歩道に花を植えたり川沿いを自転車で走ったりこんなふうに気持ちよ〜く暮らしたいなあ。
さあジュニアさん火をつけて頂いて目玉焼きを焼いて頂きます。
目玉焼きは半熟派ですか?固焼き派ですか?僕はどっちかというとしっかりめがいいですけど。
お塩で頂きたいタイプです。
僕の目玉焼きの食べ方…今回の「凄ワザ!」テーマは目玉焼き…ではないんです。
日々の料理に欠かせない調理器具の王様。
ところが…。
一般的なフライパン実はコンロの…これはもったいない。
そこで「凄ワザ!」ではコンロの熱を極限まで生かす究極のフライパン開発に挑む。
もしそんな夢の調理器具ができれば…。
ご家庭では主婦が最も減らしたいという調理時間が大幅に短縮。
光熱費も抑えられ一石二鳥!更に各家庭でエネルギーのムダが減ると…。
莫大な省エネ効果が生まれるのだ。
究極の熱効率を持つフライパン作りに挑むのはふた組。
まずは…緻密な計算と驚きのアイデアで摩訶不思議なフライパンを作り出す。
対するは100年以上の伝統を受け継ぐ銅板金職人の親子。
日本屈指の打ち出し技術でその造形の限界に挑む。
フライパンに革命を起こす事はできるのか!すご〜い!今日はいつもより熱いのでご注意を。
(拍手)さあ始まりました「超絶凄ワザ!」。
MCの千原ジュニアです。
アナウンサーの池田です。
今回のテーマは…今回は…その数を競うという対決です。
面白い対決考えますね。
どういう状態を焼けたかというふうに判断するかというと目玉焼きを切った時に黄身がたれなければ成功。
たれてお皿についてしまったら失敗。
これは焼けていないと。
今回ですね事前に検証してみました。
一般的なフライパンそして家庭用コンロを使って余熱なしで3つの目玉焼きを同時に焼きます。
5分間でどれぐらい焼けるかという事をやってみました。
で5分たちますと…。
蓋はいいんですね。
しっかり焼けてるように見えますがこうやって切ってみると…。
全然これもう今回の対決じゃもう大失敗じゃないですか。
そうなんです。
そんな中で挑戦して頂く卵の数…え?一気に?20個…。
5分間で20個焼けるかどうか。
えフライパンのサイズは無制限ですか?そうなんです。
形とか大きさは自由なんですけど使って頂く火力は家庭用のコンロです。
一つだけ。
難しいですね〜。
そうなんです。
それでは今回のフライパン対決挑戦して頂く皆さんご紹介します。
まずは横浜の大学から伝熱学の権威が登場だ。
熱効率を追究し続けて30年。
ハマの伝熱博士こと原村嘉彦。
以前放送した沸騰対決では伝熱や沸騰への造詣が深い原村に監修を務めてもらった。
技術の限界に挑んだこの対決に研究者魂が揺さぶられ今回の挑戦を決めた。
原村は熱効率を高めるあらゆる手法に精通。
空気の膨張力や温度差を使ったその研究はエネルギー業界から注目されている。
そんな伝熱博士今回とっておきの秘策があるという。
それは…。
一体水蒸気でどうやって卵を焼こうというのか…。
伝熱博士いざ出陣!もうひと組は大阪の町工場から職人チームが参戦だ。
銅の打ち出し技術で全国に名をとどろかす職人親子。
この道60年父…創業116年。
職人一家の伝統を受け継ぐ3代目。
即断即決の現場主義だ。
息子の浩正。
父以上に精密な加工が得意な4代目だ。
甲野親子の製品は京都の老舗料理店や一流レストランなどから引っ張りだこ。
高い品質が毎日変わらぬ味を保証する。
日本屈指の銅板金職人甲野親子。
伝統とプライドを懸けて開発に挑む。
全く違う両者が来て頂きました。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
(一同)よろしくお願いします。
さあ初めはですね伝熱博士チームの原村教授と山口さんです。
よろしくお願い致します。
(原村)よろしくお願いします。
先生あの以前沸騰…いかに短い時間で沸騰させるかっていう時に監修して頂きましたよね。
でどうですか?今回この挑戦者という事で。
いや〜作るのって大変ですよね。
さあ一方の職人チームの皆さんです。
よろしくお願いします。
お願いします。
(拍手)今日あの〜お父さんは?母親がちょっと入院してるんでそれの看病とかがあります。
なるほどそうですか…。
で今日は奥様。
(浩正)そうです。
ちょっと手伝いにきて…。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大阪ですか?
