韓国・礼山郡=藤本久格
2015年9月4日00時48分
野生のコウノトリが絶滅した韓国で3日、人工飼育していたコウノトリが初めて放鳥され、44年ぶりに韓国の空を舞った。10年前に野生復帰に成功し、今回の放鳥に協力してきた日本の関係者も式典に出席し、見守った。
韓国では、日本と同じ1971年に野生のコウノトリが絶滅。90年代に入って日本やロシアなどから譲り受けて繁殖させ、野生復帰をめざしてきた。今回放たれた8羽のうち2羽は、2005年に放鳥に成功した兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)から譲られたコウノトリの子孫という。
韓国西部の忠清南道礼山(イェサン)郡のコウノトリ公園で開かれた式典では、会場にコウノトリが1羽ずつ入った箱が並べられ、午後3時50分に最初の1羽が放たれた。中貝宗治・豊岡市長も箱を開け、コウノトリが上空を2回、3回と舞うと、集まった人たちから「ウォー」と歓声が上がった。
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