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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」感想 評価 レビュー

モンキー的アニメ映画のススメ

12月5日

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

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今年入ってからひたすら予告流れてたんで見たくなっちゃったじゃないか!

特にこれといって愛着はないんですが、このキャラクターたちを知る上では絶好の機会だと思い見て参りました。

 

あらすじ

やることなすことうまくいかない不器用な少年、 チャーリーブラウン(鈴木福)にとって、毎日がバラ色というわけにはいかない。凧をあげれば必ず木に絡まるし、野球をやっても一度も勝ったためしがないからだ。万事この調子でルーシー(谷花音)や、妹のサリー(小林星蘭)にはからかわれ、飼い犬、というより親友のスヌーピーにもあきられて、もうため息しか出てこない。

 

しかし、そんなチャーリーブラウンの日々に大きな変化が訪れる。クラスに赤毛の女の子(芦田愛菜)が転校してきたのだ。彼女を一目見るなり、胸の高鳴りを覚えるチャーリーブラウン。なんだろう、この気持ち!?そう、彼は恋に落ちたのだ!彼女に話しかけた、と思い立った彼は花を手に、彼女の家の玄関までスヌーピーに付き添ってもらうが、最後の一歩で勇気を出すのができないのだった。

 

一方、スヌーピーは大冒険の旅に出発する。空想好きな彼は、犬小屋の屋根からパイロットのフライング・エースになりきり、兄弟たちをクルーに迎え、パリの空へと出撃したのだ。宿敵レッド・バロンを倒すというミッションに燃えて危険な飛行を行う彼は、キュートなパリジェンヌのフィフィに出会って一目ぼれ。ロマンティックな空のデートとアクロバティックな戦いに身を投じる!

 

だが、チャーリーブラウンがピンチとあらば、いつだって彼のそばへと戻ってくるのがスヌーピー。小さな赤毛の女の子と踊りたい、チャーリーが思えば華麗なダンスの手ほどきをするし、いつでも背中を押してあげる。「自分を変えたい」と決意したチャーリーブラウンはそんなスヌーピーの応援に応えてだめな少年から一歩前に踏み出し、赤毛の女の子と話すことが出来るのだろうか・・・。《HPより抜粋》

 


映画「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」特報(100秒 ...

 

 

 

タイトルって「スヌーピー」じゃないのか。

原作者のチャールズ・M・シュルツが1950年から2000年までアメリカの新聞紙上で連載していたコミックの題名がPEANUTSなんだとか。

で、連載開始65周年を記念しての今回3DCGアニメ映画なんだそうです。

ふぅ~ん。

取るに足らない、という意味を持つこのタイトルは、配給側が勝手に決めたタイトルだそうで、原作者のシュルツ自身は気に入ってないんだとか。

 

そして、この話には大人が一切出てこないそうで。そういえば、見たこと無い!!

でも、決して子供向けの話でなく、大人でもうなずける考えだったり、皮肉だったり、はたまた人生観だったりがあふれているとのことで、全てひっくるめて、そのユニークさが世代を問わず支持されてるそうです。いかにも、アメリカらしいな。

日本で言えば、ドラえもんとかにあたるんすかね。

 

 

PEANUTSに出てくる主なキャラ

 

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 チャーリーの飼い犬にして親友のビーグル犬。

クッキーが大好物ですって。

昔、少年アシベにリャンリャンが働いてた中華料理屋の親父の耳がスヌーピーだったなぁ。

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 このお話の主人公になるんですかね。吹き替えでは鈴木福くんが担当に。

彼の頭はハゲてるのではなく金髪で頭皮が透けて見えてるだけなんだとか。知らなかった・・・。小朝師匠と呼ばせてください。

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今回チャーリーが片思いする女の子。コミックではシルエットでしか登場してなかったんだとか。吹き替えでは芦田愛菜ちゃんが担当。

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いつも強気、口うるさい、意地悪、いたずら好きな仕切り屋。吹き替えでは谷花音ちゃんが担当。ぱっと見、サザエさんに出てくる花沢さんを連想してしまう。いそのくぅ~ん、って言ってない?

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チャーリーの妹で、ちゃっかり屋さんで、理屈屋。いつも自分がやらなくていいように済ませることを考えている。基本、妹ってずる賢い、と長男は思うわけで。吹き替えは小林星蘭ちゃんが担当。

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小さくて遠くまで飛べない渡り鳥。そして、スヌーピーの親友。

鳥、というか、皮と骨。

 

 

と知識もないので、ホームページを見たまんまと関心の無さげな個人的見た目を書いたイントロダクションになってしまいましたが、本編はもちろん楽しみなんです!!

