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美早紀の成長　第二章

アミノ酸

2015年11月29日 11:34

やっと続きが書けたけれど、ストーリーは先には進まない。
新学期が始まった
美早紀は、冬の間に大きく成長した。
ところで、新クラスの担任は、元モデルで巨乳で筋肉質、しかも長身だった。
美早紀には良いアドバイザーだろう。

その辺りは、次の章で明らかになる予定・・・
いや、予定ではない。

アップに関して、どこかで手違いがあったみたい・・・お許しください。
同じものが２つあります。

a a a

美早紀の成長　第２章

「さて、学校に遅れないように、素早く着替えなきゃ・・・。」
水分補給にスポーツ飲料をのどに流し込こんだ。
噴き出す汗を、出ると拭き、出ると拭いた。
シャワーをする暇がない。
時間いっぱい、練習をしたのだった。

「ショーツって、こんなに着替え難かったかなあ。
私だけだろうか、みんなもそうなのかなあ。
去年も、そうだったか・・・。」
そんなことを、ふと思い浮かべた。

「確かに私のブラジャーは大きくて、学年でも断トツに。
小学部の高学年でも断トツ。
中学部を入れても、私のおっぱいが、一番大きいと思うな。
ＡＢＣＤＥＦという日本の基準じゃ、私には、無理なの。
ブラジャーだけの問題じゃ、ないけれど・・・。
ショーツも、ジーンズもね。
制服だって、もうすぐ困ると思う・・・。

昨日は、３月に中学部を卒業した、あのデブの先輩の制服を、上手に仕立て直したのを着たけれど・・・。
それはそれで有り難いのよ。
小学部と中学部と、同じデザインだったから。

そもそも、体型が全く違う・・・。
体型を作り出す、骨格が違っていて、骨太で・・・。」
それ以上、美早紀は考えなかった。
朝食が、目の前に並んだからである。

牛乳１リットルが３パック、ごはん山盛り、ハムエッグ卵2つ、野菜サラダ、納豆、みそ汁、キムチ、・・・えーっと。
妹も、小さいくせに同じ位は、食べている。
ただ、納豆が嫌いで、朝から冷奴を食べている。
頬に食べ物をいっぱいにして、まるで日本猿みたいな様子だった。
メニューは、なんだか変な、組み合わせである。
最後に、やっぱりプロテインを、飲み干したのだった。
これで、５０ｇの蛋白質を、増量できたと思う。
水分で言うと、５００ｃｃ近くは有るので、学校に着くと教室に入る前に、おしっこするのが２人とも習慣になっている。

[newpage]

「やっぱり、ホエイが吸収は良いけれど、カゼイン入りの方が、お腹の持ちは良いよね。」
「そう思うけれど、お昼の分は、カバンの中で散らしちゃダメよね。」

日本では、薬物使用は許可されていないが、プロテインは蛋白質で単なる食品である。
本来、摂取後はジッとしてないといけないけれど、そんな事は言っておれない。

「昼食時間や、授業中におならが出たら、知らない顔をして、こうするのよ。
お尻の肉の間を、前から、ガスだけを通すの。
私の得意技よ。

洋式トイレでは、派手に音をさせても、構わないわ。
和式は、水洗でもダメよね。
うんこが、散って汚いじゃないし、昨日の集会の時に、指導部の先生から注意されたでしょう。
狙いを定めてっ・・・。

自分の方法だから・・・匂いが強烈なの・・・素早く立ち去って、表情は変えないわ。」

家の中なので、大きな声で、平気で言い放った。
沙也加への、アドバイスである。
外まで聞こえているのだけれど、気にしていなかった。
自分の、パワーが強烈だって、知らないのだろうか。

