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田んぼの神様もてなす「あえのこと」
12月5日 23時19分

田んぼの神様もてなす「あえのこと」
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1年の収穫に感謝し、田んぼの神様を迎え入れてもてなす「あえのこと」という伝統行事が、石川県輪島市で行われました。
「あえのこと」は奥能登地域に古くから伝わる行事で、国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
5日は奥能登の各地で神事が行われ、このうち輪島市白米町では、実家で米を作っている金沢市の川口喜仙さん(51)が家の横にある棚田に田の神様を迎えに行きました。
紋付きはかま姿の川口さんは、小学3年生のおいと一緒に田んぼにくわを入れたあと、神様が宿っているとされる「あて」と呼ばれる木の枝を手に、家へと戻りました。
そして、座敷で姿の見えない神様に尾頭つきのタイなどのお膳を供え、「田んぼをきょうまで守っていただき、ありがとうございました。ゆっくりと料理をお召し上がりください」と食事を勧めました。
田の神様は川口さんの家で年を越したあと、来年2月9日に再び田んぼへ送り出されるということです。
川口さんは「無事に神様をお連れでき、ほっとしています。伝統行事を体験してもらおうと、おいも同席させました」と話していました。おいの谷内清悟君は「姿の見えない神様に話しかけ、不思議でおもしろい行事でした」と話していました。

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