<木曜劇場>オトナ女子 #08 2015.12.03


(文夫)40歳の女性を女子とは言いません。
(亜紀)女子の年齢制限ってあるんでしょうか?
(文夫)女の子と書いて女子だからまあせいぜい25までです。
(文夫)僕たちって映画に出てくるあれだ。
(亜紀)何ですか?「あれ」って。
(文夫)最初はケンカばかりしてる男女。
しかしそんな2人も最後には…。
(亜紀)はい。
ちょっと意味不明なんですけど。
(亜紀)頭でっかちの言葉ばっかりで偉そうなこと言ってホントは何も知らないし何にもできないんじゃないですか?何するんですか?
(文夫)言葉だけの男じゃないって示したかっただけです。
(文夫)まあ肝心なのは生きざまだってことです。
まずは素の自分で向き合うしかないんじゃないですか?
(亜紀)素の自分ね。
(文夫)あなたのすっぴんはそこそこ見られるのか?それとも目を背けたくなるようなものなのか?どっちかな?
(純一)高山先生からご指名があった。
君を担当に戻してくれって。
君の理解不能な言動は予想もつかない方向にアイデアを広げてくれるんだって。
(亜紀)高山さん!
(亜紀)あっ!?
(文夫)あっ!
(亜紀)すいません。

(亜紀)ないないないない。
ないない…。
ホントにないない。
(亜紀)勘弁勘弁ご勘弁。
よし。
今日から。
うん。
うん。
OK!置けばいいんだ。
えっと…。
(亮介)帰ってくるって信じてました。
ありがとう。
よっ。
またあらためて戻ってきました。
どうぞ皆さん。
よろしくお願いいたします。
(亮介)おかえりなさい。
ただ今帰りました。
えーと。
今日からまた一緒に頑張りましょう。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
いい声だね。
よいしょ。
えーと。
(沙織)中原さん。
はい?
(沙織)いなかった間に進めてた企画の資料まとめておいたんで読んでください。
ありがとう。
(沙織)いえ。

(沙織)もう。
全然駄目じゃん。
ちょっと。
何やってんの?
(亮介)いや。
それタイミングが悪かっただけです。
タイミングよければ…。
お疲れさまです。
(沙織)じゃあ先戻ってんね。
(亮介)はい。
(沙織)お疲れさまです。
お疲れさまです。
何かお邪魔しちゃったみたいね。
(亮介)えっ?だって仲いいんだもん。
立花さんと。
(亮介)あっ。
いや。
違いますよ。
そんな全力で否定しなくたっていいのに。
(亮介)いや。
確かに立花さんとは2人で飲み行ったりもしましたけど。
うんうん。
(亮介)それは…。
うん?
(亮介)好きな人のことを相談するためで。
ふーん。
そうなんだ?
(亮介)あのう。
うん。
(亮介)あのう。
俺…。
うん。
うん。

(圭子)お疲れさまです。
(玲奈)お疲れさまです。
お疲れさま。
何?
(亮介)フゥー。
先戻ります。
どうしちゃったんだ?前川君。
(玲奈)中原さんが戻ってきてよっぽどうれしいんじゃないですか?えーっ?
(圭子)中原さんをMC部に戻してほしいって社長に何度も要望書出してたんですよ。
(圭子)まあ秘書からの情報では社長は目通してなかったって話ですけど。
(玲奈)何それ?前川君らしいよね。
(圭子)ねえ?そうですよね。
いいやつだ。
(美和)中原さん。
うん?
(美和)ちょっといいですか?うん。
(美和)話したいことがあるんですけど。
どした?
(美和)やっぱり向いてないのかもしれません。
えっ?
(美和)私仕事辞めようかと思ってるんです。
あっ…。
(美和)中原さんがいない間自分なりにやってきたつもりですけど中原さんみたいに仕事だけに生きられないっていうか。
(美和)やっぱり結婚したい気持ちもあるし。
どっちつかずなんです私。
うん。
それで?仕事を辞めてどうするの?
(美和)もう35ですし田舎に帰ってお見合いでもしようかななんて。
うん。
そっか。
まああなたがホントに結婚したいんだったらあなたの人生だから誰も止めることはできないと思う。
でも何か他に理由があるんじゃないかな?えっ?工藤さんらしくないから。
あっ。
いや。
そういうわけでは。
じゃあもう一度ゆっくり考えてみて。
いつでも相談乗るから。
ねっ?よし。
(賢三)ありがとうございました。

