あれだけ騒がれていたピケティ氏がぱっとメディアから消えて音沙汰を聞かなくなったのは何でだろう

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1ツイートで終了事案的なお話ではあるけれど。日本語化されて出版された著書が経済関連書籍としては結構お高めなのに加え、ムッチャ分厚く、登場した薄めの解説書はどうもその多くがつまみ食い&美味しい所取り的なもので本質をとらえたものがあまり無かった、さらに指摘の通りピケティ氏の主張の筋の部分として、社会や技術の進歩発展、労働市場の構造変化と共に、世代間格差が大きくなるため、その補てんをする必要があるって部分が、メディアにとってはあまり都合の良い話ではなかったのだろうな、と。


つまり、「若年層に社会リソースを重点展開することで、格差社会を是正すべきだ」的な話なのだけど、その為には限られたリソースの分配比率を変える必要があるわけで。当然現在重点配置されている高齢者が割を食うことに。高齢層が上位客であるケースが多い従来型メディアとしては、あまり面白くない......というか上客のへそを曲げられてしまいかねない。重点評価するわけにもいかない。社会運動のネタとして使っていた人達も、結局国会デモの内部構造と同じように、多分に高齢層がいるので、自らを傷めるような話を主張する人をお神輿にかつぐわけにもいかない、と。構造としては極めて理解しやすい次第。


これは別件の話で用いたツイートなのでナンバリングが中途になっているけれど、今後はさらにこの傾向が推し進められることになる。若年層の立場が狭くなる。だからこそ、公的なレベルでサポートしなきゃならない。社会全体の中長期的な継続を見据えても、こちらを重視すべき。


幸いにも元のピケティ氏の映像は、配信元から今でも閲覧可能。全部で10分ほど。放送そのものは2月の話だけど、今でも観る価値は十分にある内容に違いない。

            

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このページは、不破雷蔵が2015年12月 5日 09:01に書いた記事です。

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