【シドニー時事】過激派組織「イスラム国」などのテロ活動に関与した二重国籍者からオーストラリア国籍を剥奪する規定を盛り込んだテロ対策強化法が3日夜、豪議会で成立した。

 ブランディス司法長官とダットン移民・国境警備相は4日、共同声明を出し、「(新しい対策は)国内外で直面する脅威に対処する上で不可欠だ」と強調した。

 中東で100人以上の豪州人が戦闘に加わっており、帰国に伴い国内の治安が悪化する恐れがある。新法によれば、テロに関与したとして有罪となった場合、豪国籍を剥奪の上、別の国籍がある国に送還される。