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駅にて

apgt

2015年9月12日 01:28

日常生活のなかで、筋肉女性に不意に出合う時はありませんか？駅は不特定多数の人が集まる場所なので特に多い気がします。

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仕事が終わり、帰宅するために駅に向かいました。改札前には多くの人がごった返していました。何があったのでしょうか。

「お客様にお知らせいたします。ただいま雷雨により一時運転を見合わせております。1時間ほどで復旧の見通しですのでしばらくお待ちください。」

しばらく待っていると改札前には行列ができていました。前列には20代くらいのカップルがいて、少し話し声が聞こえてきました。

男性の方は背が高く細身です。よく似たお笑い芸人がいましたが名前を忘れました。女性は男性よりは小柄ですが、肩幅が広くがっしりとした体型です。

水色のTシャツと白のヒラヒラのついたスカートの服装の彼女。隙間からは太いけれど筋肉がしっかりついてメリハリのある脚が見えます。

「いつまで待てばいいんだよ、立っているの辛いよ。」彼はその場にしゃがみこみました。
「ゆうすけ君、相変わらず体力ないのね、こんなの楽勝じゃん。」

「小４でまりなが水泳始めた頃は、僕の方が体力あったよな、あっという間に追い越されて今じゃ全く歯が立たないくらい差が広がったなあ。」

どうやら彼女は水泳選手のようです。それならあの立派な肩幅も納得です。それもかなりの実力の持ち主だと体をみる限り感じました。

「少し会わないうちにまた体でかくなったんじゃないか？これって筋肉がついてそうなったのか？」彼は彼女の二の腕辺りをさわり始めました。

彼の手ではつかみきれない太さです。結構強めに押しているように見えますが、ほとんど変化がありません、腕回りは結構筋肉がついているようです。　

「すごいな、これ」「でも海外の大会行くと私なんて全然大したことなくて、もっとごつい人たくさんいるから、まだまだ筋肉つけないとだめなんだ。」

同じところに立ったまま待たされるのは結構堪えます。できる範囲で体を伸ばしてストレッチします。彼女が腕を回し始めました。

腕の太さももちろんですが、肩から背中にかけての厚みが半端ないです。電車が来ない事も、偶然にも彼女に巡り会えたことを思えば、案外悪いことばかりではないなと思いました。

「そういえば、まりなってこんなに背高かったか？」「背伸びたわけじゃないよ、ここに来てからずっと爪先立ちしていたから、そう見えただけ。」

ここに来てからってすでに1時間近くたっています。その間彼女の体はほとんどぶれなかったので、そんな立ち方をしていたとは全く気づきませんでした。

「少しの時間も無駄にしたくないから、どんなときも工夫して鍛えるようにしてる、でもふくらはぎが張ってきた、けど電車が来るまで頑張る。」

ようやく電車が動き出すようです。改札口が開き待っていた人々が一斉にホームに向かって行きます。ホームに向かう階段で私は足元を気にしていました。

なぜなら、彼女のパンパンに張ったふくらはぎの筋肉を見るためです。おお、予想以上の盛り上がりです。足首が細く、まるでワイングラスのようです。

ふくらはぎもそうですが、おしりから裏もももしっかりと筋肉がついているのがよくわかります。隣にいる彼も彼女の足に視線が集中しています。

「みんな、まりなの変わりように驚いていたな。中学の時はもっと背は低くてがらがらに痩せていたんだよな。今じゃ立派なアスリートだよな。」

「昔はモデルみたいな細くて長い脚が憧れだったけど、速くなるために鍛えていったら、努力した分体が変わっていくのが楽しくなって、今はもっと鍛えて逞しくなりたいなって思ってる。」

待っていた人が一気に乗り込んだので、電車の中は身動きがとれないほどの満員です。私と彼は座席に座りました。

しかし、彼女は座ろうとしません。「足を鍛えるためにいつも立ってるの。揺れをこらえるのはいい刺激なんだ。」

彼女は私の真正面に立っています。はじめて顔を見ましたが、見た目はおとなしそうな雰囲気で、逞しい体とはかなりギャップがあります。

電車が加減速するとき、体が引っ張られる感じがしますが、彼女は力を入れて微動だにしません。その時太ももが盛り上がり、幾つかの塊が浮かびます。

つり革を持つ腕には、丸々とした力瘤が浮かんでいます。隣にはがたいのいい
外国人男性が立っていますが、彼女の方が腕の筋肉が太いです。
　
男性が彼女に話しかけてきました。二人とも英語で話しているので、内容はわかりません。男性がつり革を持っていない方の腕が曲げ力瘤を出しています。