(店内のBGM)
(文夫)うーん。
(賢三)どうかしました?
(文夫)いやぁ。
どうしても描けない描写があって。
(賢三)どんな?
(文夫)いや。
(文夫)主人公がすごくこう喜んでる姿を描写したいんだけど…。
うーん。
浮かばないな。
(賢三)なるほど。
まあ怒ってるとこならすぐに浮かぶんでしょうけどもね。
うん?
(賢三)いやいやいや。
だったら実際に見てみたらいかがですか?
(せきばらい)まあ…。
そっか。
ああ。

(ドアの開閉音)・
(ドアの開く音)
(賢三)おっ。
こんにちは。
(賢三)ああ。
いらっしゃい。
コーヒー頂いていいですか?
(賢三)はい。
よっこらしょと。
あれ?えっ?何で?こんにちは。
こんにちは。
びっくりした。
どうも。
どうも。
うん?
(賢三)どうぞ。
あっ。
おいしい。
この間はどうもありがとうございました。
今日は用件は何で?あっと…。
今日はあのう。
MC部に復帰になったんでそのご挨拶にと思って。
ああ。
それでわざわざ。
まあわざわざなんですけどちゃんとそういうの言っといた方がいいのかなって思って。
ああ…。
あのう。
あっ。
相談もあったんで。
ああ。
相談?はい。
何でしょう?なるほど。
工藤さんがね。
うん。
まあ物事には裏と表がありますから。
まあ表面上はうまくいってるように見えて実は違っていたり。
違うっていうと?どういうことだ?いや。
例えば表面上は人生の重大な問題に苦悩してるように見えて実はトイレを我慢してるだけなのかもしれない。
まさかトイレってことはないと思いますよ。
まあ結局人は自分の主観でしか物事を見れないということです。
ああ…。
どうですか?何か役に立ちましたか?うーん。
何か余計に混乱してきましたよ。
ハァ…。
暗い。
暗い。
何だって?いやいや。
あっ。
何か好きなものとかないですか?好きなもの?うん。
うーん。
まあ特に今ないかな。
ああ。
何かどっか行きたい場所とか。
行きたい場所?行きたい場所?うん。
行きたい場所。
特にないかな。
かーっ。
また潤いのない人生だな。
すいませんね。
いや。
好きなものもなくて何が毎日楽しくて生きてんですか?好きなものぐらいありますよ。
私だって。
何だろう?見せてください。
好きなもの。
好きなもの?ちくわ。
ちくわ。
ちくわ。
ちくわ好きなんですか?そう。
これね。
変わってますね。
ちくわって…。
違う。
猫です。
私猫昔から飼ってるんです。
猫。
うわっ。
ほら。
カワイイ。
見てこれ。
何でこんなくちゅってなっちゃった?ほら。
あーっ。
これ何?これどこ見てんだろうって…。
すげえ不細工。
失礼な。
ブサカワって言ってくださいよ。
ブサカワ?ブサカワ。
また都合のいい言葉を使って。
都合とか…。
もういいです。
もう見せない。
見せなきゃよかった。
ああ。
すいません。
すいません。
あっ。
あのう。
うーん。
その…。
その猫。
あのう。
なぜちくわっていうんですか?見た感じ。
インスピレーションでぴーんときて。
ほう。
なるほど。
ぴーんと?ぴーんとね。
好きな音楽とかありませんか?まあ好きな音楽は…。
うーん。
歌謡曲も聴くし演歌も聴く。
演歌?演歌。
でも最近はねジャズも好き。
ジャズが好き?なるほど。
ジャズも好き。
あとじゃあ何か好きな食べ物とかは?食べ物はね…。
何なんですか?急にさっきから。
いや。
別に。
変なの。
ちょっと変ですね。
今日はね。
さあ。
じゃあ私は帰ろっかな。
ああ。
何かすいません。
お役に立てず。
ホントですよ。
いやぁ。
じゃあマスター。
また。
(賢三)ありがとうございました。

