石川瀬里
2015年12月5日05時35分
金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いで東京地検特捜部に逮捕された仕手集団元代表の加藤暠(あきら)容疑者(74)が、ネット上に掲載したコラムの中で「空売りが隠されている」などと根拠のない内容を書き込んでいた疑いがあることが、関係者の話で分かった。不正に株価をつり上げるために風説を流布したとみられ、特捜部は詰めの捜査をしている。
証券取引等監視委員会は4日、加藤容疑者とその妻、長男の3人を相場操縦の疑いで東京地検に告発。特捜部は7日に同罪で起訴する見通し。
加藤容疑者のコラムでは2011年11月以降、当時大証1部に上場していた化学メーカー「新日本理化」の株価についてたびたび言及。「240万株を超える空売りが隠れていると想定できます」などと、値上がりを示唆していた。
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朝日新聞社会部
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