彼女も同様に力瘤を出しました。普通の腕も太いですが、力瘤の太さも尋常ではありません。「オーマイゴッド」彼の驚きが分かる言葉です。

ちょうど私の視線の先が彼女のウェストです。Tシャツとスカートの隙間からは縦に三本くっきりと線が入っています。

次の駅に着くと、今にも倒れそうなよぼよぼの老夫婦が乗ってきました。2人は私と彼の目を見ています。空気を察して仕方なく席を譲りました。

カーブの多い区間に差し掛かりました。私と彼は左右に体を振られますが、彼女は微動だにしません。「ゆうすけ君、お腹に力入れるとふんばれるよ。」

「無理だよ、俺、腹筋全くできないから。」辺りを見回すと私を含め、ほとんどの人が電車の揺れに振り回されている人ばかりです。彼が特段筋力や踏ん張る力が弱いわけではないようです。

「ゆうすけ君、腹筋運動何回できる？」「50回かな、まりなはどれくらい？」
「2000回は連続でできるよ。」想定外の数字に彼はドン引きしています。

「最初は10回もできなかったけど、段々回数増やしたらこのくらいできるようになった。」軽々しく言ってますが中々できるものではないです。

「お腹の辺り見てて。力入れると服の上からでも腹筋が割れているのがわかるの。4つの塊が見えるはず。」

平べったいお腹に塊が現れました。ものすごい腹筋をしている女の子です。
「塊、4つじゃなくて6個じゃない？俺の見間違えかな？」

「まじで!?私、ずっとシックスパック目指して、ここ1ヶ月2000回2セットに増やしていたけど、やっと割れたか、苦労した甲斐があったなあ。やっぱ腹筋は6つに割れてた方がかっこいいっしょ。」