(ドアの開閉音)
(萠子)ハァ…。
(萠子)実はね少しシフト減らしてもらいたいんだけど。
(女性)えっ?
(萠子)ごめんね。
最近うち売り上げが落ちててさ。
(女性)えーっ。
そんな。
困ります。
私仕送りもらってないんでここのバイト代がないと。
(萠子)それ分かるんだけどさ。
(萠子)うちも苦しくて。
ねっ?
(店長)うちも苦しくてさぁ。
(みどり)いや。
待ってください。
困りますよ。
(店長)いや。
別に首じゃないから。
(店長)シフトを減らすだけだから。
(みどり)でもお給料減りますよね。
うち男の子3人だから食費とか結構掛かるんですよ。
(店長)悪いけどもう決まったことだから。
頼むよ。
(みどり)そんな。
(みどり)ああー。
やっぱりパートって弱い立場だな。
(萠子)いや。
人を雇う方だって大変だよ。
気ぃ使うしさ。
経営者としてはまずお店のこと考えなきゃいけないし。
あっ。
ねえねえねえねえ。
今日亜紀は?
(みどり)復帰初日で残業だと。
(萠子)ハァ。
会社員も大変だね。
(みどり)うん。
40歳ってさ結果が出る年だよね。
亜紀も萠子も仕事頑張ってきたから今の立場にいるわけだし。
(萠子)みどりだって子育て頑張ってきたから今の家庭があるんじゃん。
(みどり)まあね。
でもね。
私仕事はパートなりにホント頑張ってきたんだよ。
なのにさ時給の低い若い子のシフトが増えて私のシフトが減るってどういうことよ?
(萠子)何それ?
(みどり)私さ若い子の2倍は働く自信があんだよ。
えい!
(萠子)うちのバイトの子なんてさいい条件のところがもう見つかったっていってあっさり辞めてっちゃったからね。
若いって強いよね。
(みどり)いやそんなことないよ。
(萠子)そんなことあるよ。
(みどり)ないよ。
(萠子)そんなことあるって。
(みどり)そんなことないの。
(萠子)あるの。
あるでしょ。
(みどり)ない。
ないもん。
(みどり)あっ。
ねえねえ。
信号変わるよ。
どうする?どうする?行く?
(萠子)行くよ!
(みどり)わーっ。
ずるい!よいしょ。
はい。
できた。
よし。
何とかお願いできませんか?
(鰐淵)いや。
そんな急に言われましてもね。
急じゃないお願いって何ですか?どんなお願いも言う瞬間は急でしょ。
(鰐淵)ハハハ。
相変わらずですね。
そんな揚げ足取られても。
ああ。
失礼失礼。
いや。
あなたなら融通利くと思ったんですが。
(鰐淵)そうだなぁ。
何か思い出しませんか?ほら。
僕との過去とか…。
(鰐淵)まあ高山さんには色々世話になってきましたよ。
でしょう?まあ無理にとは言いませんけど。
無理にとは。

