新・牡丹と薔薇 #05【美しく成長!!花の姉妹】 2015.12.04


(司会)この香り高き新種の薔薇は花嫁のお名前を取ってマスミ。
マスミと名付けられましてただ今ここに花嫁へお贈りすることになったのでございます。

(ぼたん)パパ。
パパ。
おかえりなさい。
(崑一)ぼたん。
お土産がたくさんあるぞ。
ママにも「おかえりなさい」って言った?んっ。
言いなさい。
ママに「おかえりなさい」って。
(ぼたん)ママじゃないもん。
(崑一)あれ?そんなこと言っていいのかな?約束しただろ?今度パパたちが旅行から帰ったらこの人をママって呼ぶんだって。
(眞澄)あら。
いいのよ。
今までどおりお姉さんでいいわ。
ぼたんちゃん。
(崑一)駄目駄目。
きちんとけじめをつけなきゃね。
眞澄もぼたんちゃんなんて他人行儀に呼ばないで。
ぼたんでいい。
(眞澄)分かりました。
ぼたん。
(平野)奥さまもコーヒーでよろしいですか?
(眞澄)あっ。
私緑茶を頂けるかしら?旅行中ずっと日本茶を飲みたかったんだけど飲めなくて。
(平野)日本茶はないんです。
(眞澄)あら。
(平野)この家には緑茶なんか飲む人は誰もいらっしゃらないものだから。
(崑一)緑茶も買っておけばいいだろう。
新しい家族が増えたんだから。
(平野)はい。
そうします。
(眞澄)じゃあ私もコーヒーで。
申し訳ありません。
(崑一)ああー。
ああー!体が硬いな。
あなた。
早くジムへ行って体をほぐしたいんじゃない?
(崑一)ああ。
そうだな。
(ぼたん)パパ。
お土産は?
(崑一)現金だなぼたんは。
ママにお土産ちょうだいって言うんだ。
(ぼたん)おみ…。
はい。
ちょっと待っててね。
えっと。
確かこっちのスーツケースに入れたはずなんだけど。
あら。
崑一さん。
あなたの方だったかしら?
(崑一)うん?覚えてないよ。
あら。
ないわ。
どうしよう?
(崑一)ないんだってさ。
お土産が。
(ぼたん)お土産ないの?あっ。
ああ。
あった。
ほら。
カワイイでしょう。
奇麗でしょう。
さっ。
着てごらんなさい。
はい。
やだやだ。
あら。
(崑一)どうしたんだ?ぼたん。
臭い臭い。
この革のにおいが嫌なのかしら?
(崑一)ぼたん。
ママがせっかく買ってくれたんだぞ。
ママじゃないもん。
いいわ。
まだ他にもお土産あるからね。
(カオルコ)何だこれは?帰った早々散らかして。
すみません。
(崑一)アイムホーム。
ママ。
(カオルコ)崑一。
おかえり。
ずいぶん長かったじゃない。
ハワイだけかと思ったらメーンランドにまで飛んじゃって。
(崑一)ママ。
ママ。
アメリカには珍しい薔薇が多いんだ。
特に南部の方にはね。
(カオルコ)薔薇薔薇って。
そんな年中薔薇のことばっかり言ってないで。
海外旅行するときはのんびりリラックスしたらいいんだよ。
で病気しなかったかい?旅行中。
(崑一)大丈夫ですよ。
(カオルコ)そう?
(崑一)ほら。
このとおり。
アトランタのCNNセンターの地下に大きなジムがあったんでそこでトレーニングすることもできたし。
ほら。
(カオルコ)ワンダフル。
うちの筋肉マンに何かあったら大変だからね。
で向こうでも。
アメリカでも薔薇園に行ったの?あちこち見て回りましたよ。
(カオルコ)そう?
(崑一)ねっ?ええ。
あちこち。
アメリカの薔薇は日本の薔薇と違ってもう派手なんだやっぱり。
日本の薔薇はくたびれてるみたいだね。
時差ぼけは仕方ないですよ。
あのう。
すみません。
カオルコさん。
あっ。
あっ。
崑一さんにカオルコさんって呼んだ方がいいって。
そう教えられて。
構いませんか?イエス。
アイアムカオルコだよ。
早くご挨拶しなきゃと思ってたんですけど出発までばたばたしてしまって。
どうかよろしくお願いします。
すぐにはこの家になじめないかもしれませんけど一生懸命やりたいと思いますので。
ハハハ。
殊勝らしいこと言うじゃないか。
そのせりふも崑一から教えられたのかい?いえ。
(崑一)ママにもお土産があるよ。
(カオルコ)何?眞澄。
僕のスーツケースの中に。
はい。
(崑一)絶対に気に入ると思うんだ。
(カオルコ)何だろうな?
(崑一)当ててみて当ててみて。
これだっていうのがあったんだ。
チョコレート。
(崑一)惜しい。
これですよね?
(崑一)どう?ママ。
(カオルコ)すてき。
(崑一)ハワイで買ったアンティークのアロハ。
(カオルコ)イズディスリアルアンティーク?
(崑一)オフコース。
すてきな柄ですわ。
50年代物ですって。
臭い臭い。
(カオルコ)ちょっと小さくないかい?私に。
大丈夫じゃないでしょうか?着てごらんになったら?臭い臭い。
(崑一)こら!いいかげんにしろ。
(泣き声)ぼたん。
ぼたんちゃん。
ぼたん。
ぼたん。
ぼたん。
ぼたん。
あなたのことが好きなのよ。
ぼたん。
分かる?私のことママって呼びたくなかったらお母さんって呼んでよ。
どう?お母さんならいいんじゃない?お母さん?そう。
お母さんよ。

