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<仙台東西線>一番列車は25歳コンビ運転

一番列車の運転を担う松浦さん(左)と会田さん=4日、仙台市若林区の荒井駅

 仙台市地下鉄東西線が開業する6日、八木山動物公園(太白区)、荒井(若林区)両駅から出発する一番列車はともに仙台出身の25歳の運転士が担当する。鉄軌道の空白域にレールを敷き、新たなまちづくりを支える東西線。次代を担う若手運転士が新地下鉄を東へ西へ走らせる。
 両駅の始発はいずれも午前5時35分。荒井発は松浦美穂さん(25)、八木山動物公園発は会田淳哉さん(25)が運転する。2012年に運転士として採用され、勤続4年目。2人とも、大学への通学で南北線を利用していたのを機に地下鉄への関心が強まり、運転士を志した。
 一番列車の担当は11月下旬に上司から伝えられた。松浦さんは「多くの人が関わった巨大事業の門出。私でいいのかと恐縮したが母に報告したら喜ばれた」と話す。会田さんは「緊張はしていないし、基本通りにやるだけ」と冷静だ。
 9月下旬から訓練走行を続けてきた。2人ともお気に入りの場所は、地上を走る広瀬川橋りょう。「明るい地上から再び暗闇に突入する瞬間」(松浦さん)、「国際センター駅の2階デッキから手を振る人が見える時」(会田さん)が好きだという。
 東西線をめぐっては採算性への懸念が根強い。開業前日の5日には運行トラブルも起きた。「安全運行を一本ずつ積み重ねることが信頼や乗客増につながる」と異口同音に話す。
 6日は両駅の留置線にある車両を点検してから乗車。出発セレモニーが行われるホームに向かい、出発する。


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2015年12月06日日曜日

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