白い巨塔 #10【教授の椅子に座るのは誰か?財前の野望を賭けた戦い!】 2015.12.04


これで赤い車抜いて前に入って止めてますもんね。
(アナウンス)「東教授の総回診です」
(鵜飼)過半数に達する者がおりませんので決選投票を行うことといたします。
(東)あと一芝居。
あと一芝居だ。
日本整形外科医学会の理事になるおつもりはありませんかな?
(又一)野坂先生。
今恩を売っておいたら後々先生のお役に立ちまっせ。
(佃)先生が本学の教授に来られるような事態になりましても一切の協力は致しません。
(安西)致しません。
(船尾)甘いお方だ。
んんっ!
(佐枝子)お父さまやめて!
(東の泣き声)何をしてるんだ!?
(財前)東教授のご指示に従っているだけでございます。
立ちたまえ。
そこをどきたまえ。
(財前)これは大変失礼いたしました。
いよいよ決選投票でございますね。
どのような結果が出ましてもこの8年間東教授にご指導いただいたことは決して忘れません。
(ドアの開閉音)
(又一)もう鵜飼先生もうこんなことになってもう…。
大変なことをしてくれたじゃないか財前君。
よりによって候補者である君が菊川氏に辞退を迫るとは。
わたしは当人たちから聞くまで全く知りませんでした。
そんな言い訳信じる者がいると思うかね!?
(又一)鵜飼先生ほんますいまへん。
五郎君。
もうごちゃごちゃごちゃごちゃ言うてんとええ?はよ謝らんかい。
知らんかったでは済まへんでええ?誠に申し訳ございません。
(岩田)いやまあまあまあまあ。
起こってしもうたことはしょうがない。
善後策を練りまひょ。
恐らくこのことは大河内教授の耳にも入ってる。
もはや基礎の票は一切望めんでしょうな。
野坂一派だって負けると分かった者には入れませんよ。
そない冷たいことをおっしゃらんと。
(鵜飼)僕だって医学部長としての立場があります。
卑劣な選挙運動をした者を推すわけにはいきません。
今更そのようなことをおっしゃられても困ります。
鵜飼先生は確かにわたしを支持するとおっしゃられました。
困ると言われてもねえ。
鵜飼先生のお言葉が得られたからこそ義父も岩田会長も教授選に全力を注ぐ決意を固めたのです。
もしそうでなければ義父は何千万もの金をばらまくこともありませんでした。
まさかとは思うが僕を脅すつもりかね?不愉快だね!めっそうもございません。
しかしこの教授選に敗れたらわたしには後がございません。
1人で崖から落ちるのが怖くて誰かの腕をつかんでしまうかもしれません。
(財前)鵜飼先生どうかお助けください。
明日の決選投票まであと12時間。
何とぞ何とぞ最後の票固めにご協力お願いいたします。
(又一)お頼み申します。
お頼み申します。
(ノック)
(里見)はい。
(里見)佐々木さん。
(庸平)すんまへん仕事中に。
(里見)いやどうされました?
(庸平)あのう…。
家に帰らせてもらえんやろか?店が気になって寝れんのです。
年末は弁当屋にとって稼ぎどきなんでね。
(里見)いやしかし佐々木さんは外科で手術を受けていただくことになっています。
その手術やけど失敗して死んでまういうことないやろか?あっすんません。
失礼なこと言うて。
店改装したばっかりでローンがありますし子供は大学へ入ったばっかり女房1人で店回すにも限度があります。
今は万に一つにも死なれへんのです。
財前先生は確かな腕を持っています。
それはお聞きしましたけど…。
何やあの先生怖あて。
里見先生がやってくれるんやったらよかったんやけど。
いや。
わたしは財前先生を信頼しています。
執刀医としてちゃんと応対してくれると思いますよ。
はあ。
〜〜
(鵜飼)これより決選投票を行います。
〜〜
(財前)影をよく見なさい。
二次元の画像から三次元をいかにイメージするかがポイントだ。
では早速開票をいたします。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)財前五郎。
(鵜飼)財前五郎。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)菊川昇。
(柳原)すいません。
先生お願いします。
(鵜飼)財前五郎。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)財前五郎。
(鵜飼)財前五郎。
(又一)そうかいそうかい。
