ヨーロッパに連日なだれ込む、シリアなどからの大勢の難民たち。その対応は国により異なるが、言わずもがな、ドイツは彼らを温かく迎えている国の筆頭にあげられる。
そんな国の指針に賛同し、実際に難民を受け入れるとどうなるのか、あるドイツ人男性が本音を綴っているのでご紹介しよう。
これまで24人の難民を受け入れ
ベルリンに住むDirk Voltz さん(下の写真)は今年の夏以降、自身のアパートで、計24人に及ぶ難民を受け入れてきた。
Facebook/Dirk Voltz
そして彼は、そこで知り得た事実、戸惑い、失望などについて、自身のフェイスブックで赤裸々に語っている。
彼らはちっとも怖くない
Dirkさんは一緒に暮らすパートナーの男性と共に、今年の7月以降、シリア、アフガニスタン、イラクからの難民を受け入れてきた。
キッチンには包丁が置きっぱなしだし、自分たちの寝室に鍵もかけていないが、「怖い思いをしたことは1度もないし、2人とも無事」と述べている。
気になるのは、砂糖と塩が大量に減ることくらいだそう。
ドイツをイスラム化しようとはしていない
ヨーロッパに押し寄せる大量の難民を前に、世論はドイツの文化や宗教がイスラム教に侵されるのではないかと危惧していた。しかし「それは杞憂だった」とDirkさん。
彼らは「コーランの方がドイツの法律より上」とは思っていないし、Dirkさんらの生活ややり方に口出しもしないという。
失望したのは周囲からの誹謗中傷
難民受け入れに際し唯一失望したのは、脅迫や殺害予告、誹謗中傷のメールやチラシの類だそう。
Dirkさんらは街で罵詈雑言を浴びせられたり、玄関に誹謗中傷するチラシを貼られたりしたとか。また残念ながら、親しい友人でさえ理解してくれなかった、とも。
ただ怖がっているだけではダメ
何がどうなるかはわからないけれど、「今のこの状況に立ち向かうべき」というのがDirkさんの考え。
「できないことなどない」と述べ、他の人のためになれるか、ただ怖がっているだけか、決断するよう促す同投稿は、シェア数が1,000件を超えている。
また「あなたは強い人だ」「感銘を受けました」「よく言った!」「大きな心を持っていますね」「行き場を失った人に自宅を提供するなんて立派」といった称賛の声も多く寄せられている。
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