松江市はしご車:引退目前、救助や消火活動一度もなし
毎日新聞 2015年12月05日 19時44分(最終更新 12月05日 22時26分)
松江市消防本部のはしご車が1993年2月の配備以来、救助や消火活動を一度もしないまま、丸23年となる来年2月の引退を迎えようとしている。
はしごを伸ばすと高さ約40メートル。12階相当のビルに対応できる。現場への出動や訓練などによる走行距離は約1万7000キロにとどまるが、耐用年数(約20年)を超えたため、約2億円で更新されることになった。
市内の中高層建物は徐々に増え、約970棟に。一方、昨年の建物火災は25件。関係者は、はしご車の出番がない日々が続くことを願う。【藤田愛夏】