シャツを捲り、体の向きを変え、窓に反射している腹筋を確認しています。少し離れている私からも窓に写る6つの塊が浮かぶお腹が見えます。

「腹筋割れて喜ぶ女って普通じゃないな、俺にはその感覚がわからん。」
「自分の腹筋がショボいから嫉妬してる？悔しかったから割ってみなよ。」

彼女は笑みを浮かべ、鍛え込んだお腹をさすっていました。次の駅につくとホームに止まっている人々の視線は皆彼女の腹筋に集中しています。

「見なよ、みんな私のお腹に注目してる。」「違うよ、電車のなかで腹出しているアホな女がいるって心のなかでバカにして笑っているんだよ。」

「そんなことない。私の筋肉がすごいからみんな感心してるんだよ。ゆうすけ君はどう思ってるの？もしかして密かにバカにしてるの？」

「ぶっちゃけ、やたらと筋肉アピールしてくるまりなはうざいよ。筋肉ムキムキの女なんてマジ勘弁。女の子はやっぱ可愛らしい方が俺はいい。」

「わかってないなあ、スタイルのいい女性ってみんな鍛えてて筋肉がついた体だからきれいなんだよ。」「だからそういう言い方がうざいんだよ。」

それから満員電車のなかでケンカが始まりました。はじめは口だけでしたが、手が出ると彼女が腕力で彼をねじ伏せていました。

次の駅で彼女は無理矢理ホームに彼を放り出してしまいました。
車内を騒がせてばつが悪いのか、彼女はずっと外を見つめていました。

終点の2つ前の駅で私は降車しました。偶然にも彼女も同じ駅で降りるようです。私は見失わないように慌てて駆け出しました。

またまた偶然、向かう方向も同じようです。早足の彼女の後ろにつきます。少し離れたところから見る後ろ姿は、見事なまでの逆三角形でした。

男性でもこんな体型の人は稀でしょう。肩幅は広く、ウエストは大体それの半分くらい、ヒップは肩より幅はないですが、くいっと盛り上がっています。

だんだん私の住むアパートが近づいてきました。という事は、彼女は私の近所に住んでいることになりますが、こんな目立つ子がいた記憶はありません。

突然、彼女は振り返りこちらにやって来ました。「すみません、グリーンハイツ201号室の木戸隆明さんですか？」なぜ私の住所を知っているのでしょう。

「私、3日前に隣の202号室に引っ越して来た中西真梨菜と申します。もっと早くご挨拶すべきでしたが、お忙しそうでしたので遅くなりました。」

今時、引っ越しの挨拶に来ない人も珍しくありません。今のアパートに住んでしばらくなりますが、来ない人の方が多かったです。

「少しお時間いいですか？お渡ししたい物があるので。」彼女の部屋の玄関に通されました。片付けが終わっていないのか物が散乱しています。

その中にはトレーニング器具もあります。目の前には40kgのダンベルが転がっています。やはり、彼女はただ者ではありません。

物をもって彼女が出てきました。「お待たせしました。おっと。」私の方を向いた瞬間、床のダンベルにつまずきバランスを崩し転びそうになりました。

しかし、片足で踏ん張り持ちこたえました。その時全体重を支えた脚は、筋肉が一気に盛り上がってきました。私はその驚愕の光景に震えを感じました。

「大丈夫ですか？」「まだ片付いてなくて、トレーニングの物が増えすぎて収納する場所がないけど、とりあえず端に寄せておくか。」

彼女は力むことなく、ダンベルをひょいと持ち上げ寄せました。「それ、40kgって書いてますけど、やけにあっさりと持ってますね。」

「最近は鍛えすぎて、40kgも軽く感じてきまして、重いやつ探しているところです。」彼女の筋力は私の想像の遥か上をいっていました。

渡されたのはタオルでした。つい、物よりも両方で80kgの重りを軽々と扱う彼女の太い鍛え上げられた腕に目線がいってしまいました。

「腕の筋肉が素晴らしいですね。」隣人とはいえ初対面の若い女性に向かって体の部位を誉めるのはいかがなものか思いましたが、口が先に動きました。

恥ずかしいからなのか、腕を交差させて隠すようなしぐさをしました。しかし、そのポーズは逆に筋肉が先程よりも盛り上がり強調してしまっています。

「私、水泳でオリンピック目指してますので、自宅でもトレーニングしますけど、もし、音がうるさかったりしたときは遠慮なく話してください。」

「これからよろしくお願いします。」丁寧にお辞儀をする彼女を見ることなく私は自分の部屋に駆け込みました。

かわいくて筋肉ムキムキな子が、壁を隔てた隣の部屋にいる、その事実だけで私の気持ちの昂りは一晩中収まりませんでした。

仕事が終わり、帰宅するために駅に向かいました。改札前には多くの人がごった返していました。何があったのでしょうか。

「お客様にお知らせいたします。ただいま雷雨により一時運転を見合わせております。1時間ほどで復旧の見通しですのでしばらくお待ちください。」

しばらく待っていると改札前には行列ができていました。前列には20代くらいのカップルがいて、少し話し声が聞こえてきました。

男性の方は背が高く細身です。よく似たお笑い芸人がいましたが名前を忘れました。女性は男性よりは小柄ですが、肩幅が広くがっしりとした体型です。

水色のTシャツと白のヒラヒラのついたスカートの服装の彼女。隙間からは太いけれど筋肉がしっかりついてメリハリのある脚が見えます。

「いつまで待てばいいんだよ、立っているの辛いよ。」彼はその場にしゃがみこみました。
「ゆうすけ君、相変わらず体力ないのね、こんなの楽勝じゃん。」

「小４でまりなが水泳始めた頃は、僕の方が体力あったよな、あっという間に追い越されて今じゃ全く歯が立たないくらい差が広がったなあ。」

どうやら彼女は水泳選手のようです。それならあの立派な肩幅も納得です。それもかなりの実力の持ち主だと体をみる限り感じました。

「少し会わないうちにまた体でかくなったんじゃないか？これって筋肉がついてそうなったのか？」彼は彼女の二の腕辺りをさわり始めました。

彼の手ではつかみきれない太さです。結構強めに押しているように見えますが、ほとんど変化がありません、腕回りは結構筋肉がついているようです。

「すごいな、これ」「でも海外の大会行くと私なんて全然大したことなくて、もっとごつい人たくさんいるから、まだまだ筋肉つけないとだめなんだ。」

同じところに立ったまま待たされるのは結構堪えます。できる範囲で体を伸ばしてストレッチします。彼女が腕を回し始めました。

腕の太さももちろんですが、肩から背中にかけての厚みが半端ないです。電車が来ない事も、偶然にも彼女に巡り会えたことを思えば、案外悪いことばかりではないなと思いました。