(ドアの開く音)
(賢三)いらっしゃいませ。
(男性)こんちは。

(ドアの開く音)いやぁ。
寒い寒い。
(賢三)おかえりなさい。
あっ。
お待ちしてました。
あれ?あれ?どこ行ってたんですか?いや。
ちょっと散歩です。
うん。
そっかそっか。
うーん。
どうしたんですか?何かね。
工藤さんに何かいいアドバイスないかなっていうふうにずっと考えてんですけどなかなか思い浮かばなくて。
そんなことばかり考えていてもいいアイデアなんて浮かびませんよ。
まあそりゃそうですよ。
息抜きしたらどうですか?何ですかこれ?えっ!?嘘?どうしたんですかこれ?ご存じですか?ご存じも何も知ってるに決まってんじゃないですか。
有名レストランのディナー付き演奏会のとこですよ。
もう予約なかなか取れなくてもうすごい行きたかったんです。
いや。
ちょっとあのう。
知り合いに頼んで。
うん。
さすがですね。
まあね。
すごい!あっ。
よかったらそれどうぞ。
何が?いや。
差し上げます。
えっ!?ホントに?ハハッ。
夢みたい!ハハッ。
夢みたい?よかった。
うれしい!何かたくらんでます?えっ?いや。
別に。
まあいいや。
とにかくうれしい。
やったー!ああ。
よかったよかった。
あれ?これ2枚あるけどどういうことかな?これ。
一緒に行くってことかな?えっ?一緒に…。
行きたいの?一緒に。
いや。
誰もそういうこと言ってないけど。
ああ。
どうしようかな?あっ。
萠子誘うから大丈夫。
しょうがないな。
時間もあるし。
じゃあ一緒に行きますか?いや。
だからそういうこと言ってないしホントにホントに。
ああ。
あっ。
ちょっと電話。
ごめんなさい。
ちょっと失礼します。
ちょっと待って。
ちょっ…。
しょうがないな。
ちょっと待って。
あのう。
本当にだ…大丈夫。
チッ。
もう。
(賢三)涼しい顔してますけどねずいぶん苦労して手に入れたはずですよ。
そのチケット。
えっ?
(賢三)内緒ですよ?内緒ね。
(くしゃみ)
(純一)ハァー。
(純一)もしもし。
(絹江)あっ。
純一さん?萠子の母です。
(純一)ああ。
どうも。
(絹江)先日はありがとうございました。
(純一)いえ。
こちらこそ。
(絹江)私としてはね萠子とのことぜひ前向きに進めてもらいたいと思ってるんですよ。
(純一)えっ?
(絹江)できるだけ早い方がいいわね。
何でしたら私の方でよさそうな式場探しておきましょうか?
(純一)あっ。
ちょっ…。
(純一)ちょっと待ってください。
萠子さんから何も聞いてませんか?
(絹江)えっ?何のことです?・
(絹江)萠子。
(萠子)お母さん。
(絹江)どういうことよ?
(萠子)えっ?
(絹江)純一さんに電話したの。
萠子とはもう会わないかもしれないって言われた。
(萠子)ああ…。
(絹江)聞いてないわよ。
ねえ。
あんな条件のいい人逃しちゃ駄目。
ねえ。
ケンカしたならね早く謝っちゃいなさい。
もうやめてよ。
(絹江)もう。
萠子何か嫌われるようなことしたんじゃないの?ホントに。
(純一)《結婚したらあのお母さんが毎日新居に押し掛けてきて何でも口出しする》《そんなのはごめんだ》
(萠子)もうバイトの子もいなくてばたばたしてるから帰ってよ。
もう私子供じゃないんだから。
(絹江)親に何て口利くの?やめて。
もう興奮しないで。
(絹江)もう私あなたを育てるためにどれだけ苦労したと思ってるの?
(萠子)お母さん。
(田代)どうしたんですか?そんな大きな声出して。
(萠子)田代さん。
(絹江)何なの?この人。
(田代)まあまあ場所ねここじゃあれなんで。
ねっ。
こちらへ。
ねっ。
(絹江)何?何?萠子。
ねえ。
この人誰?
(田代)えっ?僕ですか?田代っていいます。
ねっ。
(みどり)うーん。
パチンコ屋か。
時給はいいけどきつそうだな。

