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地銀中間決算 増益も貸し出しの利益は減12月6日 5時01分
全国の地方銀行のことし9月までの中間決算は、保有する株式の配当金や売却益が増えたことなどから、全体の70%以上の銀行で最終的な利益が前の年を上回ったものの、本業の貸し出しによる利益は減少し、収益力の強化が課題となっています。
金融庁がまとめた、全国の地方銀行に埼玉りそな銀行を加えた106行のことし9月までの中間決算で、最終的な利益は合わせて6809億円と、前の年の同じ時期に比べて16.6%増えました。
これは、企業の好調な業績を背景に保有する株式の配当金が増えたことや、株式の売却による利益が拡大したことなどによるもので、増益となった銀行は76行、率にして72%になります。
一方、貸し出しの残高は全体で236兆7000億円と、前の年の同じ時期より3.6%増えましたが、低金利が続き競争が激しくなっていることから、本業の貸し出しによる利益はおよそ1兆5800億円と、2.8%減りました。
人口の減少で地方経済の規模が縮小するとみられるなか、地方銀行の間では再編の動きも相次いでおり、収益力の強化に向けた中長期的な戦略をどう描くかが共通の課題となっています。
これは、企業の好調な業績を背景に保有する株式の配当金が増えたことや、株式の売却による利益が拡大したことなどによるもので、増益となった銀行は76行、率にして72%になります。
一方、貸し出しの残高は全体で236兆7000億円と、前の年の同じ時期より3.6%増えましたが、低金利が続き競争が激しくなっていることから、本業の貸し出しによる利益はおよそ1兆5800億円と、2.8%減りました。
人口の減少で地方経済の規模が縮小するとみられるなか、地方銀行の間では再編の動きも相次いでおり、収益力の強化に向けた中長期的な戦略をどう描くかが共通の課題となっています。