「そういえば、まりなってこんなに背高かったか？」「背伸びたわけじゃないよ、ここに来てからずっと爪先立ちしていたから、そう見えただけ。」

ここに来てからってすでに1時間近くたっています。その間彼女の体はほとんどぶれなかったので、そんな立ち方をしていたとは全く気づきませんでした。

「少しの時間も無駄にしたくないから、どんなときも工夫して鍛えるようにしてる、でもふくらはぎが張ってきた、けど電車が来るまで頑張る。」

ようやく電車が動き出すようです。改札口が開き待っていた人々が一斉にホームに向かって行きます。ホームに向かう階段で私は足元を気にしていました。

なぜなら、彼女のパンパンに張ったふくらはぎの筋肉を見るためです。おお、予想以上の盛り上がりです。足首が細く、まるでワイングラスのようです。

ふくらはぎもそうですが、おしりから裏もももしっかりと筋肉がついているのがよくわかります。隣にいる彼も彼女の足に視線が集中しています。

「みんな、まりなの変わりように驚いていたな。中学の時はもっと背は低くてがらがらに痩せていたんだよな。今じゃ立派なアスリートだよな。」

「昔はモデルみたいな細くて長い脚が憧れだったけど、速くなるために鍛えていったら、努力した分体が変わっていくのが楽しくなって、今はもっと鍛えて逞しくなりたいなって思ってる。」

待っていた人が一気に乗り込んだので、電車の中は身動きがとれないほどの満員です。私と彼は座席に座りました。

しかし、彼女は座ろうとしません。「足を鍛えるためにいつも立ってるの。揺れをこらえるのはいい刺激なんだ。」

彼女は私の真正面に立っています。はじめて顔を見ましたが、見た目はおとなしそうな雰囲気で、逞しい体とはかなりギャップがあります。

電車が加減速するとき、体が引っ張られる感じがしますが、彼女は力を入れて微動だにしません。その時太ももが盛り上がり、幾つかの塊が浮かびます。

つり革を持つ腕には、丸々とした力瘤が浮かんでいます。隣にはがたいのいい
外国人男性が立っていますが、彼女の方が腕の筋肉が太いです。
　
男性が彼女に話しかけてきました。二人とも英語で話しているので、内容はわかりません。男性がつり革を持っていない方の腕が曲げ力瘤を出しています。

彼女も同様に力瘤を出しました。普通の腕も太いですが、力瘤の太さも尋常ではありません。「オーマイゴッド」彼の驚きが分かる言葉です。

ちょうど私の視線の先が彼女のウェストです。Tシャツとスカートの隙間からは縦に三本くっきりと線が入っています。

次の駅に着くと、今にも倒れそうなよぼよぼの老夫婦が乗ってきました。2人は私と彼の目を見ています。空気を察して仕方なく席を譲りました。

カーブの多い区間に差し掛かりました。私と彼は左右に体を振られますが、彼女は微動だにしません。「ゆうすけ君、お腹に力入れるとふんばれるよ。」

「無理だよ、俺、腹筋全くできないから。」辺りを見回すと私を含め、ほとんどの人が電車の揺れに振り回されている人ばかりです。彼が特段筋力や踏ん張る力が弱いわけではないようです。

「ゆうすけ君、腹筋運動何回できる？」「50回かな、まりなはどれくらい？」
「2000回は連続でできるよ。」想定外の数字に彼はドン引きしています。

「最初は10回もできなかったけど、段々回数増やしたらこのくらいできるようになった。」軽々しく言ってますが中々できるものではないです。

「お腹の辺り見てて。力入れると服の上からでも腹筋が割れているのがわかるの。4つの塊が見えるはず。」

平べったいお腹に塊が現れました。ものすごい腹筋をしている女の子です。
「塊、4つじゃなくて6個じゃない？俺の見間違えかな？」

「まじで!?私、ずっとシックスパック目指して、ここ1ヶ月2000回2セットに増やしていたけど、やっと割れたか、苦労した甲斐があったなあ。やっぱ腹筋は6つに割れてた方がかっこいいっしょ。」

