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ガールズ&パンツァーに登場するラスボス校、黒森峰女学園。
主人公・西住みほがかつて副隊長を務め、後に追放された因縁のあるチームである。
みほがチームを去った後、空白となった副隊長の席を埋めたのが、逸見エリカであった。
↑逸見エリカの画像(公式サイトより)
普通に考えればライバル的ポジション(よくあるLSF:レズセックスフラグ)なのだが……
アニメ本編をよく見ると、西住みほ自身は、逸見エリカのことを全く意識していないことがわかる。
いや、それどころか、
西住みほが逸見エリカへ向けて発したセリフは、本編中に一つしかない。
気付いた人は他にもたくさんいるのかもしれないが、自分はこれを発見した際、「ドラゴンボールの悟空とチャオズは原作で一度も会話したことがない」というトリビアを聞いた時のような衝撃を受けた。自分で見つけたのだから驚きもひとしおである。
さて、(本来なら)ライバルポジション(だったはず)のエリカが、西住みほに対して挑発的な態度を取ることは前述したとおりではあるが、具体的にエリカはどのように挑発し、みほはどのようにスルーしたのか、そしてみほがエリカに対して発した唯一のセリフとは何だったのかについて、この場を使って確認してみたい。
以下、ネタバレ注意。
シーン① 第5話・街中でばったり再会したエリカとみほ
喫茶店で新しい友人たちとティータイムを過ごす西住みほ。
目の前のケーキにありつこうとしたその時……
<副隊長……?
何者かに呼ばれて振り向くみほ
「ああ、『元』でしたねw」
逸見エリカの登場である。隣にいるのは黒森峰チーム隊長・西住まほ(みほの姉)。
再会するやいなや、みほが『元』副隊長であることを強調し、早くも挑発を始めるエリカ。
それを受けたみほは……
「お姉ちゃん……」
エリカを完全に無視したのである。
念のために言っておくが、声をかけたのは姉ではなくエリカである。
その後、秋山殿たちとのちょっとしたやり取りを経て、去り際になってエリカ。
「無様な戦い方をして、西住流の名を汚さないことねw」
「……?」
なんだこいつ?というような表情を向けるみほ。当然、無言である。
序列の繰り上がりで自分の後釜に収まった雑魚など、西住殿の眼中にはないというのか。
ここでは西住みほのエリカへ向けての発言を聞けることはなかった。
では次のシーンに移る。
シーン② 第10話・試合前のトラッシュトーク
全国大会決勝戦、黒森峰女学園 VS 大洗女子学園の試合前挨拶。
試合前にトラッシュトーク(挑発)を行うのは一部のスポーツにおいては立派な戦術の一つだが、「礼に始まり礼に終わる」がこの戦車道という競技の心構えであるため、挑発などもってのほかであろう。しかしながら、たとえその心構えを作中で最初に提示した人間が審判長として目の前にいても(画像中央)西住みほに対しては挑発を行う。それが逸見エリカである。
「ふ、お久しぶりw」
「ふ」とは何なのか。この逸見エリカ、第一声からすでに礼を欠いている。
無言で頭を下げるみほ。ほんの会釈である。エリカと目を合わせてすらいない。
「弱小チームだと、あなたでも隊長になれるのねw」
「………」
わずかに気分を害した西住みほ。不快感をあらわにしているがやはり無言である。
「ん……」と言っているように聞こえなくもないが、ため息レベルの心情表現であり決してエリカに向けられたセリフではない。
あるいは「お前は私が抜けるまでそのチームで副隊長にすらなれなかっただろ……」というセリフが喉まで出かかっているのかもしれない。
「たまたまここまで来れたからって、いい気にならないでよ」
挑発が通じないことに今更気づいたのか、草を生やすのをやめてシリアスに罵るエリカ。
「見てなさい、邪道は叩き潰してあげるわ」
何事もなかったかのように歩き出すみほ。
ここはBGMと相まって最高に面白いので、ぜひとも本編を映像で観てほしい。
「待ってください、みほさん!」
かつて西住みほが黒森峰にいた頃の、チームメイトの1人。
面倒なのでかいつまんで説明するが、まあとにかく西住みほに感謝している女の子である。
ここも面倒なのでざっとまとめると、要するに「ありがとう」だの「みほさんが戦車道をやめなくてよかった」だの言ってるシーン。
この女の子に対してみほは……
「私はやめないよ」
逸見エリカの時とは打って変わって真摯な態度である。
黒森峰ではなくエリカが眼中にない(有り体に言えば嫌いである)のだとハッキリしたシーンでもある。
その様子を遠くから不機嫌そうに眺めるエリカ
シーン③ 第12話・試合後
エリカの頑張りも虚しく、優勝したのは西住みほ率いる大洗女子学園。
色々と確執のあった姉・西住まほとも無事に和解。
「見つけたよ、私の戦車道!」
リトルアーミー読者にしか通じない内輪ネタを披露する西住みほ。
「うん」
大好きな姉に認められたみほ。(普通はここでHシーンに入る)
みほの精神はかつてなく高揚していた。そんな折に……
「次は負けないわよ」
ついに挑発をやめ、いかにもライバルっぽいセリフを吐いた逸見エリカ!
