広州=延与光貞
2015年12月5日06時35分
中国広東省で、工場労働者らの支援活動をしている四つのNGOの関係者10人ほどが、相次いで当局に拘束されたことが分かった。人権弾圧の状況を伝えるウェブサイト「維権網」などが4日までに伝えた。
同省では最近工場が相次いで倒産し、多くの労働者が給与の不払い問題などでNGOの支援を求めている。現地の政府と対立する場面も増えているため、体制批判が高まるのを恐れた当局が締め付けを強めているとの見方が出ている。
同サイトや関係者の話によると、広州市のNGO「海哥労工服務部」「番禺打工族服務部」「向陽花女工センター」と仏山市の「南飛雁社会工作服務センター」の幹部らが3日、公安当局に相次いで拘束された。すでに釈放された人もいるが、一部は業務上横領や社会秩序を乱した容疑で拘束が続いているという。
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朝日新聞国際報道部
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