妹も妹で、真面目な顔で、頷いているのだった。

「うちも、昨日の始業式の後、学年集会で、同じ事を言われていたわ。
信じられない・・・。
始業式早々にねえ・・・。
そんなこと言われなくても、出来るって。

じゃあ、おならはどうするの？
お姉ちゃんは、尻肉が巨大だから、自然に前と後ろに分かれて、出るのよね。
プーかスーか、ブーか、知らないけれど。

普通の人は、右か左か、少しどちらか尻肉を上げないと、無理。

空手の練習や試合の時に、ジャンプをした時に、左右の尻肉がぶつかって、パンパン音がしているの。
今日の練習でも、大きな音がしていたけれど、気が付いていないみたいねえ。

知っているのは、私だけだと思うな。
ママも、知らないと思う。
学校でも、歩いている時にお尻の左と右の肉が擦れて、シュルシュルキュキュットと、音がするのよ。
すれ違った時にわかる。
あっ、お姉ちゃんの音だって。
飛んだ時にも、パーンパーンパーンパーンと、左右の尻肉が当たって音がするの。」
「沙也加って耳が良いのね。」
「誰も、お尻のお肉から、あんな大きな音が出ているって、思わないよね。
誰にも出来ないから、分からないと思って、平気でやっているでしょう。」
「沙也加には、無理よね・・・。
あと何年か、かかると思う。
お尻の肉が、同じ小学二年でも、薄いから。
私は、同じ頃でも、もっとプリッとした、お尻だったよ。」
「お姉ちゃん、尻肉の自慢なの？
うちの学年で、みんなお姉ちゃんの事、どう呼んでいると思っているのかなあ・・・。

沙也加の姉ちゃん、ドデカ尻って・・・。」
「スクール水着着ていたら、恥ずかしい程度の、お尻でした。
まるでハイレグ・・・クレヨンちゃんが、言うでしょう。
あれよね。
お肉がはみ出していて、プリプリ。
左右のお肉の割れ目が、はっきりと透けて見えちゃうのよ。

夏休みが過ぎてからは、お尻も大きくなって、ジーンズ履くと、後ろからお尻の割れ目が見えるのよ。
今年はもっと奥まで、見えています。」
「変な自慢なの・・・。」
確かに変な自慢だが、その姿を見ると説得力がある。

「・・・。
下らない事を言ってないで、学校へ行くのよ。」

母は、その姉妹の様子に、必死で笑いをこらえていた。
こういう所で、可笑しいから笑うというのは、自然なようでも、二人の行動を束縛するのである。
具体的な注意は、しないで済むなら、しない方が良い。

[newpage]

田園学園の校門には、指導部の先生方や、中学部の生徒会の人が立っていて、登校する児童生徒の様子を見ている。
立ち止まり大きな声で挨拶をして、小学部と中学部用の赤レンガで作った門を通り過ぎるのが、規則になっている。
自転車なら止まる必要がある。
学園の門を通り過ぎると、田園学園の囲いの中は広いのである。

農学部の農場などは、都内とはいえ本学以外にも、広がっているし、第二工学部も地方にある。
サテライトキャンパスは、都心の駅に付近のビルの中にある。

彼女たち姉妹の母親も、週の内殆ど毎日、顔を出している。
ボランティアでは無く、れっきとした仕事である。
英会話と、母国語のバストニア語の基礎、それと体育学部のジムのコーチである。
全ての種目に渡って、ジムを受け持っている。
一人で全ては出来ないが・・・。

田園学園の、二つの学部の講師を受け持ち、種々の運動クラブのジムコーチをしている。
筋肉トレーニングのみであるが、成果はメキメキと上がっている。

学園の名称が、『たぞの』学園であるのに、『でんえん』と、読み間違われるのは、職員が嫌がっているという事だ。
田園調布とは関係が無く、県境を越えた所に、農学部が広がっている。
新採用の職員は、間違えて読み、立ち昇る気まずい雰囲気に気が付くという訳だ。
沙也加と美早紀の姉妹は、田園学園の中学部と小学部の校門目指して、自転車を走らせている。
正確には、校内の自転車置き場である。