(崑一)ママ。
大丈夫?
(カオルコ)滑るよここ。
(崑一)気を付けて。
(カオルコ)うん。
(崑一)確かもっと左の方だったよね?ママ。
(カオルコ)私もめったに来ないから分かりゃしないんだよ崑一。
(崑一)行ってみよう。
(崑一)ああ。
やれやれだ。
ジェームス・スコット・オーランド?
(崑一)そう。
これがおじいさんの墓なんだよ。
イギリスからいらしてこんなところに。
奇麗にしてあげなきゃ申し訳ないわ。
(崑一)市の管理に任せてあるんだよ。
(カオルコ)眞澄。
早く花を捧げるんだよ。
だって花筒も何もないわ。
(崑一)花筒?そんなものは最初からありゃしないんだ。
そこに置いとけばいいんだよ。
いや。
薔薇がしおれちゃうわ。
私お水は持ってきたんだけど。
(崑一)いいんだよ。
献花はそこに置いとけば。

(カオルコ)オーノー!ノー!やめろ!ストップイット。
やめろ!こんなことしたらご先祖が溺れちゃうよ。
だって普通お墓には水をあげたりしません?
(崑一)まあまあ。
今日はおじいさんに僕たちが結婚したことを報告に来たんだからね。
んっ。
ジェームス・スコットおじいさん。
僕は眞澄と結婚しましたよ。
さあぼたんも。
うっ。
ちょっと。
あんた。
(崑一)眞澄?大丈夫か?妊娠なんだよ。
あんたのワイフ。
(崑一)えっ?オーマイゴッド。
嫌だね。
嫁にきた途端にすぐこれだよ。
そうか!おじいさん。
ジェームス・スコットおじいさん。
早速ですが妻が妊娠したようです。
(萌子)えっ!?2カ月?順調なんですって。
(萌子)ああ。
あんたうれしいでしょう?
(萌子)また妊娠できて。
そりゃ。
でも気を付けなきゃね。
今が一番大事なときだから。
あんなへんてこりんな姑がいたんじゃ大変でしょ?ねえ?あんた。
うまくやれてんの?大丈夫?とても駄目。
でしょうね。
普通の嫁姑の間だって色々あるっていうのにあんな女が屋敷の真ん中にでーんと居座ってんじゃ。
そうなの。
何だか言うことなすこと強烈で。
日本人離れしていて感性が違うのよ。
おまけに崑一さんとはべったりで。
べったり?親子で?結婚して初めて分かったわ。
親子関係がすごく濃いのよ。
2人とも親離れも子離れもできてないの。
死んでも息子を離すもんか。
嫁に奪われてなるもんかって。
いっつもそんな感じで。
(萌子)ああ。
やだ。
崑一さんのお父さんが早くに死んだのでその分愛情べったりなのかしら?前の奥さんの世奈子さんが離婚したのもきっとそのせいなんだわ。
うんうん。
あの親子のべたべた関係に入っていけなくっていらいらして絶望してその揚げ句に…。
それでぼたんを置いて出ていっちゃったんだわ。
ねえ?あんた。
そんなとこで辛抱できるの?でも敵は年寄りだし私よりずっと早くに死んでくれるだろうし。
確かに。
とにかく元気な子を産まなくちゃ。
そうよね。
今度は堂々と産めるもんね。
前と違って。
私女の子が欲しいの。
そりゃあんたとしたらね。
前のよそにやってしまった子が女の子だっただけに取り戻したい気持ちがあるんだろうけれど。
どう思われてもいいけど。
私今度こそ本当の母親になります。
なりたいの。
(産声)
(看護師)よかったですね。
元気な赤ちゃん。
女の赤ちゃんですよ。
(崑一)眞澄。
よくやった。
おめでとう。
あなた。
あなた。
今日は28なのよ。
そう。
12月28日だ。
おっ。
ぼたんと同じ日に?そうなの。
ぼたんと同じ日に生まれたのよ。
そうか。
同じ誕生日か。
(崑一)美輪子。
小日向美輪子。
どうだ?いい名前じゃないか。
ええ。
本当に。
(崑一)美しい花びらが連なって真ん丸い輪になるような。
そんな願いを込めて。
ええ。
私たちの子供にぴったり。
(崑一)うん。
ねっ?美輪子。
あなたは美輪子よ。
奇麗な名前を付けてもらえてよかったわね。
美輪子。
赤ちゃんの名前。
(崑一)そうだよ。
美輪ちゃんっていうんだよ。
美輪ちゃん?
(崑一)うん。
あっ。
カオルコさん。
おつぎします。
(カオルコ)あんたが気が利かないからだよ。
私はね日本酒に目がないんだよ。

