ようやくピースがはまった! 11月26日に発表された今年の出場歌手は紅25組、白26組と紅が1組足りなかった。その答えがMISIA。日本を代表する歌姫が隠し玉だった。彼女の紅白出場は12年にナミビアのナミブ砂漠から中継出演して以来、3年ぶり2度目だ。
初のテレビ音楽番組出演となった3年前の紅白では、瞬間最高視聴率43・4%を記録するなど大反響を呼んだ。今年8月には、NHKの戦後・被爆70年音楽特番「いのちのうた」に出演。長崎市の小学校を訪問して「戦争を語り継ぎたい」と訴えるなど、アーティストとしての枠を超えて存在感を示した。
同局では、戦後70年を前面に押し出していく今年の紅白の目玉にピッタリだと、彼女に粘り強く出演を依頼。MISIAも、平和の大切さを訴える際にたびたび故郷、長崎のことを口にしており、長崎からの中継ならばと快諾した。
長崎は終戦直前に原爆が投下されるなど戦後70年を象徴する場所で、今年7月には軍艦島やグラバー邸、三菱長崎造船所などが「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されるなど世界的に注目を集めた。NHKでも世界へ向けて平和を訴える場所として最適と判断し、中継場所に決まった。