ジュンちゃんジュンちゃん。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)財前五郎。
(鵜飼)菊川昇。
(鵜飼)菊川昇。
(ケイ子)験担ぎで赤ね。
(鵜飼)財前五郎。
(政子)どうぞ菊川さんを。
佐枝子のために菊川さんを…。
(鵜飼)財前五郎。
(政子)どうぞよろしく菊川さんを。
(鵜飼)菊川昇。
(里見)はいどうぞ。
(鵜飼)菊川昇。
財前五郎。
以上です。
失礼いたします。
第一外科の後任教授の決選投票がたった今終了したのでその結果を伝える。
はい。
(テーマソング)〜
(鵜飼)開票の結果…。
(鵜飼)財前候補16票菊川候補14票。
従って2票の差をもって財前候補が教授に選出されたわけですがあなたはこれを受理しますか?謹んでお受けいたします。
良かったね財前君。
ありがとうございます。
すべて鵜飼先生のお力添えのおかげでございます。
今度のことは一生忘れてもらっちゃ困るよ。
ハハハハ。
重々心得ております。
(鵜飼)年明けからは名実ともに君が第一外科の教授に就任だ。
教授は助教授の延長ではないからよほど注意しないとどんなことで命取りになるか分からない。
くれぐれも気をつけたまえよ。
何しろ君も僕の派閥の一員になったんだからね。
フフフフ。
何分未熟者ですのでどうぞよろしくご指導お願いいたします。
〜〜東でございますが。
(菊川)落選。
そうですか。
(菊川)東先生。
わたしは今日の結果を予測していました。
何ですって?
(菊川)わたしはあなたと船尾教授の道具にすぎなかった。
逆に財前先生は自分の周りのものすべてを道具にして突き進んできた。
瀬戸際でいずれが勝つかは明白でしょう。
(菊川)石川大学には残るわけにはいきませんのでまたオーストラリアの大学へ参ります。
ご心配なく。
あちらには医局という不可解な組織がありませんので研究に没頭できます。
ではお元気で。
佐枝子さんによろしくお伝えください。
〜〜フッ…フフフフ。
(財前の笑い声)
(鵜飼)それでは財前君の教授選出を祝って乾杯。
(一同)乾杯。
(岩田・又一)乾杯。
(又一)ああおおきにありがとうございます。
ありがとうございます。
(又一)あっ先生方。
ほんま財前又一もうお礼の言葉もありまへん。
おおきにありがとうございます。
もう何や自分自身が教授になったようなええ気分ですわ。
どうもほんまありがとうございます。
(岩田)持つべきものは出来のええ婿というわけや。
(又一)そういうこっちゃ。
なあ財前教授。
(財前)ああいえ。
まだ教授に就任したわけではございませんから。
(鵜飼)何を言ってるんだ。
もうとっくに教授の気分だろう。
いやいや。
あっどうぞ。
(葉山)おめでとう。
(又一)これ。
あと先生のほうから皆さんによろしくお願いします。
(葉山)しかしたった2票の差とは肝を冷やしましたよ。
(岩田)野坂派の7票が加われば19票取れる計算でしたからなあ。
野坂君もなかなか狡猾だからね東教授のほうからうまいこと何か言われたんじゃないかな。
(葉山)まあそんなとこでしょうな。
よろしよろしもうそないなことどうでもええねん。
もう何票差であろうが勝ちは勝ちですわ。
こんなことやったらもうちょっと握らせて貸し作っとくんやったな。
ハハハ。
(岩田)良かった。
ありがとうございます。
(又一)おーい来るか?
(仲居)はーい。
ええっ!再就職の話をお断りになった?まっ菊川君を教授にできなかった以上あの話は断るほかあるまい。
(政子)そんな。
浪速大の教授が天下り先も決まらないのかって言われますわよ。
(佐枝子)いいじゃないお母さま。
お父さまも少しゆっくりしたほうがいいわ。
お黙んなさい。
お父さまが就職先をなくしただけではなくあなたも菊川さんとの縁談なくしたのよ。
わたしはしばらく誰とも結婚する気はないわ。
大学院を卒業したら就職するつもりだから。
(政子)またそんなことを言って。
お父さまが退官してしまったらもうあなたに就職の口を紹介してくれる方はいなくなるのよ。
自分で探します。
佐枝子自分で探せるかな?お父さまは立派にお勤めを果たしてこられたわ。
今度はわたしの番よ。
お父さまは教授を退官してもたとえ医師を辞めてもわたしたちのお父さまよ。
(佐枝子)だからどうかもう無理をせずいつまでも元気でいてほしいの。
うん。
うん。
そうか。
佐枝子ありがとう。
ウッ。
(政子のすすり泣き)
(拍手と歌声)
(佃)整列!整列整列。
財前教授おめでとうございます。