(男性)失礼します。
社長。
こちらでよろしいですか?
(崑一)ああ。
ここに飾ってくれ。
(男性)はい。
(崑一)美輪子の誕生を記念して知り合いの日本画家に頼んで描いてもらったんだ。
まあ!
(崑一)富貴長春といってね昔から中国古来の絵画のモチーフなんだよ。
ぼたんには名前のとおり牡丹のように気品のある聡明で端麗な女性に。
美輪子には薔薇のように情熱的で美しい花弁の輪がどこまでも広がっていくような愛に生きる女になってもらいたい。
そう思ってこの絵を。
奇麗だわ。
何てすてきなんでしょう。
ぼたんと美輪子。
きっと仲良く姉妹で手を取り合って美しく幸せな人生を歩んでくれるわ。

(眞澄)ぼたん。
(ぼたん)はーい。

(眞澄)美輪子。
(美輪子)はーい。

(眞澄)出掛けるわよ。
早くいらっしゃい。
(ぼたん)行きましょ。
(美輪子)ええ。
(美輪子)こんなところに先祖のお墓があるなんて知らなかったわ。
私一度来たことがあるわ。
うんと小さいときに。
(崑一)うーん。
さてと。
どっちだったかな?
(美輪子)パパ。
どうしたの?自分の先祖のお墓も覚えてないの?
(崑一)眞澄。
分かるかね?
(眞澄)うーん。
確かこの先の広場の方じゃなかったかしら?
(崑一)もう18年も前だからな。
ああ。
聞いてみよう。
ジェームス・スコット・オーランドの墓を捜してるんだがね。
(多摩留)ジェームス・スコット・オーランド?
(崑一)ええ。
(多摩留)待ってください。
今墓地の地図を持ってきます。
(多摩留)こっちです。
(眞澄)ああ。
そうよ。
前に来たときも確かこの木の橋を渡ったわ。
(美輪子)これが先祖のお墓なの?
(崑一)お前たちのひいおじいさんがここに眠ってるんだよ。
イギリスからやって来て日本人の奥さんと結婚したんだ。
(美輪子)どうしてカオルコおばあちゃんはここに葬られなかったのかしら?
(眞澄)だって小日向家のお墓が別にあるんだもの。
誰だってこんなさびしいお墓に入りたくないでしょ?
(崑一)それにここは土葬だからな。
(美輪子)土葬!?じゃあパパ。
この土の下に死体が?そうだよ。
日本人とは風習が違うんだ。
ねえ?ぼたん。
あなた知ってた?土葬だなんて。
いいえ。
でももうお骨も土と同化して分からなくなってるんじゃない?だって何だかドキドキするわ。
この土の下に死体が埋められてるなんて。
(崑一)今日はカオルコおばあちゃんが亡くなったことを。
お前たち姉妹が美しく成長してぼたんは23歳。
美輪子は18歳の誕生日を迎えたこと。
そんなことを先祖に報告しなきゃいけない。
(眞澄)さあ。
お参りしましょう。
美輪子。
その薔薇を。
ここでいいの?
(崑一)うん。
ジェームス・スコットおじいさん。
わが家の娘たちも美しく成長しましたよ。
ぼたんはその名のように牡丹のようにりんとして美輪子はあなたが開いたローズガーデンに咲き乱れる薔薇のように華やかに。
そして母カオルコはことし初めに病を得てみまかりました。
アーメン。
(崑一)さあ行こうか。