[newpage]

さて、登校風景である。
自転車は、姉妹並んで走っている。
同じ速さで、代わる代わる喋っている。
車道の片側を、２人に占領されているのだけれど、警官たちも彼女たちの姿を見ると、何も言えなくなってしまう。
それ程の、美貌である。

沙也加も、顔貌で言えば、姉と全く遜色がない。
より詳しく言うと・・・。
姉の方が、父の容貌に似て、身体も大きくて、より外国人のような感じがするらしい。
誰も、父親の容貌を知らないので、比べようがない。
母親の言葉を信用すると、美人揃いのバストニアでも珍しい程の、美人なのである。
眼が異常なほど大きく、そこに惹きつけられるというのか、まるで、身体を全て吸い込むような魅力がある。
深くて、緑がかった青色をした沼のようで、透明感があり、底まで見えるのだ。
そこには、魚たちが住んでいるように見える。
眼には、彼女が見たものが映っているので、彼女に見られると、心の底まで見透かされたように感じる。
決して、そうではないのだが・・・。

絶対的な基準では、可愛いと言うよりは美しいという言葉が、似合っていると言える。

妹は、ハーフの母親に似ていて、小学２年生としては、本当に可愛い。
既にテレビに出ても、十分に活躍できると思われる。

説明は難しいが、バラエティなど姉には、テレビは無理だと言えるだろう・・・。
ある意味での、反感を買う、可能性を秘めている。
説得力があるという意味である。

[newpage]

男性の年配の警官が、横に並ばないように、注意する。
今年、近辺に来たばかりの若い警官は、２人の放つ美貌のオーラに圧倒されている。

姉の美早紀の小学４年生には見えない、身体に圧倒されているのだ。

セクシー、スタイル、プロポーション、パワー、秘められて身体能力、全体的なボリューム感。
小４のくせに、人間離れした、何とも言えない物を持っている・・・。
上手く、言葉に出来なかったし、出来るのならば、この小説を書く必要がない。

去年までは、妹の沙也加が遅れていたので、二列に並ぶことも、道路交通法に違反することもなかった。
今年この形になって、昨日は始業式、今日が二日目である。

そこには、もう一人若い女性警官がいた。
歳は、二十代の半ばという所だ。
身長も、平均的な日本人としては、やや高い１６８cmあり、何か武道をたしなんでいるのは間違いが無かった。
拳銃も持っているし、警棒も持っている。
姿勢もよく、隙が無いのは、流石である。

相手が小学生と思えば、言葉に関しては、遠慮がなかった。
「そこの２人、自転車から降りなさい。
並列走行は、道路交通法違反です。
一列になりなさい。」

流石に、『並列走行』や『道路交通法』という言葉は、沙也加には難しかったが、一列は分かった。
自転車から降りて、女性警官の前に立った。
２人とも、礼儀正しく、その面では粗相はない。

女性警官には、美早紀の身体が許せない。
どうしても感情的に、納得がいかない物がある。
余りにも沢山の美点、それも飛び切りの上等の、一つでもあれば良いのに、彼女にはなかった。
そんなことは当たり前で、お釈迦様か神様が決めた事に、逆らう必要はないのだ。
公務員として、女性警官として働けることは、素晴らしい事なのである。
日頃は感謝していたのであるが、この後では間違えてしまった。

そんな事は、百も承知だが、あの美貌と身体の素晴らしさには、羨望せずにはおられなかった。
しかし、他人の事に口出しをするのは良くないが、仕事ならばしなければならない。

[newpage]

「小４の宇都宮美早紀さんね。」
婦人警官は、名札を見ながら確認をした。
「婦警さんの、お名前は？
睨まれたままででは、話しづらいから、教えてください。」
美早紀も、いうべきことは言った。
「普通は名乗らないけれど、仕方がないわ。
深田京子よ。

