ようやく見ることができました。
京都の祇園祭、岐阜の高山祭と並んで日本三大曳山祭にも数えられる「秩父夜祭」に行ってきました。私はどの祭りも見たことがなかったのですが、秩父には妻の実家があることもあり結婚した当初から毎年誘われていたのです。
秩父観光協会 » 秩父夜祭
秩父夜祭りは毎年12月3日に大祭が行われ、祭りのメインイベントが夜の19時から21時頃にかけてということもあって、泊まりがけでもないと行けないスケジュール。例年この時期は仕事が忙しくなることもあり、なかなか行くことができなかったのです。
現在は私が無職中、奥さんもアメリカ出張帰りで代休が溜まっていたので、木金と平日2連休を取ってもらい、私の母親と犬も連れて秩父にお邪魔してきました。比較的うちは実家の親同士気が合うようなので、色々とやりやすくて助かります。
秩父市の人口が3倍に膨らむ一大ページェント
秩父入りしたのは3日の昼過ぎ。思ったよりも幹線道路の混雑はありませんでしたが、既に市内の中心地は交通規制が行われ、秩父神社周辺は道路が封鎖されています。
秩父神社に来るのは夏の川瀬祭り以来になります。お参りの列もまるで初詣。
境内やその周辺もこの人だかり。毎年、祭り最終日である12月3日には人口6万人の秩父市に、20万人前後の見物客が祭り見物に訪れるのだとか。市内の人口密度が1年で最も跳ね上がるのがこの秩父夜祭のクライマックス。まさに市を上げての一大ページェントなのです。
祭りとは直接関係ないですけど、今や秩父といったらアニメとのコラボは外せません。今年公開されたこちらのアニメ映画、私は見逃してしまったのですが、どうだったのでしょう?
屋台の曳行そして花火
秩父夜祭で曳き回しが行われる山車(屋台、笠鉾)は全部で6台。夏の川瀬祭りのときよりもひとまわり以上巨大な山車が、100人を越す大勢の曳き手によって市中を曳き回されます。
明るいうちから市内のあちこちで山車が曳かれているのを見ることができますが、メインイベントは19時頃に秩父神社から御旅所へかけての屋台巡行。このタイミングで春の芝桜でも有名な羊山公園から盛大な花火が次々に上がり、冬の夜祭りを更に盛り上げます。
地方庁舎前に現れた「宮地屋台」。ここは女性の曳き手が最も多い屋体になります。定期的に曳き手の女性たちがWODのごとく入り乱れて走り回る賑やかなパフォーマンスが見られます。
19時半頃よりスタートする花火大会もかなりの盛大さ。2時間という長時間に渡る、大玉の連続と大量のスターマインは夏の花火大会でもなかなかお目にかかれません。
この花火は羊山公園という高台で打ち上げられることもあり、祭りの中心地に居なくとも、市内の至る所から楽しむことができます。
こちらは「上町屋台」。最も大きく張り出した屋根を持つ豪華絢爛な屋台です。
道路の中心には曳き手、歩道側には見物客と、この人出ですが、警察、警備の方々の的確な誘導もあり、危険を感じるようなことは一切ありませんでした。
せっかくなので、山車と花火を一緒に収めたいな…なんて思うのですが、さすがにこの人出ではなかなかいい角度を見付けることも難しい。
まあ、写真はそこそこに、肉眼で直接祭りの熱気と花火を楽しむ方がいいかもしれません。
クライマックスは団子坂の屋台曳き上げ
夜の屋台巡行のクライマックスは屋台の目的地である御旅所の手前にある団子坂。方向転換すら大仕事となる重量級の山車を、かけ声とともに坂の上まで曳き上げるのです。
団子坂を登ってきたのは先ほどの宮地屋台。祭りのクライマックスということもあって、撮影者の数も半端ない(笑) いえ、私もその中の1人なのですけどね。
屋台が完全に曳き上げられるとまたしても大きな連続花火。左手奥は有料の観覧席です。他にもあちこちに観覧スペースが設けられ、全国各地からこの祭りの観覧ツアー客がやってきておりました。
義実家の2階から花火見物
21時を過ぎ一通りの屋台曳行が終わったこともあり、義実家まで歩いて戻りました。(留守番させてた我が家の犬が鳴り続ける花火の音にすっかり意気消沈してて、申し訳ないことをしました。お詫びに翌日たっぷり散歩させてあげることに…)
その間も花火は上がっているのですが、義実家2階のベランダからも最後の花火を楽しむことができました。
丁度手前に電信柱が入ってしまっていますが、最後ということもありかなり気合いの入ったスターマインです。
…と思ったら最後の最後に凄いやつが上がりました。直前までの2本の電柱の大きさと比較して頂いても分かると思いますが、直線距離で2km以上離れていてこれですからね。
さて、すっかり祭りも終わった翌日の夕方、秩父ミューズパークの展望台から見た秩父市街地です。秩父盆地を取り囲む山々から、手前を流れる荒川にかけての河岸段丘がよく分かる展望です。
花火を上げていた羊山公園は写真中央付近の中位段丘(羊山丘陵)。中央やや左手の丘陵の切れ目が飯能方面へ抜ける国道299号が通っている場所です。
石灰岩を削り取られ続けどんどん小さくなっていいきながらも、秩父のシンボルであり続ける武甲山がなんだかもの悲しいですね。
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