(昴)えっ?母ちゃん。
何でパート探してんの?
(みどり)いやいやいやいや。
(碧)えっ?うちってそんなにヤバいの?
(昴)マジかよ。
(みどり)いやいや。
違う。
違うよ。
違う。
あのね。
今の店長さんとちょっと反りが合わないから他探そうかなと思って。
ねっ。
(陵)母ちゃん。
あのさ。
(みどり)うん?
(陵)あのう。
参考書買いたいからお金ちょうだい。
(碧・昴)おい!
(昴)お前よりによって今かよ?
(碧)空気読めよ。
(陵)えっ?何?何?
(みどり)いやいや。
いや。
いいの。
いいんだよ。
いいいいいい。
参考書か。
やる気があっていいじゃないか。
で?幾ら?
(陵)えっとね3,000円。
(一同)おい!おい!お前。
3,000円。
高いよ。
(みどり)ちょっ…。
ちょっと待ってな。
ちょっと待ってなさい。
3,000円と。
(陵)うん?
(昴)よいか?陵よ。
(昴)しっかりと勉強にいそしむんだぞ。
(陵)おお。
ありがとう。
(昴)うむ。
(みどり)じゃあ母ちゃんから。
(陵)うん。
じゃあいってきます。
(みどり)うん。
(昴)ああ。
帰りアイス買ってきて。
(碧)俺バニラね。
(陵)うん。
(みどり)気を付けてね。
(陵)はーい。
(みどり)もう!あんたたちってば。
(碧・昴)おお。
何だよ?
(みどり)今日はハンバーグに空揚げ付けちゃう。
(昴)おーい。
(碧)おお!よっしゃ。
(昴)1年ぶりかぁ。
(みどり)1年ぶりじゃないよ。
やったじゃん前。
(碧)やったっけ?
(みどり)よいしょ。
はい。
もしもし。
(沢田)もしもし。
沢田です。
お休みの日にすいません。
(みどり)いえ。
(みどり)うん?うん?相談室って?まあいいや。
(ノック)・
(西尾)どうぞ。
(みどり)あっ。
はい。
失礼します。
(沢田)坂田陵君のお母さんです。
(西尾)教頭の西尾です。
(みどり)陵がいつもお世話になっております。
(西尾)ああ。
さあどうぞ。
(みどり)はい。
(西尾)今回来ていただいたのは陵君のことで。
(みどり)はい。
(西尾)いじめを受けてるんじゃないかということですが。
(みどり)ああ。
そうなんです。
(西尾)ハハハ。
いやぁ。
そのような事実はありませんでした。
お母さまの勘違いではないですか?あっ。
はっ?
(沢田)教頭先生!
(西尾)君は黙ってなさい。
いじめたとされる生徒からは証言が取れてないんだろ?
(沢田)まだ認めてはいませんが今後…。
(西尾)わが校には…。
(西尾)あっ…。
わが校にはいじめなどありません。
そんな…。
(西尾)いや。
ですが陵君にケガをさせてしまったことは先方の親御さんも申し訳ないと思っておりましてね。
いや。
さすが自治会長の山岸さん。
これをお見舞いにどうぞとおっしゃってました。
(みどり)何ですか?
(西尾)どうぞお納めください。
バカにしないでよ。
バカにしないでよ!陵の苦しみがんなもんで何とかなるわけないでしょ!はあ?学校が守ってくれないんだったら陵は私が守ります。
(みどり)失礼します。
(みどり)えっ?もう。

(従業員)いらっしゃいませ。

(絹江)ハハハ!違うわよ。
それ「考えるな感じろ」でしょ?
(田代)えっ?そうなんですか?えっ?「考えるな信じろ」じゃないんですか?
(絹江)違う違う。
(田代)うわ。
しまったな。
(絹江)あら。
萠子。
早かったわね。
ねえ。
田代さんって面白い方ね。
茶飲み友達になってもらおうかしら?
(田代)ぜひお願いします。
(絹江)フフフ。
ああ。
駄目だ。
よし。
ああー。
もう間に合わない!どうしようどうしよう…。
ああー。
もう。
ちょっと。
何でこうなっちゃうんだろう?いっつもいっつもこういうふうにさ。
遅れちゃうんだよもう。
どれが…。
何だっていいんだけどな。
まあジャズだからこれか。
これでいいや。
もう。
あっ。
どうしよう?メーク。
メークも何にもしてない。
ちょっちょっちょっ…。
ああー。
もう。
ホントにやだ。
もうどうしてこうなっちゃうんだろう?何だっていいや。
適当に塗って塗って塗ってってだよ。