続きのお話をするわ。」
婦人警官は、怖い顔をしていた。

「昨年の秋過ぎね、１１月頃は、私よりも１０cmぐらいは身長が低かったのに・・・。
変わり過ぎていると思わない。」
「アッ、空手の女子小学生全国大会で、優勝した頃ですね。」
「地方の警備に派遣されて、帰って来てみたら、もう私よりも高くなっていて・・・。
それもこんなに・・・１０cm近くは高くなったよね。
身長だけじゃないけれど、急に大きくなり過ぎよ。」
まだ、深田婦警は、怒っているようにありありと見える。

「すみません。
成長期なのです。」
美早紀は、深々と頭を下げて、謝っている。
しかし、謝るべきことではない。

深田婦警は、言わなくても良い事までしゃべっている。
「私もね、Ｈカップ以上あって、バストは自慢なの。
この制服も、いつも困るのよ。
お尻だって、ヒップアップは著しいとか言われて、ウエストとの差が大きくて困るの。
上から、９６cm　５６cm　９４cm　なのよ。
しかも・・・。
まだ成長中で、次の採寸が怖いの。」
「そうなのですか。
素晴らしい、お身体をされていますねえ。
スタイルもプロポーションも、凄いですねえ。

ところで何か・・・？」
「美早紀ちゃんと来たら、この私が比べるのが嫌になるほどでしょう。
はっきり言って、横に並ぶのは、絶対に嫌だわ。」
「すみません。
成長期なのです。
でも、それは比べるからでしょう・・・。
『他人の事は、ほっておくほうが良い』、と思いますが・・・。
お父さんからのメールでも、日本には素晴らしい物がある。
それは、禅の原理だと、教えてもらいました。」

たしなめられても、まだ攻撃的に、興奮している。
「あなたの、おっぱいもお尻も、比べようがないのよ。
明らかに、私の負けなの。」
「勝ち負けでは、ありませんから・・・気にしないでくださいね。」
「何と言えば良いのかわからないけれど・・・。
・・・。
・・・。
失礼な事に気が付いたけれど、言わせて。」
「良いですよ。
何でも学びたい方ですから、教えてください。」
美早紀は、頭を下げた。
「そう、肩幅と腰幅が、ハッキリと違うのよ。
一般的な日本人の体型と、違うのよね。
その上に、お肉が付く物だから、根元が違う。
そもそも、骨格が違うから、こんなに差がついて見えるのよ。
お肉だって、基礎になる筋肉がこんなに発達しているから、結果物凄い差になって、現れている。」

興奮して話されていても、美早紀は堂々と落ち着いているのだった。

「今度、非番の日に、家に来ませんか？
色々と教えてもらえたので、感謝しています。
私の、ヌードを見せてあげようと思います。」
と言うと、深田婦警は、納得が行ったのか、急に落ち着いてしまった。
そして、思わず唾を飲み込んだのだった。
２人は、メールアドレスを交換した。

「今日は時間が無いので、私のお尻と胸を、制服の上から触らせてあげる。
力を入れてもいいですよ。
そうしないと、分からないでしょうから・・・。」

「本当に良いの・・・。」
と言いながらも、既に触り始めている。
態度は、全く変わってしまっている。

「美早紀さんの、お尻って、こんな所にあるんだ。
もう私の、胸の少し下、お臍の遙か上・・・。
幅がこんなに・・・。
そう、幅がねえ・・・。

お肉がこんなに・・・。
お肉が、こんなに・・・本当よねえ・・・見せて貰えるから間違いはないわ。

今度行くときには、採寸させてね。
トレーニングも、一緒にさせてね。
お願い・・・。」
深田婦警は、深々と頭を下げた。

・・・。
・・・。

[newpage]

深田婦警が、我を忘れたように、ボーっとしているので、美早紀と沙也加の姉妹は、自転車で出発した。
２人は横に並んでいる。
道路交通法違反だけれど、注意されることはない。
校門は、もうすぐである。
今日は、うす曇りではあるが、雨は降らないというのが、各社の天気予報である。