(駆ける足音)・
(多摩留)あのう。
これを。
(眞澄)あら。
花筒?
(多摩留)せっかくの薔薇が枯れるといけないから。
(多摩留)どうぞ。
ここに生けてください。
(眞澄)まあ。
何て気が利くのかしら。
ぼたん。
美輪子。
薔薇を生けてちょうだい。
はい。
はい。
(眞澄)以前来たときもそうだったの。
薔薇の花がしおれるんじゃないかと思って気になってたの。
これでいいかしら?お母さん。
(眞澄)ええ。
お墓の前がぱっと明るくなったわ。
(崑一)ありがとう。
これを取っときなさい。
(多摩留)いえ。
いいんです。
自分は職員ですから頂けません。
(崑一)そんな固いこと言わなくてもいいじゃないか。
いけません。
それはいけません。
(崑一)律義なんだな。
あっ。
まあ。
これもお墓なの?そうです。
子供の墓です。
1948年の4月に生まれて1952年の6月?まあ4歳で死んじゃったのね。
このマイケルって子。
ミスターオズボーンズサン。
こちらは名前もないわ。
同じ年に生まれて同じ年に?まあ。
生まれてすぐに死んじゃったんだわ。
(多摩留)こっちにもある。
ナサニエル・ハーディ。
1934年メイ。
1935年ノーベンバー。
まあ。
たった1歳半しか生きられなかったのね?かわいそうに。

(崑一)美輪子。
何してる?行くぞ。
美輪ちゃん。
早くいらっしゃいよ。
はーい。
薔薇の水が枯れたら注いでおいてくださいね。
2015/12/04(金) 13:25〜13:55
関西テレビ1
新・牡丹と薔薇 #05[字][デ]【美しく成長!!花の姉妹】

昭和57年の夏。高校3年生・眞澄(美山加恋)は不安を胸に抱えながら、産婦人科を訪ねる。眞澄は大学生の彼の子を宿していたが、その彼は交通事故で亡くなってしまい…。

詳細情報
番組内容
 崑一(岡田浩暉)との豪華な結婚式で、自分の名前のついたバラを贈られた眞澄(美山加恋)は感激の面持ち。その後、新婚旅行も終え、新たな生活が始まる。夫や娘に囲まれての暮らしに喜びを感じる一方、個性の強い姑・カオルコ(鰐淵晴子)とどう付き合っていいのか、眞澄は途方に暮れる。
 そんな中、眞澄の妊娠が判明。今度こそ、自分が産んだ子を自分で育てたい。眞澄はそんな願いを母の萌子(山口いづみ)に打ち明ける。
番組内容2
やがて出産の時が来て…。産まれたのは女の子で、誕生日は偶然にもぼたん(古川凛)と一緒だった。崑一は娘に、美しい花が連なり、真ん丸い輪になるように、との願いを込めて美輪子と名付ける。
 それからときが過ぎ、ぼたん(黛英里佳)は23歳、美輪子(逢沢りな)は18歳に。美しく成長した二人は崑一や眞澄(伊藤かずえ)にとっても自慢の娘だったが、カオルコが弔われた外国人墓地で、美輪子は、ある青年と出会う…。
出演者
小日向ぼたん:黛英里佳 
小日向美輪子:逢沢りな 
牧原世奈子:田中美奈子 
小日向崑一:岡田浩暉 
浅黄萌子:山口いづみ 
西山眞澄:美山加恋/小日向眞澄:伊藤かずえ ほか
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ) 
【原作・脚本】
中島丈博 
【演出】
西本淳一 
【音楽】
中川幸太郎 
【主題歌】
サラ・オレイン「涙のアリア」(ユニバーサルミュージック) 
【プロデュース】
西本淳一(東海テレビ) 
大久保直実(ビデオフォーカス) 
坪ノ内俊也(ビデオフォーカス) 
【制作著作】
ビデオフォーカス 
【制作】
東海テレビ
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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