(ドアの開く音)
(賢三)おかえりなさい。
おお?今日は白ですか?まぶしっ。
まあね。
(賢三)ハハハ。
あっ。
マスター。
コーヒーちょうだい。
(賢三)はいはい。
ヤバいヤバい。
(ノック)
(純一)何?
(美和)お休みの日に急にごめんなさい。
話したいことがあるの。
(純一)話って?
(美和)私会社辞めようと思ってるの。
(純一)えっ?何で?
(美和)「何で?」って…。
(純一)だから何で俺にそんなこと言うのかな?それは社長としての相談?それとも男として?元恋人として。
だったら何も言うことはないかな。
俺たちはもう終わったんだし。
少しくらい心配してくれても。
それは甘え過ぎじゃないかな?
(賢三)フフフ。
何ですか?・
(ドアの開く音)・こんにちは。
(賢三)はい。
いらっしゃい。
うーん。
(賢三)おおー。
今日はいつにも増してお奇麗ですね。
ホントですか?おお。
そうですか?もっと言ってくださいな。
何?おおー。
なるほど。
なるほど。
「なるほど」ってどういうことですか?あっ。
そうですか。
何ですか?「そうですか」とか「なるほど」とかはっきり言って…。
時間ないんでじゃあマスター鍵。
(賢三)はい。
ちょっと。
はい。
おう。
おっと。
ねえねえねえ。
じゃあ行きますか?「行きますか?」じゃないよね?いいとか悪いとか何か一言言ってくれればいいのに。
(賢三)いってらっしゃいませ。
いってきます。
何とか言ってくださいよ。
もうホントに。
(くしゃみ)ちょっと。
またこれすごいカメラですね。
1952年製のライカです。
年代物ですか。
まあ最近は何でも最新のものがいいといわれますけど僕はそういうビンテージの方が好きです。
これのどこがいいんですか?まあフィルムを現像するにも時間がかかるしまあ壊れても部品が少ないから修理に時間がかかる。
ふーん。
全然いいとこないじゃないですか。
けど時代を経たものの味わいもあるしまあ気品があるっていうのかな?まあ魂があるといってもいい。
ふーん。
あれ?今の道曲がるんじゃなかったかな?えっ?知らない。
あれ…。
あっ。
ちょっと。
ちゃんと地図見といてくださいよ。
何で私が地図…。
ここに置きっ放しじゃないですか。
何やってんですか?ホントカーナビ付けてください。
戻りますよ。
ほら。
やっぱりそうだ。
どうやって見んだ?これ。
すいませんね。
狭くて。
いえ。
あっ。
あれですよ。
ドキドキしても錯覚ですから。
はい?こういう閉鎖空間で急接近する男女はそれを恋と錯覚する。
あっ。
何言っちゃってんですか?私別にドキドキしてませんから。
ああ。
ならよかった。
そうですか。
高山さんってあのう。
安全運転なんですね。
うん?いや。
もっとこうぶーんって。
ちょっと荒いんじゃないかななんて思ってました。
僕がそんな運転をすると思ってたんですか?いや。
ああ。
だってきっちり制限速度。
メーターだって全然ブレてない。
このね目盛りの上に針がきっちり真上にきてんのが実に気持ちがいい。
それすごいっぽいですね。
「っぽい」?っぽい。
「っぽい」ってまたそういう都合のいい言葉をお使いになって。
ハハッ。
あっ。
すいません。
どうぞ。
はい。
もしもし。
中原です。
(美和)あのう。
あれ?工藤さん。
どうした?
(美和)すいません。
私やっぱりもう会社辞めます。
えっ!?
(美和)すいません。
ちょっと。
あのう。
今どこ?分かった。
もう着きますよ。
すいません。
ちょっと止めてください。
工藤さんが何か困ってるみたいなんです。
だから。
すいません。
ここで。
ああ。
ちょっと失礼します。
そうですか。
すいません。
ああ。

(従業員)いらっしゃいませ。
(呼び出し音)・
(一同)やだ。
気持ち悪い。
うわ!?吐いてるよ。
工藤さん?ねえ?ちょっと工藤さん。
大丈夫?ねえ?ホントに。
どうした?大丈夫?中原さん。
もう。
(美和の泣き声)
(美和)ありがとうございます。
服汚しちゃいましたね。
全然気にしないで。
大丈夫大丈夫。
(美和)何か用事あったんじゃ?あのう。
何もない。
ちょうど家に帰るところだったから。
大丈夫。
私ホントは会社に行くのがつらいんです。
えっ?
(美和)あの人に会うのがつらいんです。
あの人?
(美和)社長です。
付き合ってたんです私たち。
中原さんからしてみたら男に振られたぐらいで何甘いこと言ってんだって感じでしょうけど。
でも私はもう頑張れません。
何言ってんのよ。
私なんてね振られまくりだよ。
(美和)そうなんですか?そうだよ。
もう笑っちゃうくらいに振られまくり。
ああー。
いやぁ。
もうさっぱりしたな。
うん。
連絡しといた方がいいな。
よっこらしょ。
(バイブレーターの音)はい。
高山です。
あっ。
もしもし。
あのう。
中原ですけど。
あのう。
今日は本当に申し訳ありませんでした。
まったくですよ。
あなたに振り回されました。
ですよね。
ホントに申し訳ありませんでした。
あのう。
貴重なチケットまで用意してもらったのに。
なかなか有意義でいい時間でした。
うん?うん?あれ?あっ。
あのう。
今どこにいんのかな?うん。
まあ。
(従業員)お客さま。
そろそろ閉店ですが。
あっ。
もう1回いいですか?
(従業員)そろそろ閉店ですが。
分かりました。
えっ!?まさか!?さすがの僕もカップルばかりの中でディナーを食べるのは無理でした。
ちょっと。
すみません。
あのう。
今すぐ行きます。
じゃあ。
ちょっと。
何やってんだ?あれ。
ちょっちょっちょっ。
何だよ。
最後一人じゃねえかよ。
こういうときに限ってファスナーが引っ掛かんだよ。
痛っ。
ぐきってなっちった。
えーと。
眼鏡持った。
メークしてないからマスクを持ちました。
あと何?あっ。
コートだ。
コートコートコート。
コートを持って。
痛っ!?痛い!?何でこういうときに角があるんだろ?もう。
ったく。
まったくもう。
痛い痛い痛い…。

