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【ゴルフ】

石川遼 強風&トラブルでも首位タイ

2015年12月5日 紙面から

18番、ドロップした場所からショットを放つ石川遼=東京よみうりCCで(神代雅夫撮影)

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◇日本シリーズJT杯<第2日>

 ▽4日、東京都稲城市、東京よみうりカントリークラブ(7023ヤード、パー70)▽晴れ、気温13・3度、南西3・1メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝4000万円▽30選手▽観衆3748人

 9位から出た石川遼(24)=カシオ=が3バーディー、1ボギーの68で回り、通算4アンダーで首位タイに浮上した。強風が吹き荒ぶ中、安定したティーショットできっちりスコアメーク。今季国内ツアー2勝目、自身初の日本タイトルへ前進した。小田孔明(37)=プレナス=と韓国の黄重坤(ハン・ジュンゴン)がトップに並び、1打差で池田勇太(29)=日清食品=と藤本佳則(26)=国際スポーツ振興協会=の2人が続いた。

 崩れるどころか、スコアを伸ばした。最大瞬間風速10・6メートル。強風、突風、弱風と気まぐれだったが、風向きはほぼ一定。ならば、自然の脅威に気をもむのではなく、「思い切って攻めていった」。より攻撃的に打って出て、石川が堂々のトップに躍り出た。

 7番パー4。残り105ヤードの2打目をピンそば2メートルにピタリと寄せた。フェアウエー上では感じない風が「上空ではすごいアゲンストだった」。プラス10〜15ヤードの強気のイメージで51度のウエッジを振り抜き、ピンを狙った。まるで風を手なずけたような、一級品のプレーだった。

 好スコアの要因はティーショットだ。今季国内ツアーのフェアウエーキープ率42・55%というどん底から一転、この日は71・43%(3位)に急上昇した。通常より柔らかいシャフトのドライバーを使い「インパクトで減速せず、フォロースルーでさらに加速する感じ」で振り切る練習を重ね、風にも影響されない、強く、重い球筋を武器に加えた。

 「このショットが打てれば優勝争いの中でも自信を持ってやれる」。まだ伸びる。もっと伸ばせる。勝負の3日目。今度はリードを奪い、石川が日本タイトルに手をかける。 (松岡祐司)

 

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