(一同)おめでとうございます!
(拍手と歓声)
(財前)ありがとう。
君たちのおかげだ。
これからもよろしく頼むぞ。
(拍手と歓声)第一外科財前講座教授総回診終わり。
(ケイ子)終わり。
(一同)終わり!
(佃)もう1軒行くぞ!
(騒ぎ声)財前教授。
最高の星空ですか?ああ。
ねえ。
ウチでお祝いする?うん。
うん?
(ケイ子)おおっ。
(財前)ハハハ。
(ケイ子)おおっ。
教授が決まったら重くなったみたいよ五郎ちゃん。
(財前)おお危ない危ない。
(ケイ子)ああっ。
あら奥さま。
お迎えですか?
(杏子)やだ。
教授ともあろう人がこんなところで酔っ払って。
ちょっと飲み過ぎたな。
だらしない。
早く乗って。
はい。
おいおい。
じゃあウチまで頼むわ。
これから教授夫人と教授の愛人でお祝いするの。
いいわよね?もちろん。
(杏子)じゃああなた。
鍵はちゃんと閉めておいてね。
フッ。
(ケイ子)いかがですか?ご気分は。
(杏子)もう最高よ。
あなたは?
(ケイ子)わたしは…。
そうねちょっと怖いかしら。
(杏子)怖い?どうして?
(ケイ子)大学病院の教授はなまやさしいことしてたら務まらないわ。
財前先生はああ見えて人のいいところがあるから無事に生き抜けるかしらと思って。
女子医大中退だけあって随分と大学病院のことご存じだけど意味ないわね。
だって教授夫人はわたしであってあなたはただの愛人だもの。
(ケイ子)あら。
愛人より妻の座のほうが強いと思ってらっしゃるの?そうよ。
えっだって愛人は何人でも作れるけど妻はたった1人しか持てないわ。
でも愛人のことを自慢する男はいても妻の自慢する男はいませんわよ。
ウフッそういうのをね負け惜しみって言うの。
(杏子)ついで。
ホステスなんでしょ。
わたしについでほしかったら今度お店にいらしてください。
(杏子・ケイ子)ウフフ。
今度あなたと会うときはいつかしらね?主人が学長になるときかしら?できれば財前先生のお葬式までお会いしたくないものだわね。
フッ。
(財前)本日は第一外科の新体制について発表する。
正式な辞令は年が明けて僕が教授に就任してからになるが内示と受け止めるように。
まず金井君。
(金井)はい。
(財前)来年からは助教授を務めてもらいたい。
(金井)はい。
教授を助ける立場として第一外科を支えていってくれるね?はい。
次佃君。
君には講師としてどんどん腕を上げてもらいたい。
(佃)粉骨砕身務めさせていただきます。
(財前)安西君。
はい。
君には佃君の後の医局長を任せたい。
大丈夫か?全身全霊力を尽くします。
うん。
次は柳原君。
はっはい。
柳原君。
君は佐々木庸平の担当医だったな。
今後は責任のある仕事をどんどんやってもらうよ。
はいありがとうございます。
えっと…。
実は人事の発表を早めたのには訳がある。
新年1月早々にポーランドのワルシャワで行われる国際外科医学会で特別講演と公開オペを依頼された。
(医局員)すげえ。
(財前)教授着任早々ではあるが初仕事として引き受けたいと思っている。
(佃)国際学会の特別講演ですか?
(安西)しかもオペも。
すごいです先生。
(柳原)はい。
はい。
(金井)すばらしいです。
(柳原)財前先生第一内科の里見先生からです。
(よし江)あっ。
(庸一)今のが親父の主治医?うん。
もうすぐ教授になるんだって。
へえすげえじゃん。
(よし江)父ちゃん?
(里見)佐々木庸平のオペは決まったか?とっくに決めたよ26日にオペをやる。
年内最後の診療日だな。
スタッフは大丈夫か?
(財前)手配済みだ。
年が明けると僕はワルシャワの国際医学会に行く予定になっているから年内にやってしまいたい。
患者にとっても1日も早いほうがいいだろうしな。
ありがとう。
頼むよ。
君に礼を言ってもらうことじゃないさ。
(業者たちのざわめき)
(業者)財前教授。
今後とも山塚製薬よろしゅうお願いします。
ほなら失礼します。
どうも。
(柳原)あっ。
(業者)ああっすいません。
(柳原)すいません。
財前先生。
ちょっとよろしいでしょうか?
(財前)うん?あの佐々木さんが同意書にサインをくれなくて。
あの切らずにどうにかできないでしょうか?
(よし江)ウチのお得意さんにねっお医者さんがいてあの抗がん剤と放射線とで治る場合があるって聞いたんですけど。
手術以外の方法ではリンパ節転移のコントロールも不十分で局所再発率が高くなります。
写真にあるようにガンはたかだか筋層止まりです。