つーわけで、アイス・エイジシリーズを手がけたブルー・スカイスタジオが贈る、世界で愛されているキャラクターたちの映画の感想は、

 

 

 

 



ユカイなこどもたちのワチャワチャに大人もニンマリ。

以下核心に触れずネタバレします。










アメリカ版ドラえもんだよね、これ。

微妙なズレはあるものの、なんでも出来るスヌーピーに対し、何をやってもうまくいかないチャーリーブラウン。
この構図でパッと思い浮かぶのはやはりドラえもんだな、と。

ただ、決してスヌーピーに頼ろうとせず、いつか成し遂げる夢を持って諦めない姿勢や、
周りからチヤホヤされようとも決して浮かれることなく過ごし、それが間違いだったとしても正直に打ち明ける素直な心は、
どんなに失敗しても、どんなにチャーリーがマヌケと思っても応援したくなる
そんな気持ちが彼を見て芽生えます。

そして、努力も怠らない。
きっと今日は凧をうまくあげられると思えば、雪の日だろうと関係ない。
好きな赤毛の女の子が休みで一緒に宿題ができないがために、トルストイを短時間で読みこみ、徹夜で感想文を描きあげたり、
ダンスパーティで優勝して赤毛の女の子とペアでダンスするために日夜ステップの練習をする、
脱帽です!

決してのび太のような他人にすがり、自惚れるような、人間のエゴイズムなど見えません。
人間として出来過ぎですww
いや、いねえよこんなやつw

ほんと、スクリーンに向かって、「そんな事ねーよ、頑張れよ」って声をかけたくなるナイスガイだったと思います。

どうでもいいですが、チャーリーの服、色違いでジャイアンが着てるよって彼に教えてあげたいw

スヌーピーもドラえもんのように道具出してってわけじゃなく、どこか調子のいい相棒で、
チャーリーが失敗すれば笑って小馬鹿にするけど、落ち込んでる時は肩を抱き慰めるそんな親友とも呼べる犬です。
まあ、しゃべんないから本心はわかんないけどね。




アメリカのアニメならではのテンポ

フルCGムービーならではの丸みを帯びた温かみのあるクレイアニメのようなボディと毛糸のような髪の毛、スヌーピーに至ってはモフモフ感がヤバい!
それでいて顔はCGっぽくなく、我々がよく見る平面的でコミックの絵のタッチで描かれていて非常に愛着のある描写でした。

そして、そのコミックで描かれていたであろうドタバタな展開でのテンポがまたかわいくて、軽快で、クスッと笑えるものになっていたと思います。

アメリカのアニメは詳しくありませんが、子供の頃、テレ東で夕方にやっていたバックスバニーのあのテンポをなぜか思い出しました。
よく考えてみればディズニーでも、トムとジェリーでもこのテンポでドタバタしてたなぁ、と。

日本のアニメでこのテンポはないなあ。
とにかく早いよね、アメリカのテンポ。



こどもたちだけの世界

上の方にも書いたけど大人は一切出てこない。
セリフすらない!
チャーリーたちのパパやママも出てこなければ、学校の先生なんかセリフがノイズ音w
徹底してましたねー。
なぜ出てこないのかはよくわかりませんが、それでも物語が成立してるのはお見事。


そんな子供達の吹き替えをしたマルモリコンビやすたーふらわーのコンビも上手だった。
福くん、チャーリーブラウンぴったりだな。
愛菜ちゃん、セリフ少なすぎる!まあ、そういうキャラだから仕方ないか。
他の声の出演者たちもそれぞれのキャラっぽく吹き替えをしてたように思えます。
ホントは字幕で見たかったんだけど、吹き替えも大人のタレントさんより確実にうまい!だから、悪くない。



話の方はちと疲れる

単刀直入に言えば、チャーリーの恋の話と、スヌーピーの急に才能が開花した小説の執筆の中での妄想話、
これをチャーリーの話をベースに、スヌーピーの話が急に放り込まれる流れになってます。

ただ正直、スヌーピーの話いるか?
ただただジャマでしかなかったと思うのは私だけでしょうか?
非常に集中力の途切れる入れ方だったなぁ。

チャーリーは心の声が独り言のように漏れちゃってる分、ほぼほぼ説明なんで意識せずとも耳に入ってきて、それが実写じゃなくアニメだからか苦じゃないんだけど、
そこへ割り込んでくるスヌーピーの話が、犬でしゃべらないのもあってか、冒険活劇だからなのかわかりませんが、
話を目で追う感じに、
寝不足もたたって意識が飛んでしまいましたww
普段寝オチしないんすけどねー。集中力切れちゃったなぁ。






親子で見るのはもちろん、何をやってもうまくいかない少年少女、オッさんオバさんも、もちろんかわいいの一言に尽きるほどの作品の出来の良さも感じることでしょうが、
きっとチャーリーの根底にある「あきらめない心」を見せつけられ、励まされるのではないでしょうか。



満足度 ☆☆★★★ 2