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“患者が来れば利益得られる”

12月04日 19時10分

“患者が来れば利益得られる”

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名古屋市にある公的な病院の医師が、市内の医療法人側に人工透析の患者を紹介して、その見返りに現金を受け取っていたとして逮捕された事件で、贈賄側とされる医療法人の実質的経営者の医師が、「病院の紹介で患者が来れば利益を得られると思った」と供述していることが警察への取材で分かりました。警察は2人の医師が関係を深めていったいきさつを調べています。

この事件では、名古屋市の医療法人「光寿会」の実質的経営者で医師の多和田英夫容疑者(64)が人工透析の必要な患者8人について名古屋市中区にある名城病院の医師赤澤貴洋容疑者(41)から紹介を受けて、その謝礼として、合わせて約60万円の振り込みをしたとして、贈賄の疑いで逮捕されました。赤澤医師は収賄の疑いがもたれています。
警察によりますと、多和田医師は容疑を認め「病院の紹介で透析の患者が来れば利益を得られると思った」と供述しているということです。
警察は2人の医師が現金をやり取りするなど、関係を深めていったいきさつについて調べを進めています。
医療関係者によりますと、病院などが人工透析を行うと、収入にあたる診療報酬が、患者1人あたり年間で約400万円から500万円得られるため、患者を増やすことで収入を高めたいと考える病院経営者は少なくないということです。

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