手術による切除がベストです。
そんなに難しいことばっかり言われてもね。
では端的に申し上げます。
助かりたいのなら手術をするしかないということです。
ご理解いただけたら同意書にサインをお願いします。
お父ちゃん。
佐々木さん。
この手術は標準的なもので危険性は決して高くありません。
せっかく早い時期に見つかって肺に影も…。
どうかしたんですか?肺に何かあるんですか?
(柳原)いえあの…。
いいえまったく問題ありません。
ではこちらも準備の都合がありますので手術をお受けになるなら明日までに同意書をご提出ください。
失礼いたします。
(柳原)失礼します。
(よし江)ねっお父ちゃん。
うん?
(財前)この程度の手術で同意書が取れなくてどうするんだ?
(柳原)すみません。
(財前)患者の前で不安な顔を見せるからこんなことになるんだ。
でもあの…。
ここに薄く影が見えて肺への転移ではないでしょうか?それは炎症性変化だ。
(ノック)
(財前)患者は1日に30本ものたばこを吸うヘビースモーカーで半年前に肺炎にかかっている。
(柳原)でも念のため胸腔鏡で肺の組織検査をしてもらったほうがいいのではないでしょうか?
(君子)あの失礼します。
佐々木さんが同意書にサインをしてくれました。
(財前)そんなものは後だ!カンファレンスの最中に口を挟むな。
はい。
いいか柳原。
これは転移ではない。
なのに君の言うように胸腔鏡検査などをしていたら患者は体力を消耗する。
オペは延期しなければならない。
僕がワルシャワから帰ってくるまでガンをほうっておくつもりかね?すみません。
次の症例を。
(医局員)はい。
(東)ああ。
では最後のお勤めに行ってくるよ。
お父さま本当にこれまでありがとうございました。
あなた。
せめて最後に財前さんの慢心をおいさめして退官なさいませね。
このままでは…。
いやわたしは今日彼に手を差し出すつもりだ。
一度は師弟関係を結んだ者がいがみ合ったまま別れるというのは悲しいことだからね。
お母さま。
財前さんがどんなやり方で教授選を勝ち抜いたとしてもそのことでお父さまのこれまでの仕事が踏みにじられるわけではないわ。
それだけは忘れずにいましょう。
〜〜「六甲颪に颯爽と蒼天…」ではオペ室に参ります。
よろしいですか?「日輪の…」お父ちゃんねっ。
(庸平)「オウオウオウオウ阪神…」
(よし江)里見先生来てくださったんですか?はあ。
いよいよ手術ですね。
ゆっくり休めましたか?万が一のときは家族頼みますよ先生。
(よし江)もう変なことばっか言って。
もうやだ。
あっお願いします。
(柳原)どうも。
(庸平)「六甲颪に颯爽と蒼天…」先生これで良かったんですよね?大丈夫です。
財前先生は万全な体制でオペに臨みますから。
でも…。
何か気になることでも?
(庸平)「輝く我が名ぞ阪神タイガース」「オウオウオウオウ阪神タイガースフレフレフレフレ」おう。
(財前)どうしたんだ?内科がこんなところへ。
佐々木庸平の肺に転移の可能性があるんじゃないかな?
(財前)そいつは転移ではなく炎症性変化だ。
問題ない。
ちゃんと患者には説明したのか?もちろんだよ。
だから同意書ももらっている。
しかし万が一遠隔転移だったらオペをやったって無駄になってしまうと思うが。
じゃ里見先生にお尋ねするよ。
この影はガンの転移に見えるか?
(財前)そうだろう?普通は炎症性変化と判断する。
万が一万が一とおびえていたらオペの時期を逸するよ。
いやしかし胸腔鏡検査だけはやっておいたほうが…。
やればオペを延期しなければならなくなる。
佐々木庸平は第一外科の患者だ。
君のやっていることは越権行為だ。
なあ財前。
君はなぜオペの延期を嫌がるんだ?どうしても今日オペをやりたい理由でもあるのか?いいや。
あくまで患者のためだ。
(医局員)第一外科東講座教授総回診よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
財前君は?
(医局員)今日はオペがありまして…。
(アナウンス)「東教授の総回診です」
(財前)これより食道切除再建術を始める。
(佃)これが財前先生の助教授としての最後のオペだ。
心してかかるように。
(一同)はい。
(財前)オペ室では教授も助教授も関係ない。
最も腕のあるヤツが最も優れた医師だ。
いいな。
(一同)はい。
(財前)メス。
(看護師)はい。
(金井)コッヘル。
(佃)ガーゼ。
