【将棋】西山朋佳二段が20歳5か月で女性最速三段 里見女流名人超え 

2015年12月6日6時0分  スポーツ報知
  • 昇段を決めて笑顔の西山朋佳新三段

 将棋の棋士養成機関「奨励会」に在籍する西山朋佳二段(20)が5日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局日「例会」で2連勝し、直近成績を12勝4敗として規定を満たし、女性として史上2人目の三段に昇段した。女性の20歳5か月での昇段は里見香奈三段(23)=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花=の21歳9か月を抜いて最速となった。

 対局後の西山新三段は「ようやく昇段できてホッとしています」と笑顔を見せながら「息苦しくなるくらい緊張して、過呼吸みたいになりながら指していました」と昇段の一番に懸かった重圧を振り返った。

 慶大環境情報学部2年だが、将棋に専念するため9月から休学している。「二足のわらじは厳しかったです。棋力が落ちてしまいました」。休学後は毎日10局の練習将棋を課し、実力を磨いている。姉は囲碁棋士の西山静佳初段(23)。「2人でタイトルを獲るのが夢です」

 来年4月から始まる三段リーグに参戦し、四段(棋士)を目指す。史上最年少で昇段した藤井聡太三段(13)や里見もいる。「二段とは全く違います。まだ時間があるので、メンタル面を鍛えようと思います」。当面、復学の予定はない。さらに将棋漬けの毎日が始まる。

 ◆西山 朋佳(にしやま・ともか)1995年6月27日、大阪府大阪狭山市生まれ。20歳。伊藤博文六段門下。2010年、奨励会入会。14年1月に初段、同9月に二段に。振り飛車党で得意戦法は中飛車。身長171センチ。

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