます。
桃ちゃん高野山に一緒に行こうや!フフッこうやね。
え〜いえ〜い!次回は竹田城で知られる兵庫県朝来市が舞台。
地元を元気にしようと農家民宿を始めたご夫婦のお話です。
夜にはすごいもんが出るで。
2015/12/05(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[解][字]

【聖地に灯す手作りろうそく】 忙しい仕事の合間に訪れた高野山に魅せられ、高野町に移住してキャンドル工房を始めた48歳の女性を紹介。お寺への蝋燭の奉納もしている。

詳細情報
◇番組内容
30代で離婚し、大阪の百貨店に勤めながら子育てをしていた主人公は、忙しい日々の中で頻繁に高野山詣でをするようになった。そして高野山の和紙を使ったランタンキャンドル作りで和歌山県の移住者起業補助金制度に応募し、金剛峯寺の近くに移住してキャンドル工房を開いた。お寺で使用されて短くなった蝋燭や、養蜂業者からもらった蜜蝋を使い、牡丹の花などの美しいアートキャンドルを作って販売。キャンドル教室も開いている。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
福祉 – 高齢者

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映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語
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