ここから本文です

厚切りジェイソン ほかの外国人タレントとの決定的違いとは

NEWS ポストセブン 12月5日(土)7時0分配信

「ホワイ ジャパニーズ ピーポー!」日本の文化や言葉に鋭いツッコミを入れて絶叫する芸でブレイク中の厚切りジェイソン(29)。2015年を代表するブレイク芸人の一人でもある彼だが、“日本人ネタ”というだけならこれまで多くの外国人タレントがしてきたことと同じだ。厚切りジェイソンのネタのどこに新鮮味があるのか。

 お笑い評論家のラリー遠田さんはこう分析する。

「テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』などの番組が人気になっているように、日本人は『外国人から日本はどう見えているのか』という話が大好きです。『Why Japanese people!?』というのはまさにそれを体現したネタです。外国人観光客が増えている昨今、そうした興味関心はますます高まっていて、ジェイソンさんはそのブームにうまく乗った形でブレイクしたともいえます。

 ジェイソンさんの定番ネタといえば、漢字ネタです。たとえば漢字の『一、二、三』と来て、それに続くのがどうして横棒4本ではなく『四』なのか。ここで『Why?』となるわけですが、日本人が同じことをやってもウケないと思います。これは日本語を一から学んでいる外国人だから成り立つネタ。ジェイソンさんも日本語の勉強中に本当にそう思ったんだろうな、というリアルさが面白さにつながっています」

 ラリーさんによれば、『Why Japanese people!?』のような決めフレーズがあることで、ネタを連発しても区切りがわかりやすくなり、子供が簡単に真似できるメリットもあるのだという。そのフレーズとともに繰り出される、体を大きく使っての身振り手振りも大きな見どころだ。

「身長186cmの巨体でオーバーアクションをするので、怖いくらいの迫力があります。でも言っていることはくだらない。あんなに大きな人が小さなことに悩んでいるというギャップも面白いですよね。

 と、ここまではネタの上での話ですが、ジェイソンさんは芸人以外にIT企業の役員という真面目な顔も持っていて、ツイッターでフォロワーの人生相談にも乗っています。サービス残業や厳しい上下関係など、日本人がなかなか口に出して言えない問題に対して正論をズバズバ言うので、人気になっています。

1/2ページ

最終更新:12月5日(土)11時8分

NEWS ポストセブン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

現代奴隷の目撃写真
この2年あまり写真家のリサ・クリスティンは世界中を旅して、我慢できないほど過酷な現代の奴隷の現実を記録してきました。彼女はガーナの鉱夫やネパールでレンガを運び出す人々等、心に残る写真を紹介しながら、世界中で奴隷扱いされる2千7百万人に上る人々の窮状を訴えます。[new]