(看護師)はい。
(財前)電メス。
(看護師)はい。
(佃)ピュアカット40。
(看護師)はい。
(東)いいようですね。
どこか痛むところはありませんか?
(患者)いやおかげさまですっかりよろしいようで。
ああそれは良かった。
(患者)ありがとうございます。
ただ肺炎に気を付けてね。
(医局員)はい。
お大事に。
(患者)どうも。
(財前)次は左半回神経周囲のリンパ節郭清を行う。
ヘッドダウン。
(安西)はい。
(財前)左ローテーションにしてくれ。
(安西)はい。
(財前)ストップ。
金井君に気管鉤を。
(看護師)はい。
(財前)吸引してくれ。
(金井)はい。
(財前)スーパーメッツェン。
(看護師)はい。
(財前)上葉が少し換気されてるな。
ブロッカーをチェックしてくれ。
(上村)あっはい。
おっ。
(看護師)お疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした。
ああ。
どうもあ…ありがとう。
(鵜飼)東先生。
(東)ああこれは。
いやあ。
本当に長い間お疲れさまでした。
いやいや。
わざわざおいでいただいてありがとうございます。
いやいや。
東先生は浪速大の功労者ですから。
その功労者の最後の総回診がこれですよ。
(鵜飼)そういえば財前君はオペだそうですな。
誠に仕事熱心と言うか何と言うか。
さすがに東先生の弟子ですな。
鵜飼さんわたしはねこんなやり方で教授になった彼に将来はないと思ってますよ。
しかしこれからも財前君を見守っていきましょ。
それが育てた者の義務ですからね。
(財前)オペは無事に済んだよ。
(財前)完璧なオペだった。
リンパ節への転移もない。
これで肺への転移などあるはずもない。
(里見)そうか。
なら安心だな。
(財前)分かればいいさ。
しかし俺はやはり検査をするべきだったと思ってる。
まだ言ってるのか?今回だけのことを言ってるわけじゃないんだ。
医者にとって慎重さが何よりも必要なんだよ。
僕は医者には決断力が何より必要だと思うがね。
判断を誤ったら取り返しのつかないこともあるんじゃないのか?僕は判断を誤ることはないよ。
君に一つ聞きたいことがある。
佐々木庸平のオペを今日にしたのは東教授の退官日だったからか?うん。
そのとおりだよ。
だから?
(里見)思い上がりが過ぎるんじゃないのか?
(里見)何があったにせよ君にとって東教授は恩師だ。
里見君。
僕に意見をするのはこれで最後にしてもらえるかな。
年が明ければ僕は教授に就任する。
一助教授の意見にいちいち耳を傾けてはいられないからな。
そういえば君からまだおめでとうのひと言をもらっていなかったな。
実は僕は君にいちばん祝ってもらいたかったんだが。
俺は祝えないよ。
悪いが君が教授になったことを喜べる日が来るとは思えない。
フッ。
(足音)
(エレベーターの到着音)
(安西)第一外科財前講座教授総回診よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(アナウンス)「財前教授の総回診です」〜
(君子)財前教授の回診ですよ。
〜〜〜〜2015/12/04(金) 14:55〜15:50
関西テレビ1
白い巨塔 #10[再][字]【教授の椅子に座るのは誰か?財前の野望を賭けた戦い!】

「一部最終回・無常」

詳細情報
番組内容
 医局員が菊川(沢村一樹)に敢行した教授選辞退を求める直談判の影響を、財前(唐沢寿明)も計りかねた。東(石坂浩二)も鵜飼(伊武雅刀)も動揺した。そんな中ついに最終投票が行われた・・・。財前は佐々木庸平(田山涼成)の手術を強行しようとする。だが里見(江口洋介)はその手術に疑念を抱く。
出演者
唐沢寿明 
江口洋介 
黒木瞳 
矢田亜希子 
水野真紀 
沢村一樹 
片岡孝太郎 
伊武雅刀 
若村麻由美 
西田尚美 
野川由美子 
池内淳子 
かたせ梨乃 
伊藤英明 
石坂浩二 
西田敏行ほか
原作・脚本
【原作】
山崎豊子

【脚本】
井上由美子

監督・演出
【企画】
和田行

【プロデューサー】
高橋萬彦 
川上一夫

【演出】
村上正典

【音楽】
加古隆 
「アメイジング・グレイス」ヘイリー

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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