(浩正)大阪です。
あそれで…じゃあ数々のたこ焼き器なんかも作ってこられて。
甲野さん所で作られたたこ焼き僕なんかしょっちゅう食べてるんでしょうね。
多分そうだと思います。
今までね。
最初は職人親子チームです。
開発の様子ご覧下さい。
挑戦初日。
甲野親子のもとに対決で使うコンロが届いた。
今回開発を主導する息子の浩正。
戸惑う…。
想像以上に小さかったようだ。
即断即決。
開発をサポートする父通弘は火から遠い所が焼けないと諦め発言。
それを受け浩正まず卵の配置を考え始めた。
30分後一つのアイデアが出たようだ。
素材は熱の伝わりが鉄のおよそ5倍も早い銅の板。
選んだのは厚さ1mm。
薄いほど熱の伝わりが早い。
直径60センチに切り出すと火で熱し銅を変形しやすいようにする。
この銅板で浩正が目指すのは…焦げるおそれのある中央を避け内側に8個外側に12個の受け皿を作る。
これが全てに熱が伝わる面積最小のものと考えた。
大事なのは受け皿の間をぎりぎりまで狭くする事。
今回の目標は8mmとした。
浩正これを一切図面に起こす事なく打ち出しに入った。
鉄の輪をガイドに銅板を上からたたき受け皿を作り始める。
銅板に正確な位置は書かれていない。
全て感覚でたたく。
20個の受け皿の原型ができたのは3時間後。
ここで定規を持ち出し間隔を測り始めた。
目指すのは間が8mmぴったり。
一見そろっているように見えるが6mmずれていた。
失敗!かと思いきや…。
穴をずらす?浩正驚きのたたきテクニックを見せる。
穴の位置に注目。
スタジオお〜…。
たたくとずれていた穴が動いていく。
理想の位置へ!スタジオへ〜すげえな…。
収まった〜!このワザは板を押えながら微妙に動かす左手の感覚が決め手だという。
長年鍛錬を積んだ者にしかできない…。
たたいた回数8,000以上。
浩正一号ついに完成。
いよいよ20個焼きに初挑戦。
制限時間は点火から5分。
熱の伝わりが早い極薄1mmの銅板。
果たして…。
開始1分。
20個焼けるか…?
(タイマー音)外側は全然焼けていない。
内側はどうか…。
全滅。
大失敗だ。
一つも焼けない状況を見かねて息子に任せてきた父通弘。
板の中央を上にあげるアイデアを出す…が。
理屈が合わない意見に浩正納得しない。
職人親子前途多難なスタートだ。
すごい技術やけれどもそれをもってしても一つも焼けず。
はい。
その時に焼けなかった最初の浩正さんが作った一号機をお持ち頂きました。
一号機はこれです。
結構重たい。
これでも…そうですね。
大体適当。
すごいですね〜。
この幅が全部一緒って。
きれいに穴が動いてますもんね。
不思議やな〜。
先生これご覧になっていかがですか?いや〜この打ち出しの技術には感動します。
どっかの大判焼き屋さんなんか欲しいんじゃないですか?いいですねハハハ…。
だいぶお父さんと声荒げてましたけども。
ね〜?はい。
実はですね電話がつながっていますので。
そうですかお父さんと?そうなんですはい。
もしもし〜お父さん一番最初一号機全く焼けませんでしたけれども。
お父さんから見て浩正さんの技術っていうのはいかがですか?へ〜!あそうですか。
・
(通弘)はい。
ありがとうございます。
・
(通弘)はいどうも。
さあそれでは伝熱博士チームです。
どんな開発になるのかご覧下さい。
挑戦初日。
伝熱博士原村が始めたのは卵の実験。
フライパンが何度なら目玉焼きが焼けるのか。
実験の結果点火1分で全体の表面温度が140度まで上がれば全ての卵が焼けると分析した。
問題は卵20個をのせる大きなフライパン全体の温度をいかにして上げるか。
原村1週間かけてあるアイデアを設計図にまとめた。
下は丸い形状。
その上に鉄板を置くようだ。
製作開始。
まず取り出したのは市販の中華鍋。
加工担当の山口がその底に穴を開けていく。
何だ?上にのる鉄板の裏には鉄の棒を30本以上取り付けた。
何だ?何だ?この鉄板と中華鍋を合体。
隙間がないよう丁寧に溶接していく。
この中に秘密兵器が入るからだという。
それは…。
仕組みはこうだ。
底を熱すると水は沸騰し高い熱エネルギーを持つ水蒸気に変わる。
気体である水蒸気は素早く広範囲に広がり鉄板を加熱する。
原村は銅など金属だけよりも水蒸気を使った方が早く広く熱が伝わると考えた。
しかし問題は内部の気圧変化。
下手すれば破裂!そこで水蒸気の膨張力を計算。
鉄の棒で耐えられる構造に作っていたのだ。
まさに水蒸気の特性を知り尽くした原村ならではの秘策だ。
直径45センチ高さ17センチ。
水蒸気の力で焼くその名も…早速テスト。
制限時間は5分。
原村の計算では開始1分で140度まで上がれば全て焼けるはずだ。
点火。
30秒後の温度は…。
おや?ほとんど上がっていない。
・鍋の周辺ですか?鍋の周辺が。
1分がたっても…僅か30度。
一体どうしたんだ〜?