日本語ではなかったので、誰にも分からなかった。
英語なら、単語を聞き取れるだろうが、これがバストニア語なのである。

美早紀の成長　第２章

「さて、学校に遅れないように、素早く着替えなきゃ・・・。」
水分補給にスポーツ飲料をのどに流し込こんだ。
噴き出す汗を、出ると拭き、出ると拭いた。
シャワーをする暇がない。
時間いっぱい、練習をしたのだった。

「ショーツって、こんなに着替え難かったかなあ。
私だけだろうか、みんなもそうなのかなあ。
去年も、そうだったか・・・。」
そんなことを、ふと思い浮かべた。

「確かに私のブラジャーは大きくて、学年でも断トツに。
小学部の高学年でも断トツ。
中学部を入れても、私のおっぱいが、一番大きいと思うな。
ＡＢＣＤＥＦという日本の基準じゃ、私には、無理なの。
ブラジャーだけの問題じゃ、ないけれど・・・。
ショーツも、ジーンズもね。
制服だって、もうすぐ困ると思う・・・。

昨日は、３月に中学部を卒業した、あのデブの先輩の制服を、上手に仕立て直したのを着たけれど・・・。
それはそれで有り難いのよ。
小学部と中学部と、同じデザインだったから。

そもそも、体型が全く違う・・・。
体型を作り出す、骨格が違っていて、骨太で・・・。」
それ以上、美早紀は考えなかった。
朝食が、目の前に並んだからである。

牛乳１リットルが３パック、ごはん山盛り、ハムエッグ卵2つ、野菜サラダ、納豆、みそ汁、キムチ、・・・えーっと。
妹も、小さいくせに同じ位は、食べている。
ただ、納豆が嫌いで、朝から冷奴を食べている。
頬に食べ物をいっぱいにして、まるで日本猿みたいな様子だった。
メニューは、なんだか変な、組み合わせである。
最後に、やっぱりプロテインを、飲み干したのだった。
これで、５０ｇの蛋白質を、増量できたと思う。
水分で言うと、５００ｃｃ近くは有るので、学校に着くと教室に入る前に、おしっこするのが２人とも習慣になっている。
[newpage]

「やっぱり、ホエイが吸収は良いけれど、カゼイン入りの方が、お腹の持ちは良いよね。」
「そう思うけれど、お昼の分は、カバンの中で散らしちゃダメよね。」

日本では、薬物使用は許可されていないが、プロテインは蛋白質で単なる食品である。
本来、摂取後はジッとしてないといけないけれど、そんな事は言っておれない。

「昼食時間や、授業中におならが出たら、知らない顔をして、こうするのよ。
お尻の肉の間を、前から、ガスだけを通すの。
私の得意技よ。

洋式トイレでは、派手に音をさせても、構わないわ。
和式は、水洗でもダメよね。
うんこが、散って汚いじゃないし、昨日の集会の時に、指導部の先生から注意されたでしょう。
狙いを定めてっ・・・。

自分の方法だから・・・匂いが強烈なの・・・素早く立ち去って、表情は変えないわ。」

家の中なので、大きな声で、平気で言い放った。
沙也加への、アドバイスである。
外まで聞こえているのだけれど、気にしていなかった。
自分の、パワーが強烈だって、知らないのだろうか。

妹も妹で、真面目な顔で、頷いているのだった。

「うちも、昨日の始業式の後、学年集会で、同じ事を言われていたわ。
信じられない・・・。
始業式早々にねえ・・・。
そんなこと言われなくても、出来るって。

じゃあ、おならはどうするの？
お姉ちゃんは、尻肉が巨大だから、自然に前と後ろに分かれて、出るのよね。
プーかスーか、ブーか、知らないけれど。

普通の人は、右か左か、少しどちらか尻肉を上げないと、無理。

空手の練習や試合の時に、ジャンプをした時に、左右の尻肉がぶつかって、パンパン音がしているの。
今日の練習でも、大きな音がしていたけれど、気が付いていないみたいねえ。