シャツを捲り、体の向きを変え、窓に反射している腹筋を確認しています。少し離れている私からも窓に写る6つの塊が浮かぶお腹が見えます。

「腹筋割れて喜ぶ女って普通じゃないな、俺にはその感覚がわからん。」
「自分の腹筋がショボいから嫉妬してる？悔しかったから割ってみなよ。」

彼女は笑みを浮かべ、鍛え込んだお腹をさすっていました。次の駅につくとホームに止まっている人々の視線は皆彼女の腹筋に集中しています。

「見なよ、みんな私のお腹に注目してる。」「違うよ、電車のなかで腹出しているアホな女がいるって心のなかでバカにして笑っているんだよ。」

「そんなことない。私の筋肉がすごいからみんな感心してるんだよ。ゆうすけ君はどう思ってるの？もしかして密かにバカにしてるの？」

「ぶっちゃけ、やたらと筋肉アピールしてくるまりなはうざいよ。筋肉ムキムキの女なんてマジ勘弁。女の子はやっぱ可愛らしい方が俺はいい。」

「わかってないなあ、スタイルのいい女性ってみんな鍛えてて筋肉がついた体だからきれいなんだよ。」「だからそういう言い方がうざいんだよ。」

それから満員電車のなかでケンカが始まりました。はじめは口だけでしたが、手が出ると彼女が腕力で彼をねじ伏せていました。

次の駅で彼女は無理矢理ホームに彼を放り出してしまいました。
車内を騒がせてばつが悪いのか、彼女はずっと外を見つめていました。

終点の2つ前の駅で私は降車しました。偶然にも彼女も同じ駅で降りるようです。私は見失わないように慌てて駆け出しました。

またまた偶然、向かう方向も同じようです。早足の彼女の後ろにつきます。少し離れたところから見る後ろ姿は、見事なまでの逆三角形でした。

男性でもこんな体型の人は稀でしょう。肩幅は広く、ウエストは大体それの半分くらい、ヒップは肩より幅はないですが、くいっと盛り上がっています。

だんだん私の住むアパートが近づいてきました。という事は、彼女は私の近所に住んでいることになりますが、こんな目立つ子がいた記憶はありません。

突然、彼女は振り返りこちらにやって来ました。「すみません、グリーンハイツ201号室の木戸隆明さんですか？」なぜ私の住所を知っているのでしょう。

「私、3日前に隣の202号室に引っ越して来た中西真梨菜と申します。もっと早くご挨拶すべきでしたが、お忙しそうでしたので遅くなりました。」

今時、引っ越しの挨拶に来ない人も珍しくありません。今のアパートに住んでしばらくなりますが、来ない人の方が多かったです。

「少しお時間いいですか？お渡ししたい物があるので。」彼女の部屋の玄関に通されました。片付けが終わっていないのか物が散乱しています。

その中にはトレーニング器具もあります。目の前には40kgのダンベルが転がっています。やはり、彼女はただ者ではありません。

物をもって彼女が出てきました。「お待たせしました。おっと。」私の方を向いた瞬間、床のダンベルにつまずきバランスを崩し転びそうになりました。

しかし、片足で踏ん張り持ちこたえました。その時全体重を支えた脚は、筋肉が一気に盛り上がってきました。私はその驚愕の光景に震えを感じました。

「大丈夫ですか？」「まだ片付いてなくて、トレーニングの物が増えすぎて収納する場所がないけど、とりあえず端に寄せておくか。」

彼女は力むことなく、ダンベルをひょいと持ち上げ寄せました。「それ、40kgって書いてますけど、やけにあっさりと持ってますね。」

「最近は鍛えすぎて、40kgも軽く感じてきまして、重いやつ探しているところです。」彼女の筋力は私の想像の遥か上をいっていました。

渡されたのはタオルでした。つい、物よりも両方で80kgの重りを軽々と扱う彼女の太い鍛え上げられた腕に目線がいってしまいました。

「腕の筋肉が素晴らしいですね。」隣人とはいえ初対面の若い女性に向かって体の部位を誉めるのはいかがなものか思いましたが、口が先に動きました。

恥ずかしいからなのか、腕を交差させて隠すようなしぐさをしました。しかし、そのポーズは逆に筋肉が先程よりも盛り上がり強調してしまっています。

「私、水泳でオリンピック目指してますので、自宅でもトレーニングしますけど、もし、音がうるさかったりしたときは遠慮なく話してください。」

「これからよろしくお願いします。」丁寧にお辞儀をする彼女を見ることなく私は自分の部屋に駆け込みました。

かわいくて筋肉ムキムキな子が、壁を隔てた隣の部屋にいる、その事実だけで私の気持ちの昂りは一晩中収まりませんでした。

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