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あいむあらいぶ

40歳になりました。中堅SI企業にて採用担当やってますが、まもなく卒業予定。長い人生の夏休みを頂き、主夫業デビューする予定です。

【書評】箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ ちょっと切なくてあたたまる小話が詰まってました

書評
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かるび(@karub_imalive)です。

いよいよ陸上長距離界のお化けイベント、箱根駅伝2016まであと1ヶ月を切りました。そして、各社からこれをあてこんだ戦力分析本や監督本の出版が相次いでます。ふふっ、今年もまた出てるな~といいつつ、結局はAmazonで1click予約してしまう意志の弱いワタクシですが、今日はそんなジャンルの1冊を紹介したいと思います。

まずは本の紹介から

著者の生島淳氏はベテラン箱根ウォッチャー

生島淳氏は、ベテランのスポーツライターで、様々なジャンルのルポやドキュメンタリー本を出版しています。例えば、野球、ラグビー、フィギュアスケート、卓球など。陸上にも造詣が深く、特に陸上長距離には熱い思いを持っている方のようです。箱根駅伝だけでも毎年のように著書を上梓していますね。陸上マニアのかるびもこの中の大半は読了済みです。

箱根駅伝に関しては、長年にわたって取材を積み重ねてきているだけあり、近年の各著作からは、各校の監督や選手ともかなりコミュニケーションが取れている様子がわかります。

箱根駅伝本って、毎年この時期に何冊か出るよね

去年も2冊程出てましたし、生島淳氏も箱根駅伝 勝利の名言 監督と選手34人、50の言葉 (講談社+α文庫)を出版してました。(もちろん買った笑)この手の箱根駅伝取材本やエピソード本などは、どうしても、売れ行きなどを考えると11月とか12月に出版されることが多いみたいですね。

監督取材を中心に2015年の新エピソードが入っている

この時期の緊急書下し、ということで、少なくとも秋口ギリギリまでの最新状況を前提に書き下ろされています。その点は非常に満足しました。まさに2016年度箱根駅伝を楽しむために1冊買うのなら、この本が第一におすすめかなと思います。

この本は、各学校のスタープレーヤーや監督、そして生島氏のお気に入りのバイ・プレーヤーたちがそれぞれの箱根駅伝に賭けた思いやこだわり、物語を短編に凝縮して読みやすくまとめてくれています。

ゆえに1つ1つのエピソードはサラッと読めてしまい、読後感はさわやかで、でもどこか切ない気分にさせてくれます。文庫本220ページと短い本なので、かるびは約3時間位で読み終えました。通勤の行き帰りや寝る前などのスキマ時間に1個ずつのエピソードを読み終えていってもストレスなく箱根駅伝当日までに読了できる分量です。

特に気に入ったのは青学大の高橋宗司のストーリー

エピソード4「横に曲がった人もいる」で取り上げられていた、昨年度優勝した青山学院大学で、復路8区を走った高橋宗司。見事区間賞に輝く快走で、本当に楽しそうに走っていた姿がすごく印象的で目に焼き付いていました。

読み進めていくと、その高橋のエピソードが。高校時代自ら青学の原監督に自費で東京まで出ていき売り込んだ話や、のびのびと青学のカラーにはまり、4年間を楽しんで陸上に打ち込んだ姿がいきいきと描写されていました。

正直、監督系の話はやや食傷気味だったので、こういったバイ・プレーヤーの頑張りに陽を当てるサイドストーリーが読みたかったのです。

ちなみに、高橋は卒業後は実業団には進まず、飲料メーカーの営業職として、また市民ランナーとして陸上も頑張っているようです。ちょうど明日12月7日は那覇マラソンにエントリーしているようですね。頑張ってもらいたいと思います!!

まとめ

ということで、箱根駅伝ファンなら抑えて損のない本です。2015年最新版のエピソードがコンパクトに収められた本書は、ぜひこの12月中に読んでおくのがいいと思います。(もちろん終わってからも楽しめると思います)おすすめですので、興味があれば是非。それではまた。

かるび