知っているのは、私だけだと思うな。
ママも、知らないと思う。
学校でも、歩いている時にお尻の左と右の肉が擦れて、シュルシュルキュキュットと、音がするのよ。
すれ違った時にわかる。
あっ、お姉ちゃんの音だって。
飛んだ時にも、パーンパーンパーンパーンと、左右の尻肉が当たって音がするの。」
「沙也加って耳が良いのね。」
「誰も、お尻のお肉から、あんな大きな音が出ているって、思わないよね。
誰にも出来ないから、分からないと思って、平気でやっているでしょう。」
「沙也加には、無理よね・・・。
あと何年か、かかると思う。
お尻の肉が、同じ小学二年でも、薄いから。
私は、同じ頃でも、もっとプリッとした、お尻だったよ。」
「お姉ちゃん、尻肉の自慢なの？
うちの学年で、みんなお姉ちゃんの事、どう呼んでいると思っているのかなあ・・・。

沙也加の姉ちゃん、ドデカ尻って・・・。」
「スクール水着着ていたら、恥ずかしい程度の、お尻でした。
まるでハイレグ・・・クレヨンちゃんが、言うでしょう。
あれよね。
お肉がはみ出していて、プリプリ。
左右のお肉の割れ目が、はっきりと透けて見えちゃうのよ。

夏休みが過ぎてからは、お尻も大きくなって、ジーンズ履くと、後ろからお尻の割れ目が見えるのよ。
今年はもっと奥まで、見えています。」
「変な自慢なの・・・。」
確かに変な自慢だが、その姿を見ると説得力がある。

「・・・。
下らない事を言ってないで、学校へ行くのよ。」

母は、その姉妹の様子に、必死で笑いをこらえていた。
こういう所で、可笑しいから笑うというのは、自然なようでも、二人の行動を束縛するのである。
具体的な注意は、しないで済むなら、しない方が良い。
[newpage]

田園学園の校門には、指導部の先生方や、中学部の生徒会の人が立っていて、登校する児童生徒の様子を見ている。
立ち止まり大きな声で挨拶をして、小学部と中学部用の赤レンガで作った門を通り過ぎるのが、規則になっている。
自転車なら止まる必要がある。
学園の門を通り過ぎると、田園学園の囲いの中は広いのである。

農学部の農場などは、都内とはいえ本学以外にも、広がっているし、第二工学部も地方にある。
サテライトキャンパスは、都心の駅に付近のビルの中にある。

彼女たち姉妹の母親も、週の内殆ど毎日、顔を出している。
ボランティアでは無く、れっきとした仕事である。
英会話と、母国語のバストニア語の基礎、それと体育学部のジムのコーチである。
全ての種目に渡って、ジムを受け持っている。
一人で全ては出来ないが・・・。

田園学園の、二つの学部の講師を受け持ち、種々の運動クラブのジムコーチをしている。
筋肉トレーニングのみであるが、成果はメキメキと上がっている。

学園の名称が、『たぞの』学園であるのに、『でんえん』と、読み間違われるのは、職員が嫌がっているという事だ。
田園調布とは関係が無く、県境を越えた所に、農学部が広がっている。
新採用の職員は、間違えて読み、立ち昇る気まずい雰囲気に気が付くという訳だ。
沙也加と美早紀の姉妹は、田園学園の中学部と小学部の校門目指して、自転車を走らせている。
正確には、校内の自転車置き場である。
[newpage]

さて、登校風景である。
自転車は、姉妹並んで走っている。
同じ速さで、代わる代わる喋っている。
車道の片側を、２人に占領されているのだけれど、警官たちも彼女たちの姿を見ると、何も言えなくなってしまう。
それ程の、美貌である。