「 は い ! 」
おわかりいただけただろうか。
西住みほが逸見エリカに対して発した、たったひとつのセリフ。
それは「はい!」だったのだ。
正直、テンション上がってて反射的に返事しちゃっただけだと思う。
ここまで読んでくれたことを強く感謝するとともに、ガールズ&パンツァーの益々の栄華および逸見エリカの再評価を願う。
あと、僕の土曜日を返して。
ピロシキ~
ダスビダーニャ
主人公・西住みほがかつて副隊長を務め、後に追放された因縁のあるチームである。
みほがチームを去った後、空白となった副隊長の席を埋めたのが、逸見エリカであった。
↑逸見エリカの画像(公式サイトより)
かつて副隊長だったみほに対して批判的な態度をとる。と書いてある通り、エリカはみほのことを嫌っており(よくあるツンデレ化フラグ)、ことあるごとに批判的な、と言うよりも挑発的な態度を取る(よくある百合フラグ)。
普通に考えればライバル的ポジション(よくあるLSF:レズセックスフラグ)なのだが……
アニメ本編をよく見ると、西住みほ自身は、逸見エリカのことを全く意識していないことがわかる。
いや、それどころか、
西住みほが逸見エリカへ向けて発したセリフは、本編中に一つしかない。
気付いた人は他にもたくさんいるのかもしれないが、自分はこれを発見した際、「ドラゴンボールの悟空とチャオズは原作で一度も会話したことがない」というトリビアを聞いた時のような衝撃を受けた。自分で見つけたのだから驚きもひとしおである。
さて、(本来なら)ライバルポジション(だったはず)のエリカが、西住みほに対して挑発的な態度を取ることは前述したとおりではあるが、具体的にエリカはどのように挑発し、みほはどのようにスルーしたのか、そしてみほがエリカに対して発した唯一のセリフとは何だったのかについて、この場を使って確認してみたい。
以下、ネタバレ注意。
シーン① 第5話・街中でばったり再会したエリカとみほ
喫茶店で新しい友人たちとティータイムを過ごす西住みほ。
目の前のケーキにありつこうとしたその時……
<副隊長……?
何者かに呼ばれて振り向くみほ
「ああ、『元』でしたねw」
逸見エリカの登場である。隣にいるのは黒森峰チーム隊長・西住まほ(みほの姉)。
再会するやいなや、みほが『元』副隊長であることを強調し、早くも挑発を始めるエリカ。
それを受けたみほは……
「お姉ちゃん……」
エリカを完全に無視したのである。
念のために言っておくが、声をかけたのは姉ではなくエリカである。
その後、秋山殿たちとのちょっとしたやり取りを経て、去り際になってエリカ。
「無様な戦い方をして、西住流の名を汚さないことねw」
「……?」
なんだこいつ?というような表情を向けるみほ。当然、無言である。
序列の繰り上がりで自分の後釜に収まった雑魚など、西住殿の眼中にはないというのか。
ここでは西住みほのエリカへ向けての発言を聞けることはなかった。
では次のシーンに移る。
シーン② 第10話・試合前のトラッシュトーク
全国大会決勝戦、黒森峰女学園 VS 大洗女子学園の試合前挨拶。
試合前にトラッシュトーク(挑発)を行うのは一部のスポーツにおいては立派な戦術の一つだが、「礼に始まり礼に終わる」がこの戦車道という競技の心構えであるため、挑発などもってのほかであろう。しかしながら、たとえその心構えを作中で最初に提示した人間が審判長として目の前にいても(画像中央)西住みほに対しては挑発を行う。それが逸見エリカである。
「ふ、お久しぶりw」
「ふ」とは何なのか。この逸見エリカ、第一声からすでに礼を欠いている。
無言で頭を下げるみほ。ほんの会釈である。エリカと目を合わせてすらいない。
「弱小チームだと、あなたでも隊長になれるのねw」
「………」
わずかに気分を害した西住みほ。不快感をあらわにしているがやはり無言である。
「ん……」と言っているように聞こえなくもないが、ため息レベルの心情表現であり決してエリカに向けられたセリフではない。
あるいは「お前は私が抜けるまでそのチームで副隊長にすらなれなかっただろ……」というセリフが喉まで出かかっているのかもしれない。
「たまたまここまで来れたからって、いい気にならないでよ」
挑発が通じないことに今更気づいたのか、草を生やすのをやめてシリアスに罵るエリカ。
「見てなさい、邪道は叩き潰してあげるわ」
何事もなかったかのように歩き出すみほ。
ここはBGMと相まって最高に面白いので、ぜひとも本編を映像で観てほしい。
「待ってください、みほさん!」
かつて西住みほが黒森峰にいた頃の、チームメイトの1人。
面倒なのでかいつまんで説明するが、まあとにかく西住みほに感謝している女の子である。
ここも面倒なのでざっとまとめると、要するに「ありがとう」だの「みほさんが戦車道をやめなくてよかった」だの言ってるシーン。
この女の子に対してみほは……
「私はやめないよ」
逸見エリカの時とは打って変わって真摯な態度である。
黒森峰ではなくエリカが眼中にない(有り体に言えば嫌いである)のだとハッキリしたシーンでもある。
その様子を遠くから不機嫌そうに眺めるエリカ
シーン③ 第12話・試合後
エリカの頑張りも虚しく、優勝したのは西住みほ率いる大洗女子学園。
色々と確執のあった姉・西住まほとも無事に和解。
「見つけたよ、私の戦車道!」
リトルアーミー読者にしか通じない内輪ネタを披露する西住みほ。
「うん」
大好きな姉に認められたみほ。(普通はここでHシーンに入る)
みほの精神はかつてなく高揚していた。そんな折に……
「次は負けないわよ」
ついに挑発をやめ、いかにもライバルっぽいセリフを吐いた逸見エリカ!
「 は い ! 」
おわかりいただけただろうか。
西住みほが逸見エリカに対して発した、たったひとつのセリフ。
それは「はい!」だったのだ。
正直、テンション上がってて反射的に返事しちゃっただけだと思う。
ここまで読んでくれたことを強く感謝するとともに、ガールズ&パンツァーの益々の栄華および逸見エリカの再評価を願う。
あと、僕の土曜日を返して。
ピロシキ~
ダスビダーニャ
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