「曲面テレビ」と「超薄型テレビ」は日韓の争い?どちらが優位に立つか


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 テレビがまだ世界に登場していなかった時代、はるか遠くの国で起きていることを「見る」ことができるというのは人類にとっての夢であり、またその発明は人びとの胸を躍らせるものだったことは容易に想像ができる。  現代においてテレビは家庭の必需品とも言える存在となり、また、機能的にもさまざまな進化を遂げているが、中国メディアの智能FUNはこのほど、テレビのデザイン面における進化の方向性として、「曲面テレビ」と「超薄型テレビ」を取り上げ、それぞれのデザインにどのような魅力があるか、そしてどちらがユーザーの心を捉えるか、という点について論じている。  「曲面テレビ」とはその名の通り、ディスプレイが凹面になっているテレビだ。ディスプレイが完全にフラットなテレビの場合、左右両端にいる人にとってディスプレイの手前は大きく奥は小さく見えるため「台形状に歪んだ映像」となってしまう。しかし曲面ディスプレイであれば左右にいる人も「歪みの少ない映像」を楽しむことができるという。また凹面になっているため、中央でテレビを見る人にとってもディスプレイ両端の視覚上の歪みを少なくできる。記事は、こうした魅力に加え、曲面テレビはユーザーに「ハイテク感」や「新奇性」を与えることができるとしている。  「超薄型テレビ」とは一般的にいって壁掛け用としても使用できる薄型テレビのこと。発売当時の薄型テレビに比べ、現在はさらに薄くなっているため重量も軽い。では、「ハイテク感」を有する曲面テレビに比べ、超薄型テレビが有している大きな魅力とは何か。それは「家具としての役割」だと記事は伝えている。「テレビは客間で娯楽を楽しむ中心的な存在であるため、消費者は室内装飾の雰囲気とテレビのデザインが一致していることを重要視する」とし、超薄型テレビのデザインは室内装飾に「合わせやすい」デザインであるため、超薄型テレビへの需要は十分にあると分析した。  曲面テレビの開発・販売は韓国のサムスン電子やLGエレクトロニクスが力を入れている。例えばLGは曲面テレビに「有機EL」を採用した製品をすでに販売している。有機ELは液晶よりも深い発色が可能だ。記事はその有機EL採用ディスプレイの美しさに「2013CES」の参加者から感嘆の声が上がった、と伝えているが、まだ価格が高いという問題もある。  一方、超薄型テレビは日本の家電メーカーが力を入れている。例えばソニーは最薄部4.9mmの液晶テレビをすでに開発・販売しており、壁掛け用として使用するなら壁に直接映像が浮かび上がるような、これまで味わったことのない室内デザインや鑑賞を楽しむことができるだろう。  「曲面」と「超薄型」のどちらが今後、テレビ市場で優位に立つだろうか。記事は「ユーザーの「審美感」に真に訴える方が選ばれると分析している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)enki/123RF.COM)