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資金力も「自民1強」…1億以上51人中44人

読売新聞 12月5日(土)21時6分配信

 2014年の政治資金収支報告書(中央分と地方分)によると、政治資金収入の上位は安倍首相ら自民党議員が多くを占め、資金力でも「自民1強」を示した。

 一方、生活の党の小沢共同代表は前年比3割減となるなど、野党議員は苦しんでいる。

 1億8003万円を集めた首相は、全国会議員でみると5位。資金管理団体「晋和会」と党山口県第4選挙区支部を通じて、3258万円の個人献金を受け取った。作曲家のすぎやまこういち氏が150万円を寄付するなど、個人献金額は全国会議員で4番目に多い。企業・団体献金は4261万円で、家具製造販売大手のニトリホールディングスは480万円を献金した。また、都内で開催した3回の朝食会では6196万円を集めた。

 全国会議員で収入が最も多かったのは、自民党の茂木敏充選挙対策委員長だった。計6回の政治資金パーティーで1億945万円を集めた。1億円以上の収入があった議員51人うち、44人を自民党が占めた。

 これに対し、民主党の岡田代表は1億5725万円で、全国会議員でみると10位。党三重県第3区総支部を通じて、ハウス食品グループ本社などから1959万円の企業・団体献金を受け取った。民主党は将来的に企業・団体献金を廃止する方針を掲げているが、岡田氏は11月26日の記者会見で「自民党は派手に集めており、競争条件が同じにならない」と述べ、現状での企業・団体献金を容認している。

最終更新:12月5日(土)23時39分

読売新聞