沙也加も、顔貌で言えば、姉と全く遜色がない。
より詳しく言うと・・・。
姉の方が、父の容貌に似て、身体も大きくて、より外国人のような感じがするらしい。
誰も、父親の容貌を知らないので、比べようがない。
母親の言葉を信用すると、美人揃いのバストニアでも珍しい程の、美人なのである。
眼が異常なほど大きく、そこに惹きつけられるというのか、まるで、身体を全て吸い込むような魅力がある。
深くて、緑がかった青色をした沼のようで、透明感があり、底まで見えるのだ。
そこには、魚たちが住んでいるように見える。
眼には、彼女が見たものが映っているので、彼女に見られると、心の底まで見透かされたように感じる。
決して、そうではないのだが・・・。

絶対的な基準では、可愛いと言うよりは美しいという言葉が、似合っていると言える。

妹は、ハーフの母親に似ていて、小学２年生としては、本当に可愛い。
既にテレビに出ても、十分に活躍できると思われる。

説明は難しいが、バラエティなど姉には、テレビは無理だと言えるだろう・・・。
ある意味での、反感を買う、可能性を秘めている。
説得力があるという意味である。
[newpage]

男性の年配の警官が、横に並ばないように、注意する。
今年、近辺に来たばかりの若い警官は、２人の放つ美貌のオーラに圧倒されている。

姉の美早紀の小学４年生には見えない、身体に圧倒されているのだ。

セクシー、スタイル、プロポーション、パワー、秘められて身体能力、全体的なボリューム感。
小４のくせに、人間離れした、何とも言えない物を持っている・・・。
上手く、言葉に出来なかったし、出来るのならば、この小説を書く必要がない。

去年までは、妹の沙也加が遅れていたので、二列に並ぶことも、道路交通法に違反することもなかった。
今年この形になって、昨日は始業式、今日が二日目である。

そこには、もう一人若い女性警官がいた。
歳は、二十代の半ばという所だ。
身長も、平均的な日本人としては、やや高い１６８cmあり、何か武道をたしなんでいるのは間違いが無かった。
拳銃も持っているし、警棒も持っている。
姿勢もよく、隙が無いのは、流石である。

相手が小学生と思えば、言葉に関しては、遠慮がなかった。
「そこの２人、自転車から降りなさい。
並列走行は、道路交通法違反です。
一列になりなさい。」

流石に、『並列走行』や『道路交通法』という言葉は、沙也加には難しかったが、一列は分かった。
自転車から降りて、女性警官の前に立った。
２人とも、礼儀正しく、その面では粗相はない。

女性警官には、美早紀の身体が許せない。
どうしても感情的に、納得がいかない物がある。
余りにも沢山の美点、それも飛び切りの上等の、一つでもあれば良いのに、彼女にはなかった。
そんなことは当たり前で、お釈迦様か神様が決めた事に、逆らう必要はないのだ。
公務員として、女性警官として働けることは、素晴らしい事なのである。
日頃は感謝していたのであるが、この後では間違えてしまった。

そんな事は、百も承知だが、あの美貌と身体の素晴らしさには、羨望せずにはおられなかった。
しかし、他人の事に口出しをするのは良くないが、仕事ならばしなければならない。
[newpage]

「小４の宇都宮美早紀さんね。」
婦人警官は、名札を見ながら確認をした。
「婦警さんの、お名前は？
睨まれたままででは、話しづらいから、教えてください。」
美早紀も、いうべきことは言った。
「普通は名乗らないけれど、仕方がないわ。
深田京子よ。