(タイマー音)テスト終了。
結局温度は70度までしか上がらなかった。
もちろん卵は…ほとんど生。
原村の計算現実には通用しなかった。
一体なぜ?原因は中華鍋や鉄の棒。
体積が大きく予想以上に熱がここに奪われた。
強度を高めるための対策が裏目に出てしまった。
こちらも前途多難なスタートだ。
は〜面白い形ですけどね。
これなかなか…中華鍋がもとですからね。
へ〜。
考えとしてはこの蒸気やと満遍なくいくから。
で実際やったら全くいけなかった。
水が沸騰するとかという事の専門家ですよね?ね〜?はい…。
そして山口さん原村さんっていうのはどんな方なんですか?全然違うアイデアで先生いろいろ考案されてくるので加工する時には結構悩む事とか結構ありますね。
何か学者いう感じですもんね。
そうですね…。
さあここまで伝熱博士のチームも職人チームも一つも焼けていません。
今のところ卵一個も焼けていませんよ。
そうなんです…。
職人親子チーム。
面積最小を目指したフライパンがなぜ焼けなかったのかその原因を探る。
浩正ある場所に注目した。
受け皿の間の平らな部分だ。
薄い銅は熱が伝わりやすい反面空気中に熱を放出しやすい。
平らな部分が熱を逃がしたと考えたのだ。
そこで浩正大胆な行動に。
平らな部分を全て切り受け皿のみの構造にする。
早速5個でテスト。
うまくいったら受け皿を溶接し一体化するつもりだ。
今回は個別に銅の蓋を使う事にした。
更に全体に大きな蓋をかぶせる。
中に熱をこもらせて加熱する作戦だ。
果たして…。
(タイマー音)1つ目…焼けている。
2つ目…。
3つ目…。
ついに5個焼きに成功。
普通のフライパンをはるかに超える熱効率だ〜!父通弘もこれには上機嫌。
さあ浩正さんいけましたね。
いけました。
そうですねはい。
ね〜。
さあ先生…まさかの0で次回にバトンを渡すという…。
はい。
2015/12/04(金) 16:20〜16:50
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「究極のフライパン対決」(前編)[字][再]
日本屈指の銅板金職人と水蒸気を自在に操る伝熱博士が、ワザと知識の限りを尽くし、調理時間の短縮や光熱費削減を達成する夢のフライパン作りに挑む!【出演】千原ジュニア
詳細情報
番組内容
主婦の皆さん、ご存じですか?一般的なフライパンは、コンロの熱の半分近くをムダにしてるんです。そこで今回は「究極の熱効率を目指したフライパン対決」。調理時間の短縮や光熱費削減を達成する夢の調理器具作りに挑みます!日本屈指の銅板金職人と水蒸気を操る伝熱博士が、ワザと知識の限りを尽くし革命的なフライパンを制作。家庭用コンロの火、5分間で同時にいくつ目玉焼きを焼けるかを競います。【出演】千原ジュニア ほか
出演者
【出演】挑戦者…甲野製作所,神奈川大学,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
バラエティ – その他
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