(従業員)ありがとうございました。
・すいません。
まさかここで待っててくれてるなんて思ってなかったから。
別に待ってたわけじゃありません。
チケットもったいなかったんで。
ああー。
それ何ですか?そのマスクと眼鏡。
えっ?あっあっあっ。
まあ風邪ではないですけどすっぴんだから。
別にあなたの前では何だっていいんですけどね。
ハハハ。
何ですかそれ?飯食いました?飯食ってないですよ。
腹減った。
えっ?どこ行くんですか?腹減った。
それ分かってんだよ。
「どこ行くか?」っつってんだよ。
うん。
うまい。
うーん。
いいじゃないっすか。
こういうところも。
まあね。
うん。
マスク外したらどうですか?えっ?食べられないでしょう。
食べれますよ。
あったかいうちに。
じゃあ。
ではいただきます。
よいしょ。
あっと!?あっ!?ちょっ。
ほう。
なるほど。
何ですか?「なるほど」って。
いやいや。
必死に隠してたからどんなもんかと思いましたけど。
こういう感じですか。
ほう。
「ほう」って。
ハハハ。
何笑ってんですか?失礼な。
いやいやいやいや。
すいません。
(従業員)はい。
あのう。
ビール1本と卵。
生卵1個お願いします。
(従業員)はい。
じゃあいただきます。
うん。
うんうんうん。
うん。
(従業員)はい。
お待ち遠さま。
ありがとうございます。
うん。
これおいしい。
すごい。
どうしてすっぴん隠すんですか?うん?それはまあちょっと自信がないから。
さっきビンテージの話しましたよね?女性もおんなじです。
えっ?いや。
年を取ればしわも染みもできるでしょう。
それ普通のことです。
それをなぜ恥じるんですか?勲章ですよ。
その人の顔に刻まれた歴史。
あれ?でもこないだ誰かがこんなこと言ってたな。
女子は25までだとかって何か聞いたような気がすんだけどな。
気のせいかな?あれは女子の定義を言っただけです。
えっ?誰も女子が好きなんて言ってない。
へえ。
そうなんだ。
ふん。
だいたい大人の女性の方が何かとこう深い話ができるじゃないですか。
いや。
高山さんの口からそんなふうな言葉を聞けるなんて意外。
あなたの方こそ女性の価値を若さと決め付けてるんじゃないですか。
すいません。
ちなみにあなたのすっぴんは悪くないです。
そっちの方がいいんじゃないですか?そっちの方が。
ちょっと。
ちゃかさないでくださいよ。
いやいや。
まあ私もねメークとかファッションは大事だと思ってますから。
まあ確かにTPOやドレスアップは大事でしょう。
でもねどんなときでも中からにじみ出るのはその人の素の魅力ですよ。
ちょっと。
正直に言やいいのに。
あなたは素の魅力が満載だとか何とかさ。
そんなこと誰も言ってねえよ。
まあそうだけど。
卵掛けご飯ですか?食べます?はい。
どうもお疲れさまでございます。
はい。
いただきます。
いただきます。
うん!うん!うん!おいしい!おいしい!幸せ。
ああー。
これだよね。
よく食べんですか?毎日。
毎日?今日はどうもありがとうございました。
散々な日でした。
どうもすいません。
でもねっ。
楽しかったですね。
じゃあ。
じゃあ。
あっ。
あれ。
あれ。
何でしたっけ?あれ?あのう。
猫。
あっ。
ちくわですか?あっ。
そうだ。
えっ?ちくわが何か?いや。
今ちょっと急に思い出して。
「名前何だっけな?」と思って。
そう。
ちくわだ。
つくねとか言っちゃ…。
ちくわね。
ちくわ。
うん。
じゃあ。
あっ。
あのう。
今度またおいしいご飯食べに行きましょうね。
今日のおわびに。
何でも好きなの言ってください。
じゃあまた別の定食屋でも行きますか?また定食屋ですか?僕はああいう気取ってない店がこうしっくりくるんです。
そうなんですね。
じゃあ。
じゃあ。
まったく化粧を塗っちゃ取って塗っちゃ取ってって大変だよこっちは。
ちくわどっちがいい?どっちだっていいか。
だいたいお前は何でこんなにカワイイ顔してんだよ?何だ?この鼻。
うん?・
(チャイム)つぶれちゃったんか?あれ?誰だ?こんな時間に。
よっこらしょ。
うん?誰だ?はっ!?ちょっと。
ちくわ。
どうしよう?いない…。
うわ!?どうも。
どうも。
どうされました?どうしても会いたくて。
お邪魔します。
2015/12/03(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>オトナ女子 #08[字][デ]