続きのお話をするわ。」
婦人警官は、怖い顔をしていた。

「昨年の秋過ぎね、１１月頃は、私よりも１０cmぐらいは身長が低かったのに・・・。
変わり過ぎていると思わない。」
「アッ、空手の女子小学生全国大会で、優勝した頃ですね。」
「地方の警備に派遣されて、帰って来てみたら、もう私よりも高くなっていて・・・。
それもこんなに・・・１０cm近くは高くなったよね。
身長だけじゃないけれど、急に大きくなり過ぎよ。」
まだ、深田婦警は、怒っているようにありありと見える。

「すみません。
成長期なのです。」
美早紀は、深々と頭を下げて、謝っている。
しかし、謝るべきことではない。

深田婦警は、言わなくても良い事までしゃべっている。
「私もね、Ｈカップ以上あって、バストは自慢なの。
この制服も、いつも困るのよ。
お尻だって、ヒップアップは著しいとか言われて、ウエストとの差が大きくて困るの。
上から、９６cm　５６cm　９４cm　なのよ。
しかも・・・。
まだ成長中で、次の採寸が怖いの。」
「そうなのですか。
素晴らしい、お身体をされていますねえ。
スタイルもプロポーションも、凄いですねえ。

ところで何か・・・？」
「美早紀ちゃんと来たら、この私が比べるのが嫌になるほどでしょう。
はっきり言って、横に並ぶのは、絶対に嫌だわ。」
「すみません。
成長期なのです。
でも、それは比べるからでしょう・・・。
『他人の事は、ほっておくほうが良い』、と思いますが・・・。
お父さんからのメールでも、日本には素晴らしい物がある。
それは、禅の原理だと、教えてもらいました。」

たしなめられても、まだ攻撃的に、興奮している。
「あなたの、おっぱいもお尻も、比べようがないのよ。
明らかに、私の負けなの。」
「勝ち負けでは、ありませんから・・・気にしないでくださいね。」
「何と言えば良いのかわからないけれど・・・。
・・・。
・・・。
失礼な事に気が付いたけれど、言わせて。」
「良いですよ。
何でも学びたい方ですから、教えてください。」
美早紀は、頭を下げた。
「そう、肩幅と腰幅が、ハッキリと違うのよ。
一般的な日本人の体型と、違うのよね。
その上に、お肉が付く物だから、根元が違う。
そもそも、骨格が違うから、こんなに差がついて見えるのよ。
お肉だって、基礎になる筋肉がこんなに発達しているから、結果物凄い差になって、現れている。」

興奮して話されていても、美早紀は堂々と落ち着いているのだった。

「今度、非番の日に、家に来ませんか？
色々と教えてもらえたので、感謝しています。
私の、ヌードを見せてあげようと思います。」
と言うと、深田婦警は、納得が行ったのか、急に落ち着いてしまった。
そして、思わず唾を飲み込んだのだった。
２人は、メールアドレスを交換した。

「今日は時間が無いので、私のお尻と胸を、制服の上から触らせてあげる。
力を入れてもいいですよ。
そうしないと、分からないでしょうから・・・。」

「本当に良いの・・・。」
と言いながらも、既に触り始めている。
態度は、全く変わってしまっている。

「美早紀さんの、お尻って、こんな所にあるんだ。
もう私の、胸の少し下、お臍の遙か上・・・。
幅がこんなに・・・。
そう、幅がねえ・・・。

お肉がこんなに・・・。
お肉が、こんなに・・・本当よねえ・・・見せて貰えるから間違いはないわ。

今度行くときには、採寸させてね。
トレーニングも、一緒にさせてね。
お願い・・・。」
深田婦警は、深々と頭を下げた。

・・・。
・・・。
[newpage]

深田婦警が、我を忘れたように、ボーっとしているので、美早紀と沙也加の姉妹は、自転車で出発した。
２人は横に並んでいる。
道路交通法違反だけれど、注意されることはない。
校門は、もうすぐである。
今日は、うす曇りではあるが、雨は降らないというのが、各社の天気予報である。

日本語ではなかったので、誰にも分からなかった。
英語なら、単語を聞き取れるだろうが、これがバストニア語なのである。

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