世界一の大河アマゾン。
今回はこの川の最初の一滴がどこから流れているのか大追跡します。
これまでアマゾンの上流域はほとんど撮影されてきませんでした。
取材班は最近新たな源流が見つかったペルーの山岳地帯を目指します。
その移動距離はなんと3,000キロ。
さあ知られざるアマゾンの源流へ皆さんも出かけましょう!アマゾンの支流を遡る取材班。
源流部まであと2,000キロの地点であるものが見えてきました。
アンデス山脈です。
目指す源流部はアンデスの奥深く標高5,000メートル付近にあるのです。
間もなく川の姿が少し変化してきました。
あちらこちらにたまった流木。
流れが速くなってきた証拠です。
少し進むごとにオールで船の針路を変えます。
実は川の底には上流から流されてきた大きな岩が転がっているのです。
初めてのつり橋にも遭遇しました。
この辺りの標高は400メートル。
川の姿はこの先で大きく様変わりしました。
これまでに見た事のない激流です。
撮影は転落の危険との隣り合わせ。
川の周辺の景色も大きく変わってきました。
ご覧下さい。
高さ50メートルもの断崖が川の両側から迫ってきたのです。
崖の表面をよく見ると両側の崖には縦方向に細い筋が入っています。
実はこれもともとは水平な地層でしたが地殻変動の強い力で垂直になったのだそうです。
これこそ日本のテレビカメラが初めて捉えたアマゾンの上流に広がる大地の姿。
最近新たに見つかったという源流部はこの先にあるのです。
取材班は車に乗り換え標高3,500メートル付近まで遡ってきました。
ここで前方に何やら奇妙な姿をした断崖絶壁が…。
よく見ると崖は細い石の柱がいくつも集まってできていました。
これは柱状節理と呼ばれるもの。
一体この岩何なのでしょうか?これは溶岩ですよ。
アンデス山脈の周辺にはたくさんの火山が連なっていました。
その火山が大量の溶岩を噴き出したのです。
アンデス山脈に広がる溶岩の柱状節理。
新たに見つかったアマゾン川の源流部はこの一帯にあります。
番組後半はいよいよアマゾンの最初の一滴に迫ります。
「グレートネイチャー」。
今回は世界一の大河アマゾン。
その最初の一滴に大接近。
目指すのは最近新たに見つかった源流部。
アンデス山脈の奥深くにあります。
ついに標高が4,000メートルを超えました。
ここまで来ると川の流れは姿を消し湿原が広がっていました。
アマゾンの最初の一滴を捉えるまでもう一ふんばり。
最後は厳しい登山になりました。
あそこが源流ですよ。
ようやくたどりつきました。
ここが2007年に発表された新しい源流です。
源流地点では水がじわじわしみ出していました。
しかしその水がどこから湧き出しているかは分かりません。
アマゾンの最初の一滴。
残念ながらこの場所で撮影する事はかないませんでした。
それにしてもアマゾンの源流は不思議な場所にありました。
辺り一面は岩だらけの大地で湖や氷河はありません。
このどこに一年中絶える事なく湧き出る水が蓄えられているのでしょうか。
その答えを求めて周辺をくまなく歩きます。
目指したのは先ほどの源流地点より多くの水が湧き出しているという場所です。
その場所は2007年に新しい源流の発表があるまで長い間アマゾンの源流地点だとされていました。
湿原を歩く事6時間。
ついにその場所に到着です。
美しい水の流れです。
長い間ここが源流だと考えられてきたんです。
ついにカメラが捉えました。
これが大地から湧き出したばかりのアマゾンの一滴です。
水が湧き出している場所をよく見ると柱状節理の断崖が広がっていました。
水はこの無数の亀裂の中に蓄えられていたのです。
南米大陸アマゾン川。
その源流部には神秘の光景が広がっていました。
この驚きの大地から湧き出た水が世界一の大河を潤しているのです。
2015/12/03(木) 16:05〜16:15
NHK総合1・神戸
グレートネイチャー 10min.「南米アマゾン・神秘の源流へ」[字]
世界最大の大河「アマゾン」の最初の一滴は?2007年に新しく発表されたアマゾンの源流に日本のテレビカメラとして初の大接近!
詳細情報
番組内容
舞台は、南米大陸・ペルーの山岳地帯。これまで、ほとんど撮影されたことがないアマゾンの中・上流部の取材に挑む。取材班の移動距離は、なんと3000キロ。アンデス山脈の奥深く、標高5000メートル付近にあるというアマゾンの最新源流の姿を映し出していく。
出演者
【語り】森山春香
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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