「二人きりの夜」
篠原涼子 吉瀬美智子 鈴木砂羽 谷原章介 江口洋介ほか

詳細情報
番組内容
 亜紀(篠原涼子)は、高山(江口洋介)らの助力もあってモバイルコンテンツ部への復帰を果たす。亮介(吉沢亮)も、社長の栗田(谷原章介)に何度も亜紀の復帰を訴えていたらしい。そこに美和(市川実和子)がやってきて、仕事を辞めようと思っていると言い出す。亜紀は、そんな彼女に、相談に乗るからもう一度考えてほしいと告げた。
 萠子(吉瀬美智子)は、母親の絹江(朝加真由美)から栗田と別れたことを責められ、
番組内容2
口論になってしまう。そこに現れた田代(丸山智己)は、絹江を上手く外に連れ出し、その場を収める。みどり(鈴木砂羽)は、沢田(千葉雄大)から電話をもらい、陵(浦上晟周)が通う中学校を訪れる。応対した教頭(児玉頼信)は、調査の結果、陵に対するいじめの事実はなかったとみどりに告げるが…。
 一方、小説の執筆を進めていた高山は、主人公が無邪気に喜んでいる描写の参考に、と亜紀の好きなものをリサーチする。
番組内容3
亜紀がJAZZ好きだと知った高山は、有名なJAZZミュージシャンのディナー付き演奏会のチケットを入手し、彼女を誘う。演奏会当日、亜紀は、ドレスアップして高山が待つカフェ『caldo』を訪れる。マスター(池田成志)から車を借りた高山は、亜紀をエスコートして会場へと向かうが…。
出演者
中原亜紀: 篠原涼子 
大崎萠子: 吉瀬美智子 
坂田みどり: 鈴木砂羽 
栗田純一: 谷原章介 
高山文夫: 江口洋介 

工藤美和: 市川実和子 
立花沙織: 平山あや 
前川亮介: 吉沢亮 

沢田健太: 千葉雄大 
池田優: 平山浩行 

山岡伸治: 斎藤工(友情出演) 

霜田賢三: 池田成志 


スタッフ
【脚本】
尾崎将也(『結婚できない男』『梅ちゃん先生』他) 

【プロデュース】
中野利幸(フジテレビドラマ制作センター『ディア・シスター』『ラスト・シンデレラ』他) 

【演出】
田中亮(フジテレビドラマ制作センター『医龍4』『ラスト・シンデレラ』他) 
関野宗紀(『ディア・シスター』『医師たちの恋愛事情』他) 

【主題歌】
中島美嘉「花束」 

【制作】
フジテレビジョン

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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